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「かみかさ」第27話

9時前に車に戻ろうとした時、
いのりは燈郎らしい人を見つけた。確信はなかった。

燈郎は体育館を出ると、いのりの傘がある事を確かめた。
「髪が濡れる心配はない。」

車で待っていると真巳がやってきて乗り込んだ。

いのりも体育館を傘を刺して出た。
車を走らせる燈郎に気づいた。
「何でここ来たんだんだろう。
弟さんもバスケやってるって言ってたなぁ。
迎えに来てたんだ。」
声をかけたかった気がする。
でも、この激しい雨音に掻き消されるだろう。


後ろ髪を引かれる
互いに

前を向き惹かれ合えば
互いに

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雨の日をたのしく

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?