入試屋 Nyushi-ya

どこの大学にも若いうちから入試の厳しい世界で修行させられた教員がいます。入試の裏も表も…

入試屋 Nyushi-ya

どこの大学にも若いうちから入試の厳しい世界で修行させられた教員がいます。入試の裏も表も知りつくした入試のプロ、それが入試屋です。

最近の記事

欠席した受験者Aの席に誤って着席した受験者Bの個別学力検査の成績を、受験者Aの成績として扱い、合否判定を行った。受験者Bが、欠席した受験者Aの席に誤って着席したうえ、受験者Aの受験番号を答案用紙に記載していた。試験監督者は、それらの誤りに気づけなかった。

ありえない。前期日程の個別学力検査で受験番号の異なる席に別の受験生が座るのは想定内。 答案を回収するときに受験番号で揃えるので、その時点で受験番号違いがわかる。ただ、此の受験生は欠席者の受験番号を書いているのでこのチェックはくぐり抜けた。実は入試屋としてはこの行為は不正行為として想定内。行動が極めて不自然。 仮に、一つ前の席が本来欠席で、一つ後ろの席の受験生が誤って一つ前の席に座るのは想定内。本来の受験番号が答案に記載してあれば、どこに座っていようと合否には影響がないので

    • 愛知医大、共テ利用入試で判定ミス 謝罪 80人が追加合格も…追試日が国公立大前期試験日 受験者に波紋

      やってしまったー。パソコンの操作ミスにより、一部の受験生の得点が実際の得点よりも低く置き換わっていた。 まだ気がついて受験生のためには良かった。気がついたことにフタをしなかったことも良かった。受験資格者の認定だったようだから、ある意味被害が少ないうちに対応できて、大学としての誠意は○印。 入試屋は利益ゼロ(うまく行って当然)のリスク無限大だから、失敗があっても受験生の人生にできるだけ影響のないところで手が打てればそれで良い。 こういう失敗ができるだけなくなるようにコンサ

      • 受験票を忘れても受験する大学の緊急連絡先は忘れるな!

        受験票はいくらでも再発行が可能。でも公共交通機関の乱れにより会場に遅刻しそうになったとき、すぐに受験する大学の緊急連絡先に電話を入れて試験に遅れることをつたえないとならない。電話が遅くなるほど場合によっては遅刻理由として認められないことも。 え、そんなのネットで調べりゃいいじゃんと言っている人は人生を捨てた人。連絡先を書いてあるメモをすぐに取り出して一分一秒でも早く伝えないとならない。そういうときって事務局にジャンジャン電話がかかってくるから、一番で電話をかけないと後回しに。

        • 国公立大学では大学が指定する期間内に申し込むことで、大学が合否判定に利用した2次試験の科目別得点、総得点などの成績を本人に限って開示している。

          成績開示。科目別得点も総得点も個別の問題に対する解答の点数の小計、合計だから、採点ミスはわからないじゃないかと。たしかにそうなんだけれど、ほぼ起こり得ない採点ミスよりもっと恐ろしいことがわかったりしますので、申し込むのは良いこと。 国公立大学によっては科目別得点が、解答素点の2倍だったりします。それは入試の要綱で公開されているから周知の事実。入試屋はしっかり掴んでいるし、入試課だってわかっている。 ところが、その計算をエクセルでやらせていると始末が悪い。本来2倍されていな

        欠席した受験者Aの席に誤って着席した受験者Bの個別学力検査の成績を、受験者Aの成績として扱い、合否判定を行った。受験者Bが、欠席した受験者Aの席に誤って着席したうえ、受験者Aの受験番号を答案用紙に記載していた。試験監督者は、それらの誤りに気づけなかった。

        • 愛知医大、共テ利用入試で判定ミス 謝罪 80人が追加合格も…追試日が国公立大前期試験日 受験者に波紋

        • 受験票を忘れても受験する大学の緊急連絡先は忘れるな!

