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『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』を読んで|何をとるかよりも何をとらないかが重要性

この本を読んだので記事にします.

きっかけは、なんでパンと牛乳がだめなの?と思ったという、シンプルなものです.

最近「グルテンフリー」という言葉を聞いているけど、なんでそういわれているんだろう?、牛乳は「乳糖不耐症」のことが書かれているのか?くらいの知識でした.

私が理解したことを記載します.間違っている可能性もあります、本書にて確認してください.

はじめに

本書では、パンと牛乳は体にいいと思っている人は多いが、様々な病気や不調に関係していることの解説、改善方法を紹介しています.

前提として、次のものは言わずもがなで身体に悪いとしています.

甘いお菓子(クッキーやケーキなど)、スナック菓子、スナックパン、インスタント食品、添加物たっぷりの加工品

一般に、アレルギーの起こしやすい三大食品として、卵、牛乳、小麦があげられます.このうちの2つである牛乳と小麦について扱っています.

パンは、基本的に「食パン(全粒粉パンなどを含む)」を中心にして述べていました.

発達障害は、小麦や牛乳と深く関係しているという認識は、海外では普通とのことです.そのほかにも、腸にダメージを与え、酵素の働きを阻害するほか、疲れ、肥満、腸トラブル、うつ、発疹、乳がん、他多くの病気などとの関わりが言われているそうです.

皆さまも一度ひかえてみてはいかがでしょうか.

パンがもたらす体への害とメカニズム

身体への害の主要因としてグルテンをあげて解説されています.
小麦粉に含まれるグリアジンとグリテニンというたんぱく質が混ざり合うことでグルテンになります.強力粉に一番多く含まれています.
(以下、グリアジン、グリテニン、グルテンを「グルテン」といいます.)

品種改良によって、グルテンを多く含む小麦が作られるようになってから、身体への影響がでるようになったとのことです.

いくつかの臓器へのダメージ

グルテンは人間が消化しづらく、そのまま体内に残る.この未消化物質が異物とみなされ、体内で抗体ができる.
たんぱく質は、20種類のアミノ酸の組み合わせ=配列でできている.
小麦のグルテンと小脳などの臓器のたんぱく質のアミノ酸配列は似ていて、グルテンを攻撃対象としている抗体が臓器を攻撃してしまう.

脳、神経細胞、肝臓、甲状腺、膵臓、心臓など

P.49

反応性低血糖

精錬された小麦粉と砂糖で作られたパンは、血糖値を急激に上げる.
その後、インスリンの分泌により、急激に血糖値が下がり、低血糖となる.

血糖値とインスリン分泌量の乱高下

自律神経異常やホルモンバランスの異常
インスリンによる内臓脂肪の増大助長、パンの未消化物質はその材料となる.
インスリンを分泌する膵臓への負担による糖尿病のリスク
高血糖が続くと「糖化」が起こり、糖化物質が作られる弊害が生まれる.

メチレーション回路の機能鈍化

小麦を食べると、体内でモルヒネ様物質であるエキソルフィンという物質ができる.
体内では、「メチル基」というものをやりとりしながら、次々に必要な物質を作り出す反応系が回っている.メチレーション回路で、細胞に必要な物質や酵素、神経伝達物質などを作っている.回路を回すための重要な物質の1つが、アミノ酸の一種であるシステインとなる.
エキソルフィンは、システインが体に取り込まれるのを阻害する作業がある.

リーキーガット症候群

未消化物が多くなると、腸内環境が悪化する.
腸内で炎症が起こると、体内に通すべきではない異物を通すようになる.
そこに免疫細胞が集まって、全身を攻撃する抗体をつくってしまう.

牛乳がもたらす体への害とメカニズム

戦後アメリカから入ってきた育児書が翻訳され、その指導内容が栄養士に教育、母子手帳もこれを基盤に作られ常識化したそうです.
その後、育児書の改訂で、「とるべき」としていた牛乳・乳製品を、「とるべきではない」とし、菜食を推奨する内容となりましたが、日本では一般化していない状況です.

牛乳に含まれるガゼインというたんぱく質を中心に、体への害があるとのことを述べています.人間は、ガゼインを分解できないです.
かつて、牛乳を生で飲んでいた時は、ガゼインを分解する酵素が含まれていましたが、加熱殺菌処理を行う昨今では、酵素や多くの栄養素や乳酸菌が失われます.そのうえ、牛乳の生産過程で、トランス脂肪酸が生まれます.
また、乳牛は、遺伝子組み換え作物を食べ、ホルモン剤、抗生剤を投与されており、乳はその影響を強く受けます.
小麦同様、牛乳に含まれるガゼインは、モルヒネ様物質となります.

カード

ガゼインは、α型、β型、k型があり、牛乳はα型(人間はβ型)
α型ガゼインは、胃に入ると胃液と反応してカードと呼ばれる乳餅(乳内のたんぱく質が酸で凝固したもの)となる
これにより多くのビタミン、ミネラルの吸収が妨げられる

カルシウム

牛乳のカルシウムは、人間はうまく吸収できない.

乳糖不耐症

体内にラクターゼが作れない人は、下痢をしたり、おなかにガスがたまったりする.

気を付けるべき物質

人工甘味料

反応性低血糖や糖化物質の害のほか、体内の多くの酵素の働きを阻害する.

果糖ブドウ糖液

異性化糖と呼ばれる人工甘味料
異性化糖は肝臓でしか代謝できず、糖化物質を作りやすい

遺伝子組み換え食品

作物のたんぱく質構造を変え、害虫や農薬に強くしているため、体内で異物とみなし免疫システムで攻撃することがある.その影響で、自分の細胞まで攻撃するようになってしまう.
「グリフォセート」という除草剤が残留することによる悪影響がある.
「ネオニコチノイド農薬」は、神経障害を引き起こし、身体にダメージを与える.

トランス脂肪酸

体に取り込まれると細胞膜の流動性がなくなり、固まってしまう.
これによりあらゆる病気にかかりやすくなる.


のおと

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