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六番目の小夜子。を読んでみた

どうやら私、恩田 陸の沼にハマりかけているようです。

蜜蜂と遠雷で初めてこの著者に触れ、スピンオフの短編小説集、祝祭と予感も読み、ドミノで爆笑‥

ドミノin上海で再度爆笑し‥

デビュー作の六番目の小夜子をポチっておりました。

‥「あなたも赤い花を活けに来たの」‥

‥少女はゆっくり、と、そう言った‥

この場面‥小さい声で「きゃー」‥

‥です。

‥とある地方の高校を舞台にした

ミステリー?

ホラー?

甘酸っぱい青春物語?

ファンタジー?‥

この高校には十数年間に渡り、奇妙なゲームが受け継がれていた。

三年に一度「サヨコ」と呼ばれる生徒が見えざる手により選ばれる‥

‥そしてこの年、「六番目のサヨコ」が誕生する。

のですが‥

‥時を同じくして、何かに引き寄せられるように「津村沙世子」という美しく謎めいた転校生がやってきます。

彼女は何かの目的のためにやって来たのか?それともただの偶然?

そもそもこの奇妙なゲームはなぜ始まったの?

それは誰の手で?

この奇妙なゲームを軸に物語は厚みを増していきます。

読み進めていくと、遠くにあった記憶の扉が空いて‥

が通っていた小学校はとても古い建物で、いろんな噂や言い伝えのようなものがあったのですが‥

「あの教室があった場所は昔、非業の死を遂げたもののお墓があった」

だの

「あのトイレの奥から3番目には午後3時以降は入らないほうがいい」

とか

「2階の講堂から出るとき、最後の人は後ろを振り返っちゃいけない」

など、何の根拠もないことをマジで信じていたのを思い出しました。

‥とっ散らかりそうな世界観の物語ですが、ストーリー展開が絶妙で、最後までワクワクとドキドキそして、チョットした恐怖感に脳内が支配されました!

‥しばらくは恩田 陸の世界に浸ることになりそうです。


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