        • 国公立大学では大学が指定する期間内に申し込むことで、大学が合否判定に利用した2次試験の科目別得点、総得点などの成績を本人に限って開示している。

          面接試験対策 大学でやりたいことはなんですか? これ愚問ですから。

          大学で面接試験をしっかりやっているかと思いきや、適当にやっている大学や面接委員はいるものです。面接試験中の質問を聞けば入試屋はすぐにわかります。 大学でやりたいことはなんですかって、学ぶことに決まってます。答えは「刑法や民法をしっかり学びたいです」くらいで良いです。こんな愚問、面接試験の練習をしていない証拠です。面接試験の質問内容の作題に一体何時間かけてるんですか?と逆質問したいというか、受験後に入学試験担当課に苦言の電話くらい入れても良いです。 しっかりと面接試験の内容

          面接試験対策 大学でやりたいことはなんですか? これ愚問ですから。

          髪型をそっくりにすれば替え玉受験は可能かというとそれは無理という話を入試屋が明快に答えましょう

          髪型をそっくりにすれば替え玉受験は可能か。マスクしてメガネをかければ受験票の顔写真と同じ髪型にして受験すれば替え玉受験は可能だと思うでしょう? 大学教授というのは立体認識能力が凄い。 ほぼ毎日講義室で講義しているので、正面でこういう顔つきの学生がうつむくとこういうふうに映るというビッグデータが頭のなかにできていて、顔を見て(顔写真を見て)それを頭の天辺方向から見たらこう見えるという想像が容易につきます。 100%かというと、90%くらいの合致率だけど、それでもAIだって運

          髪型をそっくりにすれば替え玉受験は可能かというとそれは無理という話を入試屋が明快に答えましょう

          面接試験対策 面接室に入る瞬間 入試屋が1000人は面接して、その経験から

          面接室に入るしきたり。 ノックをしてドアをあける 失礼しますと言って中に入り、静かにドアをしめる 椅子の近くまで歩いて進み、すわってくださいと言うまでたっている 名前と受験番号を質問されたら大きな声で答える らしい。 こんな謎しきたりは少なくとも大学で決めたことではありません。だからどれか手順を忘れてすっ飛ばしても点数が悪くなることは考えられません。 そもそも、こちらも次の受験生のデータを短時間で頭につっこまなければならないので、部屋に入るときのしきたりに忠実かなどと気に

          面接試験対策 面接室に入る瞬間 入試屋が1000人は面接して、その経験から

          面接試験対策 定番の「本学の志望動機」にどう答えるのがいいか?入試屋が1000人は面接してきた経験から暴露する

          練習してくるのだろうけれど、まあ98%の回答はダメです。 でも受験生というより、指導している高校の指導法がダメです。 聞いているのは、動機ですよ。動機って自分がこの大学を受けたいって体が動いたキッカケのこと。「貴学はグローバルに展開する順応な学生を輩出することを是としており。。。」聞いてて、「何を勘違いしてるの?」って言ってしまいそう。 願書を出すときに、どうして願書を出す気になったのか。 「偏差値で合格しそうだから」⇐これってもろ動機だけれど、普通は面接点はあげない。

          面接試験対策 定番の「本学の志望動機」にどう答えるのがいいか?入試屋が1000人は面接してきた経験から暴露する

          面接試験でマスクをして臨むべきかって? 自分で判断できないとね。それでも入試屋の見解はこうだ!

          好きにしていいですよ。合否には関係ないですから。そもそも面接試験にて受験生の思想やら主義やらを話題にしないし、そういった観点で合否の判断はしません。 マスクのことで頭の中身をいっぱいにするくらいなら、その大学のこといっぱい勉強をして大学の話題で頭をいっぱいにしていきましょう。

          面接試験でマスクをして臨むべきかって? 自分で判断できないとね。それでも入試屋の見解はこうだ!

          大学教授ってどれくらい給料をもらっているの?執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部は、無難なところをついている で内部にいる人が書くとすればこうなる 准教授篇

          大学教授ってどれくらい給料をもらっているの?執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部は、無難なところをついている でも、出稿の前にちょっと本職のチェックは受けたほうがいいと思います。 「講師と助教の違いは、任期にあります。通常、助教の多くは任期がありますが、講師の場合、非常勤講師などの場合をのぞき任期の定めはありません。」⇛講師は講義を主担当するが、助教は講義の副担当です。任期は関係ありません。 では講師と准教授の違いは、というと、講師は研究指導の主担当にはなれず、

