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セラピストのための脳画像の見方 ~3つのポイントで臨床が変わる!~

本日も臨床BATONにお越し頂きありがとうございます!
498日目を担当させて頂きます。
回復期リハビリテーション病院に勤める作業療法士のふじです。

▶︎はじめに

新人の頃から臨床で脳画像を見ることができず、臨床で脳画像を見る意味を見出せなくなりました。しかし、臨床では何が問題で何に治療しているのか理解ができなくなりました。そんな中、脳画像セミナーを受講して、明日から実践できるポイントを自分で整理して臨床で脳画像を見て仮説・検証から治療へ展開できるようになりました。今では入院当日に脳画像があれば、患者様に会う前に脳画像を見て仮説を立ってから患者様にオリエンテーションをしてから検証するようになりました。
脳画像を見る意味を見出せなかった私が脳画像を見るようになった理由をまとめました!



▶︎脳画像を見れない頃

私が新人のころ病院でCTやMRI画像があるにも関わらず見方が分からず、病巣が小さいと「どこが障害されてるのか良く分からんな」となり、病巣が大きいと「重度の麻痺が残りそうやな」と部位も分からず病巣の大きさのみで予後予測をしていました。(いま振り返ると予後予測にもなっていませんね😢)臨床では主治医の病名と動作分析を頼りに関わってきましたが、自分の効果判定もできず、作業療法士として自信がもてない日々を過ごしていました。このままではいつまで経っても自信が付かない日々を過ごすことに気付いたのは、10年を過ぎた頃でした。

▶︎脳画像のポイント

私が脳画像を見るのに重要としているポイント3つを紹介します。

ポイント① 臨床での流れを知ること!
脳出血で開頭血腫除去術を施行された場合、出血量がかなり多いため血腫は除去できたとしても回復までにかなりの時間が掛かる。
脳梗塞の場合、発症から4.5時間以内で適応があれば、アルテプラーゼ(tPA)という血栓を溶解させる点滴で脳血流を再開させることができるため、最初のMRI画像と身体症状に差が出ることが想定できる。

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