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考える時間パラドックス

多分、このパラドックスは僕しか知らないであろう。
その理由は、僕が発明したからだ。
まず、このパラドックスがどんな事なのか、説明しよう。

あらゆる科学技術が発展してきて、僕たちは昔に比べたらとても"暇"な時間が増えた。
車や電車、飛行機などの乗り物、情報伝達の速さなど、あらゆるものが速くなった。
なぜ、僕たちは速くするのか。それは色々な理由があると思うが「便利」だからだ。
はやく情報が伝わった方が便利だし、速く移動できた方が便利である。そして、余った時間を有効的に扱うことができる。
ん?ちょっと待てよ。余った時間を有効的に扱えることができる?
本当にそうか?ちょっと考えてみよう。
昔では10分で答えに辿り着けた問題が、今では1分で答えに辿り着ける。
そして、残りの9分、別の問題について考えることができる。
スマホなどで調べたら出てくる問題に関しては。
スマホなどで答えが出てこない問題に関してはどうだろう。
今では簡単に調べたら答えに辿り着ける問題の種類が多すぎて、ほとんどが答えに辿り着ける。その分、考える時間は増えるが、何でも簡単に答えが出る問題に慣れてしまうから難しい問題に取り組む(すぐに答えが出てこない)「忍耐力」みたいなものが減り、結果的に「考える時間」は増えているが「考えている時間」は増えるどころか減っている。
よって、いざ難しい答えのない問題を考える力は衰えているといえると思う。

と、いう話だ。
もちろん、そうでない人もいる。
しかし、そうでない人はとても少ないのではないだろうか。(もちろん、これは仮説の域を出ない事は重々承知している。)
これから先、もっと技術が発展して、僕たちはもっと暇になる。
そうなることを予想して、僕たちは、何をするべきなのだろうか。
もちろん、自分の頭で考える事は必要である。
そして、難しい問題に取り組み続ける集中力、忍耐力、注意力もとても大事になってくるだろうと思う。
いつだって、どんな時も、自分で考えて、自分で決めて、自分で行動する事は生物全体においてとても重要な事なのだ。
一人の時間を作り、精一杯自分と向き合って、自分の欲求に正直になり、自分と真剣に対話する事。
そうしなければ、あなたは淘汰されてしまう。

では、また明日!

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