共感の本質(或いは逆)

共感の本質というべきか、本質の共感というべきか迷いました。
巷にあふれる「共感」にはすこし違和感を感じている私です。ひねくれてるとも言います。

自分が体験した「感覚」が自分の脳内で「再現」されるときに、その時の感情が呼び覚まされ、これを「共感」と言っているのではないかと思いますが、こういった感覚は「同感」ということができます。
「同感」は相手とほぼ同じ感覚・感情にすぐに入れますから「わかる~!」と言えます。
(逆に、何でも「わかる~!」を連発すると、本当にわかっているのか?と疑念を抱かれたりすることもあるかもなので気を付けた方がいいかもしれないですよね)

だから「わかる~!」は「同感」であり「めっちゃ共感」ではない、と言えるでしょう。

あいや、先に共感を説明せい!と思いますよね?わかる~!

共感は読んで字のごとく。
感情や感覚を共有することと心得ます。
え?同じことやん、何が違うの?

ですよね。わか()

「同感」には、前提として自分がほぼ同じ感情や感覚になった体験がある、という条件のようなものが付きます。
自分も体験したからこそ、めっちゃわ()になるわけです。
「共感」にはその前提が無いです。
だから「わ()」にはならないわけです。
むしろ、わからない事の方が多いと思います。


ところで、僕は飛び込み営業が嫌いな人です。
特に”玄関先までお願いします”って本当苦手です。思わず「いやどす」と返しそうになります。
ある方は、我が家の玄関先で所属企業のコマーシャルで流れる企業名のメロディをうたった人がいます。
日焼けして真っ黒で疲れの見える笑顔でやられても引くだけです(笑)
本当にやめてほしい。

営業電話も嫌いです。特に仕事中に掛かってくる仕事関連の営業。
以前の職場で管理者をしていたとき、介護の手伝いに入ってて忙しい時間帯ということもあったのですが「リスク管理に関するセミナー云々」の案内がかかってきて、忙しいのでつい「興味ない」って返答したら「管理者なのにリスク管理に興味がないんですか?珍しい方ですね」と捨て台詞を吐かれました。覚えてますよw

正直ね、相手の立場に立ってないのが丸わかりなんです。
何件も営業して僕みたいに冷たい反応も多いでしょうから仕方ないのでしょうが、判で押したような営業トーク、求められてもいないのに主張される企業実績PR。うんざりします。


僕もこの仕事(ケアマネ)やってて未だに「あ、ちょっと相手のことわかっていなかったな」と思うことがありますから、簡単ではないですよね。
また、営業って「数」が勝負なところもあるでしょうから、そこは理解できます。

そう「理解」なんです。
「共感」には相手の状況や思い等を、相手と価値観が合わないことも多い中でも真剣に話を聴くことで理解をする、ということなんだと思います。
(そうすると「同感」は、相手と一定の価値観を共有できるため、コミュニケーションを円滑にしやすくなると思います。)

まあ、結論としては「めっちゃ共感~」とか言わないで「わかる~!」で良いわけですよ。「すごく共感できる」とかじゃなくて「わかりみが深い」で良いわけです。結局それでいいのか、って感じですが、良いと思います。

さて、この「共感」の先に「受容」があるわけですがそれはまたいつか。

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