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A Sunday small story.. ある日曜日の朝の出来事

学術的ではないですがご容赦ください。日本語は英語の下。

At a yard sale

A story in the Sunday morning…

I went to a backyard market near my living place. There were many small secondhand items on sale there by small families. I normally do not expect anything attractive to buy.

I approached one booth with a lot of small household items displayed by a couple. Interestingly, I found a pair of chopsticks. That was packaged, new, cute, and made in Japan, as its label said. Its drawing of cherry blossoms was really nice. The chopsticks also had Japanese words on it, "ありがとう" in one and "ドリィン" or a female name of Dryne in the other of pair. 

I found it interesting and facinating, but also I thought no one would buy it with those words mysterious for Britains. I decided to buy it whoever ドリィン is. I asked the couple,
"how much is it?",
and the husband answered,
"One pound."
That was just 180 yen. Too cheap, I thought.
"I am gonna take it."
I said. Additionally, I wondered how the couple had got the chopsticks. Then, I asked,
"How did you get it?"
"Ah, I cannot remember."
He answered. Then, I continued,
"Do you know what these words mean?"
and then the husband said,
"oh, I don't know".

I explained to the couple that ありがとう means "thank you",
and I said,
"the other one means a very specific female name."
Then, the wife asked me,
"what is the name?"
I answered,
"the name is ドリィン (Dryne)."
Then, the surprise came out. The wife said,
"That's my mom's name!!".

She looked so amazed and happy. She then smiled and got about to cry. I had no idea the story behind it, but I asked again,
"do you want to sell it?"
Then, the wife answered,
"no!!"
The wife punched the husband probably because the husband put the chopsticks on the table to sell. Then, they thanked me a lot, saying,
"We would never know it if you had not shown up."

That was a small miracle for me and perhaps for them. That was really a nice moment in the morning. Just for my memory, I have pinned it here…

ある日曜日の朝の話

英国のある街の近所の大きな駐車スペースでは、日曜日の朝、ヤードセールが行われています。私にとっては時間が空いていて疲れが無かったら足を運ぶというような場所です。中古の品々、錆びた工具や古びれた書籍などがずらっと並びます。農家もブースを出しており、狩猟で得たのかキジかカモか、何か鳥類を売っていたことを〇年間で一度だけ見たことがあってまた出会ったら購入してみたいなとは思っています。

特に期待せずふらふらと歩いていたところ、あるカップルが家庭用品を出品しているブースがありました。調理器具や食器などが多く並んでいます。そこでケースに入ったお箸が一膳ありました。そのお箸は赤めの強い茶色の木製のものでピンク色の桜の模様があしらわれ、さらに新品らしくケースに入っているものでした。手に取ると、ケースのラベルは日本語で、お箸は日本製だったことがわかりました。こんなところで日本製のお箸に会えるとは・・さすがヤードセール。そんな風に思いました。

さらにお箸に印字がされていて、お箸一膳の一本には「ありがとう」、もう一本には「ドリィン」と書いてあったのでした。
(ドリィン・・ってどなた?)
と笑いがもれたのでした。でもケースに入っていて印字されたそのお箸は、明らかに個人的に注文した思い入れのあるものなのは明らかです。にもかかわらず、ぞんざいに扱われている様子のお箸。ひらがなとカタカナという二種の文字が書かれたお箸、誰も買わないだろうし気の毒に思い購入することにしました。そしてカップルの男性との会話(英語)。

私 :このお箸、いくらですか?
男性:1ポンドだよ。
私 :では買います。

(180円ほどか・・実際はもっと高いだろうな)と思い、なんとなくその男性にそのお箸を手に入れた経緯を聞きたいと思いました。

私 :このお箸、どこで手に入れたのですか?
男性:忘れちゃったなぁ。

私 :(いや、何か経緯があるよね・・きっと)このお箸に日本語が書かれているのですが、意味、ご存じですか?
男性:いや、わからないよ。どういう意味なの?
私 :片方は Thank youっていう意味で、もう片方は、特定の女性の名前ですね。

そしてカップルのうちの女性が会話に入ってきました。可愛らしいお箸に女性用であることはわかった様子で女性の名前と聞いて興味をもったのだと思います。

女性:あら、なんていう名前なの?
私 :お名前はドリィンですね。

そして、一拍の間があって、

女性:それ、私の母の名前よ!!

と驚きの声。彼女は感動して一時停止、お箸を手に取ってもはや涙が出そうな様子でした。何か事情がある様子だったので、買ってよいものか疑問に思い、

私 :そのお箸、売ってもいいのですか?
女性:いえ、Noです!

とのことでした。当然、手を引きました。男性も女性もとても私に感謝してくださいました。女性は、なぜそのお箸を売りに出しているんだという様子で男性を小突いていました。
そして男性は、「彼女がハッピーそうでよかったよ。どうもありがとう。」「君が現れなかったら、あの箸のことなんてまったくわからなかったね」と言ってくださいました。

女性はその後ろでお箸の写真を撮り、誰かに連絡をとっているようでした。嬉しそうに。

そのカップルとは何かの縁と思い、ワインストッパーとアイリッシュウィスキーのグラスを安く購入しました。

日曜日の朝、微笑ましいでき事でした。


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