大方の予想を覆して、ドナルド・トランプが勝利した2016年のアメリカ大統領選挙。

民主党贔屓のニューヨークの住民からは、悪夢だ！という声しか聞かれないけれど、全米にはこれほどトランプを支持するする人がいた、ということに改めて衝撃を受けた。

今朝、FBで中西部に住む知人が

「トランプが勝って、バカ高いオバマケアが見直される！不法移民が減るのも喜ばしい！不正な金まみれのクリントンが負けてホッとした！」

と投稿しているのを見て、

結局人は、自分に関連する問題にしか関心がないのだなと妙に納得した。

一方で、ニューヨークに住む熱心な民主党員の友人は

「悪夢だ！株式市場はどうなってしまうの！？」

と嘆いていたけれど、彼女の場合は、ご主人が高齢で、資産は株が中心だから、結局はそこが一番気になるわけで、

それは、今回トランプを支持した白人の労働者階級が、自分たちの仕事がメキシコや中国に奪われないように、と考えるのと同じこと。

現状に不満だらけで、過激な変化を求めるトランプ支持者の熱意は、とりあえず現状維持で良いというヒラリー支持者の熱をはるかに超えていたわけで、

加えて、事前の予想が圧倒的ヒラリー勝利とされていたのも、ヒラリーへの投票率に影響している気がする。

娘を持つ身としては、到底好ましく思えない時期大統領であるし、先行きの不安を感じずにはいられないけれど、再選されることはないだろうし、ただただ、なんとか４年間持ちこたえて欲しいと思うのみである。

その間、株式市場が大幅に下がるかもしれないから、タイミングを見て買い増そう....と思った私も、結局、自分の事情が優先なのだ。

それにしても、世界がすごい勢いで変化している。何がどう変わるかなんて、もう誰にも分からないのだから、せめて自分のことくらいはしっかり分かっておかなくてはならない、と改めて思った。

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