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許すことからはじめたい

おはようございます。

ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。

高松では、先日、傷ましい子供の事件が起きました。そのことで、思うことを少し今日は書きたいと思います。

この事件はあまりに子供たちがかわいそうです。そして、このママは、本当に大変なことをしてしまったと思います。ですが、やはり、母親への批判の声をきくたびに、私の気持ちは揺れ動くのです。

「ひどい母親だ、育てられなければ産まなければいい」

「母親なのに夜に飲み歩くなんて最低だ」

そんな声がたくさん溢れています。

ただ、私は、これまでこのママがどんな風に育ち、どんな風に結婚し、子育てしてきたかが気になります。

このママ自身が、まわりから愛情をちゃんと受け、子育てでもたくさんの人に助けられていたならば、こんなことにはならなかったはずです。

私は、このような行動をママにさせてしまったまわりや、社会のほうにも責任を感じます。

また、夜に1人で飲み歩くという行為に関しては、多くの男性が普通に当たり前にしていることだと思います。それが、なぜ母親だとその何倍も批判を浴びることになるのでしょうか・・・

子供を殺してしまったことは本当にひどいことです。

でも、「母親」という立場だからこそ、浴びせられる世間の厳しい声は、本当に強いものだなと感じるのです。

それは、「子育ての責任が母親にすべてある」とか、「母親ならば、子育てができて当たり前」という潜在的な感覚が社会に蔓延しているからではないでしょうか。

私個人的には、子育ては母親一人では絶対にできない。だからこそ、母親が暮らす家族や、コミュニティ、地域の中が、溢れる愛や楽しさや幸せで満ち溢れていなければならない、と思っています。

香川県は、今、コロナハラスメントキャンペーンをしています。

ここでは、香川県の人権かがやきくんというかわいいマスコットキャラクターが、腕組みをして、怒っています。なぜ怒っているのでしょうか。

差別をしてしまう人は、自分の中のコロナに対する恐怖心が大きくなってしまい、人を攻撃することでしか、心を落ち着かせられなくなっているのではないでしょうか。

コロナ感染者の個人情報を細かく発表している行政の情報で、差別が起こり、その差別をしている人をまた行政が人権を守るキャラクターを怒らせてまで、啓発をする。なんだか悲しいなと感じます。

「正しい情報」とは、何でしょうか。
正しさや真実は人によってそれぞれ違うものです。
誰かに押し付けられた正しさほど恐ろしいものはない、
と私は思います。

戦争も、喧嘩も同じですが、怒りや、武器を相手にむけているうちは、相手は変わることはないと思います。

ひどいことをしてしまう人は、どんな理由があってそうなるのだろう

そんなことがいつも私の頭の中を占めています。

私の中にも、悪い気持ちはたくさんあります。誰かを攻撃してしまいそうになったり、悪く思ったり、間違っていることをしてしまいそうになったり。

それをせずに生きられているのは、私が周りの人に愛され、助けられ、認められているからだけだと思うのです。

覚せい剤や麻薬、不倫、虐待、・・・社会のモラルに反した人を袋叩きにする社会。

「当たり前の正しさ」でさえ、ただ一つの価値観で、いい、悪いはないはずなのに・・・。

傷ましい事件が起こってしまった時は、なぜそうさせてしまったのか、自分はその人になにかできなかったのか、と私は考えます。

自分のことを棚にあげ、誰かを責める論調は心が痛くなります。

私は、許すことから始めたいです。

自分を攻撃しているのではないかと思う人も含め、想い直し、許し、自分に何ができるかを考えたいです。

そして、ママたちが子供たちや家族にあふれる愛をそそげるように、私は、どんなママたちをも、愛し続けたいと思います。

情報解禁となりました。26日放送のKSB1時間枠ドキュメンタリー番組、私たちのこの半年の活動がテーマとなっております。ぜひご覧ください!

2020年9月26日(土)午前10時30分~
再放送:10月6日(火)深夜2時00分~

第70回「そのママでいいの~新型コロナ禍と乳幼児ママの居場所~」

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