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when I was in a dream

昔住んでいた家に宮内じんを含む中学の友達5人ぐらいが来る。じんはクローゼットに電動カミソリを置きながら、「これで人殺してん」と笑う。俺は「ウソつけや」と笑い、じん達は別の部屋にいく。

俺と妹は和室でスマホより分厚いウォークマンで、昔の曲(男か、ボーカロイドだった気がする。)でひとしきり踊る。洗濯のひもが宙にぶら下がっており頭が引っかかって動きにくかったが構わず体をふり続ける。

その後脈絡もなく舞台は学校へと移る。何の違和感もなかった。階段の踊り場を通るたびに置いてある液体石鹸を手に取り、三階のトイレに着いたら制服と下に着ていたブルーハーツのTシャツを脱いで全身を洗う。男子トイレなのに窓のそばにかのんがいて、俺に「そろそろいかな授業遅れるで」と俺に助言する。やけに落ち着いた様子で、目が据わっていた。かのんが歩き出したので俺も急ごうと体を流していると、太子高校とは当然違う制服を着たじんと中学の友達4人がトイレに詰め掛ける。太子の生徒もいた気がする。彼らがキツいジョークを飛ばしたのはこのタイミングだったかもしれない。そして彼らはこの学校の生徒ではないので当然の成り行きとして、俺は「はよ帰れや〜」と、体を洗い流して言う。学校の先生たちにバレると咎められると思った俺は裏道を教えてやった。「おう、じゃあな」笑いあって、俺は彼らの動きを見届けることなく教室に走った。

「遅れました!!!」と、遅れているかわからないのに言った。すると嶋澤先生は、「人、殺したやろ?」とこちらをみるでもなく見ないでもないまま言った。その瞬間俺はじんのジョークがジョークでないことを察す。「宮内じんが犯人で、凶器は電動カミソリです。今この学校にいます。」エミネムぐらいの速度で捲し立てる。

すると、ムキムキのポリスが俺の横にいつの間にか立っている。「どこだ?」と尋ねる指は、三つ繋がったモニターを指す。モニターには学校の監視カメラの映像が映っているが、それは俺が通ったどの学校の構造とも違っていたと思う。小中高、三つ合わせてそれをちょっと変えたような感じ。
俺が連想するとすぐ、こちらをニヤニヤを見ながらチャリで走り去るじんが映った。俺は画面の彼と目が合い、ニヤッと笑う。これは俺のわるい癖で、相手が笑っていると意思とは関係なく自分も笑ってしまうのだ。うっかり笑顔がポリスにバレないように表情を作り直して言う。「追え!!!!!」そこでようやくじんが俺に罪を着せようとしていたことに気がつく。

あまりに突飛なできごとにパニックになって、そこからはまともな思考を失っていたのではないかと思う。というか夢の中なのでまともな思考ができていたとは最初から言えないのではないか。

場面は寿司屋に。2階のテーブルで可蓮と倫くんがなぜか焼肉を食っている。2人とも今より幼く見え、可蓮は12歳、倫くんは6から8歳ぐらい。2人とも現状を理解しておらず、支離滅裂なことを言っている。パニックで2人がおかしくなってしまったのかと思うけれど、俺には何もできない。何故か父ちゃんも母ちゃんもいない。俺もよくわからなくなって店員に、「忙しかったら俺も皿洗いとかしますよ」とか抜かしている。突然、自分の脳が狂ってゆくのがわかった。グツグツの鍋に煮える俺の脳は、誰かがグーで握った木の匙でかき回しているみたいだ。自分でありながら他人でもあるみたいだ。焦げ付かないように素早く混ぜるべきだ。
引っ掻かれるような音がして俺が2つに裂ける!
薪みたいに縦に亀裂が入って裂ける!


目が覚めた、19時12分。

こわかった


余談

上記の夢は風邪のため容量通りのブロン4錠を服用した4時間後に見たものだ。ちなみに、ブロンの有効成分コデインの親戚であるモルヒネはギリシャ神話の夢の神モルペウスを語源としており、彼は起きている間は魅力的な人間の姿をしているが、夢の中では悪魔の姿をしていて、人間に悪夢を見せると言われている。コデインの原料がアヘンであることを実感した出来事だった。


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