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「欲望の資本主義」2023を見てぼけーっと考えたこと

※これは1月11日の朝ぐらいにだーっとツイートしたもののコピペです。

「欲望の資本主義」の話したいんだけど。
結局、「欲望の資本主義」の番組通底は資本主義に批判的、成長に批判的なんだよね。でも後半の最終段階で「資本主義の新しい形」ってやくしまるに言わせてる。
結局批判的になっても資本主義の生活を捨てれないっていうメンタリティが透けて見える。

だって共産主義で成功した国なんてないもんね。
オレだってそうだから、番組制作側の気持ちがわかるのよ。
というかそれが今の先進国全体の気分。
でも成田とか、あとブルジョアバラモン左翼が言ってる「脱成長」「福祉国家」みたいな発言はやっぱり俺は受け入れらなくて、じゃあどうしよう、っていう。


ビジネス右翼とバラモン左翼に板挟まれてどうしようもなくなってる中庸っていうのが今の女神転生的現在なんすよね。どっちも課題がある。そしてどちらも経済的問題に触れられない。中庸派としては、まずウヨクもサヨクも満足できる経済的施策を出していくしかない。

これ政党が言うとダメになるんよね。
政党って経済だけじゃなく外交とかの話もしなきゃいけないわけだから、特に今はナイーブ。個人的には、ある種の「積極経済推進チーム」みたいな存在が立ち上がり、それを超党派で参加者募り、そいつらが軒並み選挙に勝ったりバイラルに上がるみたいな動きが理想な気がする。

「欲望の資本主義」に話戻すと、番組側の結論部分としては「資本主義の新しい形」を求めたい。ピケティならそれを「参加型社会主義」(これ具体的な内容は案外すげえんだけど)とかいうんだろうが。俺の最近の頭では「修正資本主義」みたいなネーミングのがよくないかと思うんだけど。

「修正資本主義」の内容も、「欲望の資本主義」終盤で展開していたようにケインズの<国家><国民><企業>の三すくみ関係の図が重要で、基本的には6070年代英米のように企業の自由成長に身を任せながら、今のような資本主義暴走状態になった時に、<国家>が強力な力で格差を防いでいく、という妄想。

んで実際歴史ではそういう成功例あるでしょ?具体的にはニューディール政策と高橋是清の裏真っ白紙幣だと思うんだけど。そういうのやりゃ良くて(番組だとオイルショックを克服できたのは日本精神の護送船団方式だて言っていた気がするが、まあそれも成功例なのか。でもこれはちょっと思うとこがあり……日本は<国家>の大上段政策でオイルショックを打破してなくて<企業>と<国民>全体の空気とか集団の雰囲気で打破してるのね。なんかそう見えた番組だと。だから<国家>大上段政策にどうしても慣れておらんのではないかと。というか、その成功体験が緊縮財政派をまだ延命させてないかと思う)。


要は<企業>にしっかり圧力をかけて<国民>を守る<国家>は必要ですよ、と。そしてその仕組みを<国民>は理解しなければいけませんよ、と。<企業>もそれに対してはしっかり甘んじなさいと。だけど勿論のこと、<国家>が権力暴走しないように<企業><国民>は見張りなさいと。

ピケティが「社会主義」って言葉を持ち出して憮然としてしまう気持ちはすんげーわかるんだが、要は「(必要な時に国民や国家が)参加型(の形をとって)社会主義(の形態を一時期に取ることできる資本主義)」ってことなんだよね。「修正(が可能な)資本主義」。資本主義をしっかり制御し、享受する。

あ、あと最後に(番組くんは名言できなかったんだけど)「脱成長」fuckだって話。(まあ「今の資本主義には問題ありますよ」ってことで使ってるんだろうが…)
まず成長を甘受した先進国が「脱成長」を宣うってそれって卑怯よな?環境問題・資源問題を最大手に「脱成長」の看板を振うんだが、本当か?ロンボルグ著作や映画「Planet of the Humans」のように環境問題を利用する悪い奴らもいるし、誤謬も多い。

番組で誰かが言ってた「イノベーションは悪」という発言もどうかと思う。イノベーションが贅沢品にしか使われないのはそこにインテンション引いてる社会の問題でしょ?イノベーションを待ってる課題領域は全然存在するでしょ。旧来の資本主義的成長をしっかり修正していこうよ。「否定」じゃなくて。
番組内でも「地球の人口減少」という話題は触れていた。
そもそも人類が超マクロ的な目で見て充分地球に収まるくらいの成長速度しかもう予想できてないなら、マジで宇宙開発とか言ってないで、宇宙開発が必要なぐらい人間が生きれる社会をイノベーションしていけばいいんじゃないの?? (これ実はちょっと本末転倒論理なんだけど。成長の末にそういうことは必要でしょうよって話よ。ガンダムとかを最初に妄想できていた時代は、本当にそういうリアリティが人類側にあったんだよ)

脱成長・反イノベみたいな論理は(俺の親のような)老人の世迷言だと思いたい。そもイノベーション≒創造を否定する社会になんていたくないよ。血が出るように大変かもしれないけど、逃げればひとつじゃなく進んでふたつとっていこうぜ。…誤解されるなあ。


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