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小型成長株に集中投資する醍醐味と将来像を思い描く

私は、小型成長株に集中投資をしている。小型成長株とは、時価総額が小さく、創業して間がない会社のことだ。ここから先は、私の勝手な想像を多く含んでいる。よって、投資先の会社をN社とし、名前を伏せることにする。

こんな考え方もあるのだと思って、読み流して頂けたら幸いです。


N社に投資した総額は、約550万

初めて投資したのが、令和3年6月2日

当時のN社の時価総額は約700億

その後、100株を17回に分けて買い増しを実行

現在の保有株数は1700株

今のN社の時価総額は約220億

N社の発行株数は変わっていないため、株価と同様に時価総額も3分の1以下まで落ち込んだ。


N社のベンチマークはGoogleだ。

そして、競合企業として注視している企業は、中国のセンスタイム社。

センスタイムも2014年に創業した若い会社だ。

N社と同じくディープラーニング技術を応用した人工知能と画像認識技術の研究と開発を手掛けている会社である。

N社の根幹をなす事業と殆ど被っていると言って良いだろう。

ちなみにセンスタイムは、スタートアップ企業でありながら、既に2兆円まで時価総額を伸ばし、現在も規模を拡大している。

N社は国内のAI企業を競合とは考えていない。

あくまでも、アジアでトップを狙えるAI総合商社を目指している。


ここで、投資する上で着目したいのが時価総額である。

時価総額は会社の規模を示す数字だ。

成長株投資において、時価総額を基準として、どこまで成長するのか予め考えておくことは、非常に重要なことである。

私は、N社の成長予測について、競合がセンスタイムであるなら、今のセンスタイムが仮に割高であるとしても、時価総額1兆円は見込めると考えた。

つまり、今の時価総額の50倍の成長を見込んでいる。

ベンチマークはGoogleであるし、無限の可能性を秘めているAIという分野において、アジアでトップを目指すというのであれば、時価総額1兆円という数字は決して過大評価をしているとは思っていない。

目標をかなり高く設定して、強気の発言をする経営者も多くいるだろう。

経営者の志を信じるか否かは投資家の判断に委ねられる。

私は、アジアで1番のAI総合商社を作り上げるという夢を、N社の経営陣に託すことにした。

投資した550万は、N社全体の資金からみれば微々たる金額かもしれない。

しかし、この550万が社員1人分の給料に充てられていると考えれば、投資している価値は大いにある。


投資先の企業は第二の勤務先であると考える。

投資している会社が倒産すれば、どんなに多くの株式を保有していようが価値はなくなる。

百も承知の上で、N社に(株主として)10年間勤めることにした。

N社で行う仕事は、事業内容をチェックすること。

株主総会で議決権行使を行うこと。

経営に関して疑問に思うことがあれば、質問を投げかけることだ。

勤務先の会社に不審点が生じれば転職する。

これは、第一の勤務先でも同じことが言えるだろう。

さて、10年後に退職金(キャピタルゲイン)がいくら貰えるのか。

これが株式投資の結果である。

投じた550万を、経営陣が有効活用し、社員が真面目に仕事をした結果が、退職金として数字に表れるのである。

アジアで1番のAI総合商社を目指しているのであれば、時価総額1兆円は堅いと考えるのが妥当だ。

つまり、現在の時価総額の約50倍

N社の保有資産は250万程度なので、1億は頂きたいところだ。

N社の平均年収が750万だから、10年間勤務して退職金2500万と考えれば、1億という数字は決して馬鹿げた話ではない。

退職金が1億に達すれば、10年を待たずして早期退職もありかもしれない。

この時は、時価総額が1兆円を超えている訳だから、上場初期から投資している私の役目は既に終えていると考えるからだ。


創業間がない成長企業への投資は、生まれたての赤ん坊を育てているようで実に面白い。

今後、どのような成長を遂げていくのか、考えただけでもワクワクする。

そして、1社に絞り込んで集中投資をすることで、大きなリスクを背負っている分、真剣に株式投資と向き合うことが出来るし、そこから個別株の知識を学べる機会にも繋がる。

最後に、今回の記事は私の理想が多く含まれていることをご承知おき願いたい。

理想が現実となるかは否かは10年後にならないと分からないからだ。

私は550万という大金をN社に投じているが、サテライト戦略の一つとして、じっくりと腰を据えて成長の行く末を見届けるつもりだ。

私のような考え方の投資家もいるのだと、読者の参考になれば幸いである。









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