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上と外。を読んでみた

両親の離婚で別々に暮らす元家族。
そんな家族が年に一度、夏休みに集います。
この年は考古学者の父がいる中米のG国に、母と妹の千華子と共にやって来た中学生の
軍事政権下のG国は、国土の大部分が密林に覆われ、遺跡が多数点在しており、練の父もこの遺跡を探究するためG国に滞在中。
そこへ元家族はやってきたのですが‥
ある日、夕食に訪れたレストランでこの元家族は険悪な雰囲気になります。
気まずいまま翌日、ヘリコプターで予定通り空からの遺跡見学に出かけます。
ヘリポートを飛び立ち、密林の上空へ差し掛かった時に軍事クーデターが起こり、元家族を乗せたヘリコプターも巻き込まれ、あろうことか練と千華子はヘリから振り落とされ密林の中に消えてしまいます。
‥練と千華子は無事なのか?そしてこの密林で生きていられるのか?そしてこのクーデターの目的は?
‥人は必死で生きようとする時、思わぬ力を発揮するし、諦めなければ一筋の光が見えてくる‥
そして終盤で明らかになってくるクーデターの目的に、本当の意味での多様性社会とはどういうものなのか?を考えさせられました。

‥この物語、舞台がG国となっていますが、中米の国グアテマラがモデルになっていることは明らかで、Googleマップを傍に読むのもオススメです。

‥最後まで読むと「上と外」というタイトルの意味がわかります‥

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