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ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

写真家・幡野広志さんの本のタイトルです。

自分の親のことを考えたとき、もちろん尊敬するところもたくさんあるけど、そうではないところも同じくらいたくさんある。
「じゃあ、どういう親がほしかったの?」と聞かれるとすぐに言葉にできなくて、ここは嫌だったということばかりが浮かんできた。
だったら、「親の嫌だったところを自分の子どもにしなければ、ほしかった親になれるのか?」と言うと、これまた違うような気がするな・・・と思って購入。

幡野さんの思うほしかった親と私が考えるほしかった親はもちろん違うんだけど、1人の子の親として、どう子どもと接するのか考える機会になった。

あと、優しい虐待という言葉がとても染みた。

結婚をすると決めて、夫の両親に挨拶に行った時に感じた違和感。悪い人ではないけど、夫の人生のレールをひいてきたんだなと今、本を読みながら思った。同棲する、結婚式をする、なにか報告すると義両親の希望が全面に出てくる。自分の親と比べるものでもないけど、いい年した子ども(夫)に対する期待が強すぎる。(今はやんわりお断りする術を私が身に付けた)

私の両親は「やりたいことがあるなら努力しろ。努力するなら支援はする。」がベース。努力していないとスパッと支援を切られた。だから、自分で選択をする機会も小さいころからそれなりにあったと思うし、やりたいことは努力してきた。習い事はしたいか、中学受験はするのか、大学進学はするのか、細々したことは思い出せないけど。母が「みんな同じに育てたつもりなんだけどねぇ」と言うけど、姉弟みんな学歴も職業も違うし、習い事も違った。みんな横並びじゃなかったから、「お姉ちゃんばっかりいいなー」とか思ったことも山ほどあるけど、子どもの頃から自分で決めるという経験をさせてもらったのは今となっては財産だなと思う。
3人姉弟だから、レールをひく余裕もなかったのかもしれないけど(笑)

一人っ子になる娘の人生は娘のもの。私がこんな大人になってほしいというのは私の願いであって、子どもの願いでないということを心に留めておこう。優しい虐待にならないように。
自分の人生は自分で決める力をつけられるように育てたい。法に触れることや自分を傷つけることは止めようと思うけど。

娘の人生は娘のもの。娘が人生を楽しめるようにサポートする。そのために娘と一緒の今ある生活を精一杯、私が楽しもう!




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