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「かみかさ」第19話

いのりは、一週間程して、また予約の電話をした。
電話に出たのは燈郎だった。
「いつもありがとうございます。BeLu美容室青葉店です。」
「予約をしたいのですが、零宮いのりです。」
「はい。いつもありがとうございます。
担当の皆川がしばらくお休みする事になりまして、担当を変えさせていただきます。」
「どれくらいお休みですか?」
「1年はかかると思います。
前回、担当させて頂いた若尾と申しますが。私か・・・」
自信がないまま続けた。「他の者が・・」
「あ、ごめんなさい。いいです。また電話します。」と電話切ろうとした。
いのりも、だからどうしたいか、よくわからなかった。
若尾さんにも、失礼なのも感じていた。
燈郎は言葉を追いかけた。
「傘、お忘れじゃないですか。抹茶色のKURAUSの素敵な傘。」
「はい。そうです。」
目が覚めるような言葉だった。
「カットに来られなくても取りに来て下さいね。」
「はい。」


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雨の日をたのしく

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?