見出し画像

初期でクライエントの不安を取り除きながら信頼関係を構築し,早期に作業への参加を通して,自己の状況把握課題の明確化など,クライエントが主観の部分で納得,理解できるような作業を提供し、中期から作業の難易度を上げるなどの試みによりスキルを高めていく方法を本項では提示した。わが国は「人のために生きなさい」という利他主義の文化であるため、作業を提供する前の準備段階が必要なのである。「自己と向き合うよりは他者のことを考える」という経験が多く,初期や早期で示したような「自己の状況と向き合う」「自分のための作業を考える」などのことが未熟であるため,OTが「自己と向き合う作業」に導く必要がある。このような準備段階を経ていくことが,OCPでは重要となる。

OCP OFP OBPで学ぶ 作業療法実践の教科書 | 京極誠 藤本一博 小川真


これを読んで確かになと思った。
確かに日本は利他的な人が多く、「誰か他のために」という人が多いように感じる。
それが自分という存在があっての利他的なら良いのだけど、日本の場合は「自分のことはとりあえず良いから、誰かのために」という思考が強い気がする。
むしろ自分が自分がというと自己中の烙印を押され比例的な反応をされやすい。
「自分だけが幸せになってはいけない」「自分のことばかり考えてはいけない」「相手にとって何が良いかを考えなさい」「周囲と同じように」「目立たないように」
そんなことを教育の中でもたくさん習ってきていると感じている。

そういった国全体のコンテキストがある中で、自分のことを見つめて理解していく作業に入ることは困難を伴うのだと思う。
また今まで考えたこと物もないのだから当然意見が出てくるわけがない。
 だからこそ、OTは自分の人生をまずは主体的に生きていくことが求められると思う。

 コーチングでは、コーチ自体の生き様が大切と言われるがOTも同じだと思う。
OT自身がどう生きてきたかで相手に伝わる物も変わるし、伝えるときの言葉にも魂が宿ると思う。

ただ、 「自己の状況と向き合う」「自分のための作業を考える」

この作業においては、病気になってからでなくてもいますぐに考えても良いことだと思う。
というか、病気になる前にここを抑えておくことで、人生の幅を広げる可能性があるし、病気になったとしてもそこに対する意味づけも変わるし出口が見えやすくなると思う。

自分はそういった状態から一歩踏みだ得せる人を増やせるように関わっていきたいと思うし、自分もそうでありたいと思う。
そしてそれは決して自己中的な発想ではなく、「自分の人生を輝かせることで、他者にも良い影響を与えられる。他者を幸せにするには、まず自分が幸福感を感じられることが大切」といった信念に基づいている。

1人でも多くの人にこのマインドを届けたいと思う。

それでは今日も最高の1日にしましょう!🔥

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?