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基礎知識の獲得Ⅱ

「知識の獲得・フラッシュカード」

子ども達が基礎教育の間で獲得すべき知識とは何でしょう。今までの幼児教育では、無秩序に知識を与えていたように思います。大切な知識を精査し与える事は教育者としての役目である思います。昨日の、遊びを通した身体的知識、身体的知性に加え、精神面を支える知的部分の知識が必用になります。同時に大切な知識情報を得る為の準備として、見る力・く力をつける指導も必用です。見る力・聞く力に関しては、現小学生、中学生にも指導すべきものでしょう。

私達は、五体満足であれば普通に物を見たり、音を聴いたりしています。怪我や病気でなければそれらは、半ば無意識で行われています。最近、先生の話や人の話を聞けない「人」が多くなってきました。子どものことではありません。大人がそうなのです。自己中心性の強い大人の増加は、それ自体会話が成り立たない社会を作り出しています。昨日、国会で猪木議員が大声で「元気ですか」と発したことを注意されましたが、質問や答弁を聞かず、ただ大声で発せられる罵声やヤジに比べればまだ許容範囲でしょう。こうした大人の行動、模倣の天才である子ども達にはどのように映っているでしょうか。

幼児教育・基礎教育であっても授業には一定の緊張感を持つことが必用です。緊張感の維持には、姿勢、集中、視線の方向の3点を指導者側が確認します。見る・聞くの指導に最も適しているのがフラッシュカードです。大切なことは、フラッシュカード指導によって、見ていれば答えられる、聞いていれば答えられる場を作り上げることです。例えば、動物カードで「キリン」を出します。キリンを知っている子は見ることで答えられます。知らない子は聞くことで答えられます。フラッシュカードは、見せる(先生)→見る(生徒)→読む(先生)→聞く(生徒)→答える(生徒)を繰り返します。このことから、石川メソッドでは特徴的な復唱型フラッシュカード法で指導します。時折、「見ていなくても、聞いていますから」と説明する教師がいます。これは間違いで、子どもが聞く意志がないか、つまらない・面白くないからカードを見ようとしないのでしょう。

フラッシュカードは、見る環境、聞く環境を瞬時に作り上げることが可能です。カード指導で間違った指導となりやすいのが、高速フラッシュと言われ、早口でまくし立てる方法です。これを速聴と言うそうですが、特に相手が幼児の場合、正しい発声発音を心がけるべきで、機械的に速度を上げる速聴と違い、人間が早口で行うには限界があるでしょう。また、当然ながら間違った発音で記憶されては、子どもにとって学習の弊害になりかねません。フラッシュカードは、先生と生徒の呼応動作で行われるべきです。これを機械的に場面を通して行うと場合によっては情報の垂れ流し状態になってしまい注意が必要でしょう。私は、先生方の研修の際、姿勢が悪かったり、先生の方を見ていない場合はカードを止めて下さいと指導しています。カードを身体の後ろに回し、姿勢を正し、子ども達の方をじっと見ます。すると、子ども達は次第に姿勢を正し、こちらを向くようになります。先生自ら姿勢を正す、つまり手本となるのです。これは、機械的な画像ではできない指導でしょう。こうして、カード1組を15~25秒の間で行います。姿勢・集中・視線の3点をしっかり確認しながら行います。

カードの内容は、年齢によって変化させます。大切なのは、言語的指導が中心で、語彙の獲得と発声発音の指導が中心となることです。また、小学生になると、カードの指導も大きく変化してきます。幼児と小学生では指導内容に変化が出てきます。

続く

2014/3/13


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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