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ミオトニー症候群の出産について

ミオトニー症候群の妊娠中の様子については別の記事でまとめましたが、今回は出産について書きます。

ミオトニー症候群だからといって、出産時に何か大変になることがあるのか気になって、健診のときに医師に聞いてみました。

例えば、陣痛がきて力むときに筋肉が強直しやすくなって力みづらいとか、赤ちゃんが出てくるときに子宮の筋肉も強直して赤ちゃんが息苦しくならないかとか(そもそも子宮には強直する症状は出ないので関係ないと思いましたが、色んな可能性を潰したかったので聞いてみました)、何か病気による弊害があるか聞きましたが、特に何も言われませんでした。どうやら、ミオトニー症候群の人でも、出産時は健常者との違いは無さそうです。なので、そこは安心して良いと思います。

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わたしの、出産時のエピソードを書きます。

妊娠37週5日目。定期健診でNSTを受けた際に、赤ちゃんの元気がないことが分かり、病名「胎児機能不全の疑い」、症状「胎児心音異常」で緊急入院が決まりました。

胎児心拍モニターを使って一日に数回、赤ちゃんの様子を確認しました。胎動もあり、心音が安定していることもあれば、胎動が少ないときもありました。元気なときもあるから、よく寝る子なのかなと助産師さんに言われたり、4日後には退院できそうだと言われていた。

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37週6日目。入院2日目の夜、もし余裕があれば1時間に胎動が何回あるか数えてみてと助産師さんに言われました。助産師さんの詰所(ナースステーションのようなところ)と部屋が近かったため、夜中に外線電話の呼び鈴が聞こえて目が覚めました。せっかくだから胎動を数えてみようと思いました。しかし、一度も動かない。妊娠中も、1時間に一度も動かないことはもともとありましたが、念のため助産師さんを呼んでモニターを装着してもらいました。すると、赤ちゃんがまた元気がない状態になっており、あれよあれよと私の口元に呼吸器がつけられました。夜勤の医師が駆け付け、就寝前のモニターでも元気がなかったこと、赤ちゃんの大きさはぎりぎり正常体重になっていたこともあって、緊急帝王切開が決まりました。

それからは、おそらく一般的な帝王切開と同じです。ミオトニー症候群だからといって特別なことはありません。

手術室に運ばれ、麻酔を打たれ、切開で出産。赤ちゃんの泣き声が聞こえて一安心したのも束の間、麻酔により気分が悪くなり、足が動かない違和感にも耐えられませんでした。下半身が動かせないため暴れたくても暴れられない。入院したときに帝王切開の同意書などに記名して心構えはできていたと思っていましたが、歯の麻酔以外、麻酔はしたことがなく体が動かないのが初めてだったので、麻酔を打つときよりも体が動かない状態で麻酔がきれるまで3時間待つことが精神的に大変でした。正直、今までの人生で一番キツい3時間でした。


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