【取扱案件の実績】①ストーカー撃退

試しに始めるシリーズです。

守秘義務に反しない限りで、過去の取扱案件の実績をご紹介します。
特定されることを防ぐため、一部、表現を曖昧にしたり事実関係を変更したりしています。


1 とある女性の方から、元交際相手から嫌がらせを受けていて困っている旨の相談を受けました。

2 相手の男性は、まだ女性に未練が残っていたようで、直移家に来ることはなかったものの、SNSを介して連絡がきたり、怪しい電話やメッセージがきたりする等の被害が発生しました。

 私は、定期的に相談を受けましたが、実害が生じていないこと、下手に弁護士が介入することで相手型を不用意に刺激してしまいかねないことを踏まえ、実際に動くまでは至りませんでした。

3 そんな中、異変が起きました。相手の男性は、女性のSNSアカウントのフォロー欄などを介して、知人や友人に連絡を取り、女性のことをあることないこと吹聴するようになったのです。

 また、女性の勤務先を探し当てたらしく、勤務先には怪文書が複数届くという被害が発生しました。

4 私は、これはもう一線を越えていると判断し、女性と相談し、了解を得てから、受任通知を男性に送付し、嫌がらせを辞めるよう申し入れました。

5 男性は、自身がしたことを認めようとはしませんでした。それどころか、弁護士として書面を送ることが脅迫である等として、反発を強めるようになりました。

6 所轄の警察署とも相談し、また所定の法的措置を進めましたが、事態が一気にかわることはありません。日々、女性は辛い日々を過ごしました。代理人の目から見ても、女性は憔悴していく一方でした。女性が先に倒れるか、相手の男性が諦め非を認めるのか、長丁場の戦いが始まったのです。

7 手続の詳細は割愛しますが、最終的には、男性が非を認め、今後はそのようなことをしない旨を約束するに至りました。

7 歪んだ愛情は、時としてストーカーに発展します。相手の卑怯な対応に屈することなく、根気よく対応をして依頼者を守ることが大事です。


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