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孤独を求めて

何もない休日。
独りで外出すると、色々な考えが巡ったのには理由があった。

ドイツの哲学者 ハンナアーレントは"孤独"とは自分自身と共にあり、思考のために必要な状態であるとした。
一方で独りではなく、かつ対話できる状態の友人がいない状態を"孤立"、
仕事によって自分自身と向き合えていない状態を"孤絶"と呼んだ。

以前の建設業で勤めていた時は孤立し孤絶していた。
周りの同期とは仕事の愚痴でしか盛り上がれず、
仕事は朝早く、夜遅く、自分と向き合う余裕はなかった。

休日、ただ家に篭っていると孤独になれなかった。
ふとした時にSNSを確認してしまうから。
見えぬ何かが近くにいるから。

だから、外にでてふらふら歩き、本屋や公園に行った。
そうすることで孤独になれた。(と今になって思う。)
本屋に行くと、デザインの本、思考の本、写真集といった本が次々と目に飛び込んできてあれもしたいこれもしたいとワクワクした。
公園に行くと空と池を見ながらこれからどうしようかなとぼんやり頭が回った。

SNSは他人との距離を近づけたように錯覚させる。
常に誰かが見える距離にいると感じる。
自分自身との孤独を妨害する電波を放っている。

スマホの電源を切り外に出よう。

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