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#フード 記事まとめ

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レシピやグルメ情報、料理や食文化に関する考察など、食にまつわる記事をまとめていきます。
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2023年9月の記事一覧

安売り魚の貧乏漬け

 人生の八割くらい貧乏をしてきました。  僕は魚が大好きなんですけど、貧乏をやってると思いませんか。「魚って高価いな…」って。肉と違って冷凍すると一気に味が落ちるし、調理もめんどくさい。生ゴミも出る。そもそもパックのお肉って大体全部食べられるから歩留まり100%になるわけですけど、魚の場合は可食部が多くない。  なので、頭と内臓以外バリバリ全部食べられる「干物」は大変良い選択肢です。しかし、スーパーの閉店間際に半額で投げ売りされている魚、あれはすっかり鮮度が落ちてるので塩だ

有料
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デパ地下お惣菜風。とろとろジューシー「茄子のオイスターみぞれ和え」

夏に続き秋もおいしい茄子。茄子のおいしさは油の存在あってこそ、と考える我が家の鉄板茄子レシピ「茄子のオイスターみぞれ和え」をご紹介します。 「茄子のオイスターみぞれ和え」もっと詳しく①おろしだれを作る。 300gの大根をおろし、水分を切って200gにします。残った汁ははちみつと混ぜて飲むとのどのイガイガに効きますよ。 大根おろしと調味料を混ぜるだけで手軽にでき、 しゃぶしゃぶにも使える万能だれです。レタスや豚肉でおろしを巻くように食べるのが最高。驚くほどスルスルおろせる

[土鍋で炊き込みごはん#10]無洗米で炊く栗ごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 秋ですね! 秋といえば、毎年欠かさず炊くのが栗ごはん。 少食の息子の大好物なので、栗の皮むきがどんなに大変でも必ず一度は作ります。 今年は猛暑のせいか、栗があまり良くないそう。 買ったらすぐに皮をむいて、中身を確認することをおすすめします。皮をむいた栗は冷凍保存できますので。 さてさて、栗ごはんです。 我が家の栗ごはんは、もち米が必須。今回はスーパーで無洗米のもち米を発見したので、これ

消えていくお菓子「甘食」が愛おしくてたまらない

幾年ぶり甘食を食べた。久しぶりにじいちゃんと飯を食べてる気持ちになった。中野のワンルームに渋くて甘い実家の匂いが立ち込めた。 僕の家は山梨の片田舎の農家だった。 畑仕事の合間に決まって出されるのが、歌舞伎揚げにぽたぽた焼き、そして甘食であった。 使い込まれた菓子盆の上にこんもりと盛られていて、学校帰りの僕は縁側に腰掛けながら食べたのをよく覚えている。ほっこりとした気持ちになった。 地方への出張のとき、ふらりと寄ったスーパーでヤマザキの甘食を見つけた。 「なんだこんなと

黒パンのすすめ

最近のマイブームは、と聞かれたら「黒パン」と答える。 親しい友人たちがフォローしてくれているご飯記録のインスタアカウントでこのマイブームについて共有しようと思ったのだけど、次第に私の中で「黒パンを勧めたい欲」が盛り上がってきてしまったので、こうしてnoteを綴っている。 そもそも「黒パン」とは?何が魅力なのか? 私の独断と偏見も込みで解説していきたいと思う。 「黒パン」とは黒パンとはライ麦で作られたパンのことで、主にロシアや東ヨーロッパなど小麦が育たない寒冷な土地で食べ

暴食の前は、根菜をオーブンで焼こう

5歳ごろ、人生で初めて牛丼を食べた記憶がある。 吉野家か松屋かは忘れた。多分吉野家な気がするが、5歳児にとってお店の名前のことなど意識の外である。店内で食べたか持ち帰りしたかも忘れたが、とにかく絶対に牛丼は食べたと思う。 その頃の私は割となんでも食べる盛りだったが、牛丼は初体験だったと思う。「無理だったら残せばいいよ(父が食べるから)」と、牛丼を渡された。我が家には大巨漢(父)がいたので、コスパの悪い小を頼んだ可能性は低い。だから私が食べたのは多分牛丼の並サイズである。

レンジで即効!シャインマスカットの本みりんコンポートと、甘酒豆乳プリン

ここ数年、友人のぶどう畑で手伝いをしている。 普段は食関連のコラムを書いたり、料理教室(企画・準備・当日)をしたりと、わりかし時間に自由がきくので繁忙期は手伝いっている。 そういうわけで今年はシャインマスカットが大豊作! かくいう私も、例年以上にシャインマスカットを食べることが多く、そのままはもちろん、冷凍したりスイーツにしたりと、金銭感覚がバカになってしまいそうなくらいよく食べている。 ちなみにシャインマスカットに限らずぶどうは粒で保存するとよいそうだ。これは、実が軸

