見出し画像

脳卒中とAVMの今後の話

脳出血が起こってから2周間が経った今日、入院中の検査をもとに今後の治療方針について担当の先生と検討と確認をさせていただきました。

結果から言いますと、やはり今まで通り経過観察を選択することにしました。

今回出血が確認されたのは、脳室という脳の中央あたりにある脳脊髄液で満たされた空洞状の部分で、自分の持病であるAVMの奇形血管群(ナイダス)からは位置が少し離れています。とはいえ、血圧や血管の状態などを勘案すると正常な血管ではなくやはりナイダスの一部から出た血が脳室まで漏れたのだろうと推測されます。

その出血した場所というのが特定できれば、カテーテル治療などで血管に詰め物をしたりクリップで留めたりなどの再出血を予防する処置を講じることも検討できたようです。
しかし、出血が微量すぎたためかCT ・MRI・脳血管造影のどの検査でも出血元を特定することができなかったので、今回それらは行われないこととなりました。
(γナイフ治療はナイダスのサイズの関係で自分には適切でないのだと思われます。)


ここで選択肢が2つあります。

一応健常な状態であるが、開頭手術でナイダスを全摘出する根本治療を受ける。ただし後遺症は必発。自分の場合は、良くて視野の半分が見えなくなる同名半盲。それ以外の後遺症が出る可能性もある。

一応健常な状態なので手術は受けず、今後何も起こらなければこれまで通りの生活を送ることができる。ただし、いつとも知れず再出血の可能性があり、最悪は命にもかかわる爆弾を抱えた状態。


自分は後者を選びました。
やはり、後遺症が出ると言われてしまうとどうしても現状維持を考えてしまいます。
自分の選択は間違っているのかもしれませんが、それはもはや成り行きに身を任せるよりほかに無いように思われるのです。

しかし、この選択自体はAVMが見つかった3年前から今までずっと同じなので、特に状況が変わるという訳ではありません。
心構えをする時間が与えられただけむしろ幸福だと考えるべきでしょう。


このトピックの記事はこれにて一区切りとさせていただきます。

2019年7月25日 記


この2ヶ月後再度出血し入院となりましたが、1度目とほぼ同じ程度の出血であり病院での流れもほぼ同じであったため割愛します。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?