ポートフォリオのようなもの #4
前回はこちら。
当時、写真を撮るのが好きだったので、写真で何か作れないかなと思っていた。
風景や人物写真はよく撮っていたが、それ以外の写真はほとんど撮ったことがなかったので、新境地を探して色々試してみた。
夜、学校に残ってた人に声をかけて、花火をぶん回してもらったり、
(火器使用の申請を出していなかったので、助手さんにすごい怒られた)
光っぽい感じに見えるように、コピー機の機能で遊んでみたり、
ビー玉をレンズの上に乗せて撮影してみたり、
一眼レフカメラのレンズを外して写真を撮ってみたりした。
(チリがたくさんカメラの中に入ったので、お勧めしない)
他にも、写ルンですのレンズにヒビを入れて写真を撮ってみたり、江ノ島の浜辺に青写真をばら撒いて波の形を撮ってみたりした。
色々試してみて、レンズなしのカメラで写真を撮る、というのが一番面白いなと思った。
光を透過する素材(偏光フィルム、プリズム、サランラップなど)をレンズの代わりにして、写真を撮ってみた。
素材がたくさん集まったので、展示の企画を考えた。
数日考えて、レンズを外されたカメラだから『Blind(盲目な) Camera』展にしようと思い至った。(今考えたら、問題になりそうなタイトルかもしれない)
講評まで時間はあまりなかったが、文字を作ることにした。
アルファベットを切り抜いて、デスクライトの裏に貼り付けて撮影。
作っているうちに楽しくなってきて、全文字やる必要はなかったけれど、アルファベットの大文字と小文字を作った。
光が感じられる、とても面白いフォントになったと思う。
その後、ポスター作りは難航した。
素材が多すぎた。
とりあえず、1案目。
素材の写真をメインビジュアルにした、超シンプルな構図。
配置違いでバリエーションを出したが、先生と相談して上記のものを採用することにした。
先生から、「せっかく、素材がたくさんあるんだから別案も考えてみたらどう?」と言われたので、別案も考えることに。
2案目は、素材をなるべくたくさん入れたポスターにしたいなと思っていた。
撮影した写真を等間隔に配置した案を考えたものの、ピンと来なかったので不採用。(データも残っていなかった)
トレッシングペーパーに写真を印刷し、それをトレース台にのせて撮影した。
そんな感じで、できたポスターがこちら。
もっと素材を入れられたらよかったかも。
もう少し写真を小さく入れられたら、素材がたくさん入ったかもしれない。
3案目は、せっかくフォントを作ったので、フォントのみで1枚のポスターにしたかった。
どういう配置にしようか悩んでいた。
先生に相談したら、作ったフォントを出力して一文字ずつ切り抜き、「こんなふうにしてみても、良いんじゃない?」とささっと配置を考えてしまった。
全然案が浮かばなかったので、先生のしてくださった作業が魔法のように見えて、「なんでそんな素敵なこと、すぐに思いつくんだろう!」と思ったので、卒制はこの先生のゼミに入ることにした。
先生が考えてくださったアイデアを丸パクリしたくなかったので、切り抜いてもらった文字をコピー機の上で配置してスキャンしてみた。
そうやってできたポスターがこちら。
なかなか面白いビジュアルになった気がする。
そんなこんなでできた、最終的な成果物はこちら。
これを編集していて、やっぱり自分は色と光と文字が好きなんだなぁと思った。
地道に素材集めをしたことも今後の制作にも活かせそうなので、まとめてみてよかった。