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7年かけてコア資産が1000万に到達!ここまでの道のりを赤裸々に告白!

世界的な株式相場好調の恩恵に授かり、コア資産が1000万に到達した。

私の投資戦略は、繰り返しお伝えしているとおり、全世界株式インデックスファンドに定額積立を行うコア投資と、高いリスクを取って資産の爆発的な増加を狙う小型成長株への集中投資(サテライト投資)、そして株価暴落時への備えとする債券投資の3つの柱で成り立っている。

本日は、コア資産が1000万に到達したことを記念として、思うことを記事にしていきたいと思う。

私の投資歴は、約20年になる。

20代の頃は、リーマンショックの影響をもろに受けて、個別株が大損。

30代前半は、FXに手を出した。

米国市場が開く、深夜から早朝に掛けて、為替相場が大きく動くため、寝不足の毎日が続き、ストレスが溜まるという日々の繰り返し。

子供も生まれ、さすがにこの生活は不味いと思い、家計の見直しを考えた時に出会った本が、『忙しいビジネスマンでも続けられる毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』だった。

著者はカン・チュンド氏。

私とインデックス投資の出会いはこの本から始まる。

初版が2009年6月だから、リーマンショック直後で株式相場が大打撃を受けているとき、つまり、多くの個人投資家が株式投資で痛い目にあっていた頃に発売された本である。

この本と出会ったのは、2014年(33歳)の時であった。

著者がブログで紹介していたこともあって、初めて購入したインデックスファンドが、「世界経済株式インデックスファンド」となった。

GDP総額の比率に基づいて構成された全世界型の株式50%、債券50%のファンドである。

これ1本で、世界経済全体の発展を享受することができるという優れもので、信託報酬も0.5%程度と当時の投資信託の中では極めて低コストの優良ファンドであった。

※ 現在でも、設定来250%という素晴らしい運用成績を残している。

世界経済インデックス投資への定額積立を機に、インデックス投資に強く興味を持ち、「敗者のゲーム」「ウォール街のランダムウォーカー」等のインデックス投資家のバイブルと呼ばれる洋書も多数読み漁った。

世界経済インデックスファンドへの投資は、マイホーム購入(2018年)までの4年足らずという短い期間ではあったが、資産は着実に増え、住宅の頭金として大きく貢献してくれた。

ここから私のコア投資(インデックス投資)が本格的に始まることになる。

2017年3月、私の職業や主婦でもiDeCoの積み立てが可能となる。

毎月35000円(私12,000円、妻23,000円)の定額積立が始まる。

2018年1月には、積み立てNISAがスタート。

私は途中で一般NISAに変更してしまったが、妻は毎月33,333円の定額積立を2023年12月まで継続した。

2024年1月からは現行NISAを夫婦で開始し、現在に至る。

2017年3月から2024年2月までの7年間で、資産は1000万に到達した。


ここで、私がリーマンショックで大損した2009年の取引記録を載せておく。

双日8900株を売却

2008年のリーマンショックの影響により、日本株は大打撃を受けた。

国内商社7位となる双日の株式を8900株保有していたが、底値の100円台で手放すことになった。

※ 双日の最安値は95円(2012年10月)

ちなみに現在の双日の株価は3905円(2月22日現在)

手放さずに、本日まで15年間保有していれば、3500万近くまで資産が膨らんでいた。

その上、商社株は配当利回りが高く、双日も例外では無い。

今なら、年間130万以上の不労取得を得られている計算になる。

しかし、私が2009年に双日の株式を売却して、3年後の2012年に最安値を付けていることを考えると、今日まで双日の株式を持ち続けられた個人投資家は殆どいないと思った方が良いだろう。

長期投資と簡単に言うが、リーマンショックのような大暴落を乗り越えて、株式を15年間保有するということは、投資先の会社への忠誠心があって、強い忍耐力が無ければ難しいということだ。

現在、私は小型成長株(N社)に投資をしているが、まだ保有して3年にも満たない。

その上、N社にあっては、創業して5年を超えたばかりのベンチャー企業だ。

簡単に見切りを付けて、手放せないのが、分かって頂けるだろうか(笑)


インデックス投資は、雪だるまのように少しずつ資産を膨らませていく手法のため、ある程度の資産に到達しないと資産増加のスピードは加速していかない。

新しい投資商品が販売されても、目移りしないだけの忍耐力が必要だ。

資産の増減に一喜一憂せず、思考停止の状態で積み立てることが大切だ。

投資先のファンドを決めたら、外部からの情報をシャットダウンする心構えが必要だ。

特にインデックス投資家にとって、YouTubeやSNSで発信するインフルエンサーは有害でしかないことを心得ておこう。

目標設定額に達するまでは、「売却」という概念は無いはずだから。


逆に個別株投資は、短期で数倍の資産変動は良くある話だ。

短期で資産を増やしたいのであれば、インデックス投資では無く、高いリスクを負って、個別株やレバレッジ商品に投資した方が良いだろう。

私はサテライト投資として、国内株式やTMF(3倍レバレッジ商品)に投資しているが、資産は増すどころか、大きな含み損を抱えている。

双日(個別株)で大損した時と同じだ。

リスク許容度の範囲内でやっているから、今こうやって呑気に記事を書いていられるが、さすがにリタイア後の健全な資産形成を考えた時、個別株への過度な依存は芳しくないと思っている。

双日とN社では会社の規模が大きく異なるし、当時バリュー株として放置されていた双日と成長期待株のN社とでは会社の性質も全く違う。

N社は売上高の成長が生命線であるから、今後の成長性が見込めないのであれば、損失を確定する決断も必要だと考えている。

インデックス投資とは異なり、サテライトに据え置く個別株等の高リスクな投資商品に投資する場合には、思考停止状態に陥ってはいけない。

常に、世界経済にアンテナを高く張って、次の一手を考えていく柔軟な思考力が問われる。

つまり、個別株投資にはセンスが必要ということだ。

性格によっても向き、不向きがある。

だから、投資初心者には、私からもインデックス投資を推奨する。

誰でも平均点の運用成績が残せるからだ。

投資資金に余裕が出始めたなら、個別株投資に挑戦してみるのが良いかもしれない。

しかし、簡単に資産が倍増するなどという甘い考えは捨てて挑むべきだ。

短期で資産が倍増する可能性があるということは、その逆も十分にあり得ることを心得ておく必要がある。

コア資産が1000万に到達して、過去の過ちを振り返ってみた。

インデックス投資1本による資産運用であれば、この先も大きな失敗は無いだろう。

だから、今後もインデックス投資を投資戦略のコアとして継続していく。

しかし、15年前に保有していた双日の株式を現在まで放置していれば、3500万に資産が増えていたこと、更に年間130万の配当金を得られていたかもしれないことを考えれば、インデックス投資は個別株のように資産を大きく増やす夢のある投資手法では無いかもしれない。

だが、定額積立により着実に資産を増やすことが出来れば、複利の力はパワーアップする。

時間は掛かるかもしれないが、堅実な資産形成に向いていることは間違いないだろう。


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