秋刀魚の炊き込みご飯〜スペイン風。パエリア、またはパエージャとも。 【レシピ- 船厨】

 パエリアはスペインを代表する米料理として世界に知れ渡っています。日本においても例外でなく、見た目の豪快さも手伝ってか、野外料理として人気だし、休日に腕を振るい「俺様の得意料理だ」とのたまう男性をときどきお見かけします。  スペインの米どころとして知られるバレンシア地方で生まれたこの料理は、スペインの中でもさまざまなスタイルがあって、具材はもちろんのこと、米そのものの扱い、また、地方によって、食堂(レストラン)によっても異なるようです。  バレンシアの東方に浮かぶバレアレス

料理家が本気で「ダムカレー」を作ってみた。きちんと「放水と止水」できるものを

こんにちは、脱サラ料理家 ふらおです^^ 今回はお楽しみ企画。料理家の「真面目な遊び」にお付き合いください。 むかし家族でダム見学に行き、そこで食べた「ダムカレー」が忘れられず、自分で作ってみたいと、かねてから考えていました。 そこで今回、本気で「ダムカレー」を作ってみました。 めざしたのは、きちんと「放流」と「止水(放流をとめる)」ができるもの。 そして、思い出を楽しんだ後は、「カレー」として美味しくいただくこと(ダムだと思って食べると、「こわす」みたいな感覚になり怖

サンマの塩焼きはサンマ自身の脂で焼け!

秋はサンマの季節。昔は日が暮れてくると家々の路地からはサンマを焼く煙が流れていた、と聞きますが、今では魚を焼く煙はすっかり嫌がられるように。そこで今回はサンマをフライパンで焼く方法をご紹介します。ほとんど煙を出さずに焼ける、現代的な方法です。 サンマを焼くポイントは加熱を最小限、短時間に抑えること。長く焼くとサンマのおいしさである脂肪分が流れ出て、身がパサパサになってしまうからです。このポイントを踏まえて、いくつか工夫をしていきます。 サンマの塩焼き材料(2人前) 生サン

夜明け前の空の色をした無花果のゼリー 〈菓子四季録 vol.5〉

そのお菓子は、色に見惚れてしまうお菓子だった。 料理でもお菓子でも、野菜でも果物でも、食べ物の見た目を愛でるのは楽しいことだ。今回紹介するお菓子「無花果と白ワインのゼリー」も、味覚だけでなく、視覚でも楽める一品だった。「色」がとにかく美しい。 初めてこのメニューを食べる前、いちじくと白ワインを使ったゼリーだという情報を聞いていた私は、皮を剥いたいちじくのゼリーなので色は無色透明に近いのかな、もしくは、白ワインのようなほんのり薄く緑がかった色なのかな?と想像していた(菓子四

低温加熱で100%の旨味を引き出す「きのこのゆっくりソテー」

秋はきのこの季節。天然物が手に入れば言うことないですが、スーパーで買える栽培種のきのこで秋の味覚を楽しみましょう。 きのこを使った料理は従来の常識では『強い火でさっと炒める』のがコツとされてきました。今日はそんな常識を覆す『きのこのゆっくりソテー』を作ります。15分程度という長い加熱時間が必要ですが、きのこから100%の味を引き出す調理法です。 きのこのゆっくりソテー材料(4人前) きのこ  (各種あわせて)およそ600g オリーブオイル  大さじ3 にんにく  1片 塩

メキシコのお料理「ウェボス・ランチェロス」

おはようございます。 今日も歩いてまいりました。 だんだん涼しくなってきて 歩きやすい気候になってきました。 まだ半袖でも大丈夫だけど、 長袖をそろそろ用意しておこうかな。 さてさて、話は変わりますが、 先日、タコスを作りました。 この時、トルティーヤを多めに作っておりました。 今回、いろいろ調べていたら、 メキシコには、タコス以外にも トルティーヤを使ったお料理があることを知り、 その中でも、今、家にあるもので 作れそうなものがあったので、 早速作ってみることに。

お彼岸の中日なので久々に『おはぎ』作り🌰作り方も

仏前におはぎを供えたい。けど合成添加物が入っているおはぎを買う気になれない。「久々に作るか」と思い、朝から小豆とザラメ糖を買ってきた。 もち米とうるち米は家にある。「緑色のきな粉は残ってたかな?」と冷蔵庫の中を確認したら、古代米(黒米)が残っているのを見つけ「これ入れたらお米が小豆色に染まるはず」と試してみたくなった。 緑色のきな粉は残っていなかった。残念。 おはぎ作りレシピ1. 材料 小豆:200g ザラメ糖:200g(小豆と同量かお好みで増減可) 塩:少々 もち米: