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死ぬかと思った(入院手術編)

Twitter(X)とかではチラッと事前に話をしていたのだけれど、先月中旬から2週間入院~手術してきました。

病名は卵巣腫瘍。
30代の頃に子宮と卵巣1つは摘出済みだったのだけど、今回は残ってた卵巣に影が見つかった→結構おっきいなこれ、という事で腹腔鏡手術で済むうちに取っちゃおかという流れでした。
休職中だったしタイミング的には今かなぁ、腹腔鏡なら4日で退院ってことだし。と気楽に構えつつ、自宅の猫たちは実家の母がお世話できるよってことで、病衣やタオル、必要なものもレンタルお願いして、あまり普段と変わらない装備で向かいました。
コロナ禍での入院は3回目だし、近年割と入院も手術も経験はあったので必要なものも分かっていたし、メンタル的にもリラックス状態ではありました。まあ、コレ結局フラグだったんですけども!

前日は下剤でおなかを綺麗にしつつ、入院翌日には手術。
まあ1時間ちょっとかなぁと説明を受け、トラブルもなく予定時間のお昼頃に歩いてオペ室へ。終わる頃にはおやつタイムですねなんて看護師さんや麻酔科の先生と談笑しつつ全身麻酔ですぐに寝落ち(?)

目が覚めたら夜遅く、消灯時間寸前でした。わお!

程なくして主治医の先生(ほんわかタイプ)が疲労困憊げっそりタイプになって先頭に、婦人科ドクターオールスターズで説明に。
腹腔鏡が入らない!→開腹手術に変更→思ったより腫瘍が大きいぞ!なにより周辺臓器の癒着が酷くて卵巣を確認するまでが大変、癒着もリスクが高すぎて取りきれなかったこと……を説明されました。
正直言うと自分の身体より目の前にいたドクターたちが主治医はもちろん局長のベテラン先生まで誰もが疲れ切った表情をしていたので、マジごめんな……そしてサンキュー……としか思えなかった。

説明を終えて、麻酔から覚めてからの体調も思いの外吐き気とかもなく悪くなかったし、翌日からは傷を治すためにとにかく歩くしかないので(これは前回の手術で経験済)点滴棒抱えつつ、院内を爆歩。
頑張ったかいもあって経過良好で、4日予定の入院も1週間に延期はしたものの予定通りの退院日に退院決定。
退院前日の消灯前に先生や看護師さん、スタッフの方にお礼のお手紙書いて投書もして、明日は自宅に戻れるぞやったー!戻ったらお取り寄せしていたケーキ届くし、試したいレシピもあるんだ!とわくわくしながら最終日の就寝。もちろん、これもフラグでしたけどね!

就寝後、夜中に激しい腹痛。
痛み止めを処方されたけど改善せず、お願いだからドクターに診てほしい!となって、急遽真夜中に検査。結論、腸閉塞起こしていました。
もちろん退院は延期→癒着の件もあるし1ヶ月は延期かなと言われたけど、もう帰る気でいたしなにより自宅の猫たちが心配だったので無理言って2週間で退院しました。現在は自宅にて療養延期中です。

なって知ったけど、腸閉塞ってこんなに痛いのか!
しかも腸の癒着も取り切れなかったので今後はイレウス(腸の詰まり)に気を付けて生活しなくちゃいけないし、ゆるやかだけど食事制限が色々あって結局好きなものが軒並みNGになるし、今はもう白目剥いて生活しています。下剤とボラ○ノールはズッ友ですわ。

今回は結構危なくて、場合によってはストーマ(人工肛門)になってたかもしれない、今後は開腹手術はできないとかありました。
今は平時と変わらない生活を送って約3週間経ったけど、やっぱり食物繊維の多いものや消化に悪いものを食べると詰まった感じや腹痛を起こすので、食事はできる限り自炊で消化のいいもの、何より歩くことが腸にはいいということで久々にノルディックウォーキングを再開しました。
天気の悪い日、体調がいまいちな日は引き続き自宅でストレッチと筋膜リリース頑張ってます。

そんな感じで、今回こそ割と死ぬかと思ったけど、ところがどっこいなんとか生きています。
まず何より、コロナ禍で尽力してくれた医療関係者、スタッフさんたちには感謝しかありません。ありがとうございました。引き続き外来でお世話になりますのでよろしくお願いします。
入院延期になった時ものすごく落ち込んだし、産婦人科病棟とあって新生児の泣き声とか精神的にしんどかったけど、変に気遣って優しくなることなく、いつも通りに明るく接してくれた看護師さんには特に感謝してます。本当に救われました。

まあしかし、私から声を大にして言いたいのは、生理始め女性特有の悩みがある人は年齢関係なく本当に婦人科行ってほしい!ということ。
内診も必ずあるわけでもなく、その人の状況や経緯に併せて検査や診察してくれるので、学生や若い世代の子も気軽に足を運んでほしい。
どうしても抵抗のある分野だとは思うけれど、子供がほしくてもほしくなくても、女性の人生のQOLにめちゃくちゃ関わるところだから、私みたいになる前に選択肢として覚えていてほしいなぁ。
あとは日頃の健康診断、がん検診、保険関係も忘れないで!
予防と対策で乗り越えられるものがたくさんあるので。

健康って普段は実感ないけど本当に大切なものだから。
色々病気抱えてしまった私から言えるのは、当たり前はある日突然失うこともあるし、当たり前に「明日」があるとは限らないということ。
見た目から分からないけれど、色々な心身の障害を抱えて生きている人がたくさんいること。
誰にでも優しくは難しいかもしれないけれど、目の前にいる「誰か」が「何か」を抱えているかもしれないことだけは覚えていてほしいなぁ。