見出し画像

きりしたん用語にあやしい魅力を感じる

フランシスコ・ザビエルの評伝を読んでたら、ザビエルの生涯に普通に感動したと同時に、きりしたん用語って独特な雰囲気であやしげな魅力に溢れていて、聴きたくもなるし使いたくもなってしまうと思った。

こんなこと言ったら真面目な信徒に怒られそうだし、実際に普段の会話で使ったら絶対やばい人だと思われるので使わないですけれども。

いくつか用語を貼っておきます。

こんちりさん/(葡)Contrição
深く罪を悔いること。痛悔。

こんちりさんのりやく(Contriçãoの利益)
1603年に刊行された本。キリスト者が「真の痛悔」(こんちりさん Contrição) をすれば、 司祭不在の際、告白(こんひさん Confissão) をしなくても、のちに司祭に告白するとの覚悟をもっているのであれば、大罪をふくむすべての罪がゆるされ、 天国にはいることができるとい う教えを説く。
(出所不明。google検索の結果。)
「まづでうすの御内証を深く頼しく存じ、ぜずすの御内徳に深く頼みをかけ奉るべき事肝要也」

おらしよ/(羅)oratio
祈祷文。祈り。

ぎやどぺかどる/(葡)Guia do Pecador
キリスト教黙想書。標題下に「罪人を善に導くの儀也」とある。日本イエズス会版の金属活字による国字本。慶長四年(一五九九)長崎学林刊。
(コトバンク)

どちりなきりしたん/(葡)Doctrina Christão
「キリスト教の教義」の意味。カテキスモと呼ばれる。キリスト教郷里の入門書。1592年にローマ字本、1600年に国字本とローマ字本改訂。
「科はでうすに対し奉りての狼藉なるによて、それを悔ひ悲しび、以後二度犯すまじきと思ひ定め、やがてこんひさんを申べき覚悟をもて科を悔ひ、悲しむ事、是こんちりさんとて、科を赦さるる道也」

ひいですの導師(Fides no Doxi)
別名『信心録』。キリスト教の教義書。Fidesは信仰の意。

御ぱしよん(御Passion)
キリストの受難。

スピリツアル修行
イグナチオ・ド・ロヨラの「霊操」(Exercitia Spiritualia)をかみ砕いて解説した本。

めぢたさん/(葡)Meditação(たぶんm(__)m)
観想。

けれど/(羅)Credo
信徒信条。ラテン語で「信じる」の意。
現代語の「クレド」と同じ語源。

ぱあてるのすてる/(羅)Pater Noster
「主の祈り」。


トップ画像:
隠れキリシタンが用いた「受胎告知」の図。
国立民族学博物館 友の会『【終了】第80回 長崎県、潜伏キリシタンの足跡を訪ねるー生月島、平戸島、上五島をめぐる』より。
https://www.senri-f.or.jp/%E7%AC%AC80%E5%9B%9E%E3%80%80%E9%95%B7%E5%B4%8E%E7%9C%8C%E3%80%81%E6%BD%9C%E4%BC%8F%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%B6%B3%E8%B7%A1%E3%82%92%E8%A8%AA%E3%81%AD%E3%82%8B%E3%83%BC/2018/11/17/

この記事が面白い、役に立った、と思った方はサポートをお願いします。