          大学教授ってどれくらい給料をもらっているの?執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部は、無難なところをついている で内部にいる人が書くとすればこうなる 准教授篇

          大学教授ってどれくらい給料をもらっているの?執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部は、無難なところをついている で内部にいる人が書くとすればこうなる

          大学教授ってどれくらい給料をもらっているの?執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部は、無難なところをついているな。 内部にいる者がちょっと加筆してみよう。 「助手は学校教育法上において教授や准教授の職務を助ける立場と規定」⇛助教のことですね。助教は昔は助手と言われ、(今でも)教授にこき使われる立場。秘書の仕事も学生の監視も、国際会議に教授と出張すれば夜のレストランから何から電話をかけまくって粗相のないように予約する。 まあ、言ってみれば雑用のスーパーマン。 何と

          大学教授ってどれくらい給料をもらっているの?執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部は、無難なところをついている で内部にいる人が書くとすればこうなる

          受験中に顔を写真照合してるけれど、監督の本気度はどれくらい? 相当気合を入れていますよ、別人はすぐに判別できるから

          受験中に試験監督が写真票を手に机間巡廻するアレ。かなりしっかりやってます。マスクを外さない受験生でも98%は判定できます。2%はどういう人かというと、写真票と髪型がぜんぜん違う人。 受験票にはる写真を写真館で撮影すると、写真館によっては「こっちのほうが素敵だよ」と七三の頭で撮ったりします。確かに写真映りは凛々しく、スバラシイ出来栄え。でも受験当日にボサボサ頭で来ると、これがぜんぜん判別できないのです。監督複数で確認しても、コレマタわからん。 そういう時には本人に気づかれず

          受験中に顔を写真照合してるけれど、監督の本気度はどれくらい? 相当気合を入れていますよ、別人はすぐに判別できるから

          筆記受験中にマスクをどうするという切実な問題に入試屋が明快に答えましょう! 

          別につけていても、つけていなくても、どっちでも良いです。大学受験なんだから、大学ってなんだろうと考えながら受験してくださいな。 大学に入学したら、自分の意志で決定して、そのために問題が発生したら責任を持って自分で解決します。マスクをしたい派としたくない派がぶつかったら、堂々と主張すればいいし、そのまえにぶつからないように距離を保つ知恵もつける手もあります。 さて、今日は試験室に50人くらいの受験生がいました。朝の試験では9割方の受験生がマスクをしていました。一方入試屋はマ

          筆記受験中にマスクをどうするという切実な問題に入試屋が明快に答えましょう! 

          試験時間15秒短くなるミス 共通テストの地歴・公民、大阪の会場で、もう個人の時計に頼らせるなって。

          。朝日新聞で、試験時間15秒短くなるミス 共通テストの地歴・公民、大阪の会場で、といった記事。 そもそも、このデジタルの時代に「音の出る時計の持ち込み禁止」「携帯電話の持ち込み禁止」を監督者に徹底していて、こういうミスが出るなどあたりまえだって。日頃からスマホの時計で時間を見ているのに、共通テストの日だけどこかにホコリがかぶっていっるアナログ時計を引っ張り出してきて、秒針の0秒まで合わせろって、アナログなんだから無理だって。 このやり方次第、昭和の時代から変わってない。な

          試験時間15秒短くなるミス 共通テストの地歴・公民、大阪の会場で、もう個人の時計に頼らせるなって。

          産経新聞の鉄扉のうらで共通テストが作成される、別に秘話じゃないけれど面白い話

          「鉄扉」の奥で2年間、家族にも口外禁止 大学入学「共通テスト」難行苦行の作成秘話という産経新聞の記事内容は別に秘話じゃないけれど、読者がそこそこ興味を持つかな、といった内容。 作成部会と点検部会が喧々諤々の議論をするのは面と向かってではなくて、御互いが顔の見えない関係でやるから、さながら匿名掲示板のような仁義なき罵倒合戦といった具合で面白いです。日頃から他人の非難にさらされてない、免疫不能の研究者がやり合うのですから、エスカレートすると危険な匂いを醸し出し、やり取りを傍観す

          産経新聞の鉄扉のうらで共通テストが作成される、別に秘話じゃないけれど面白い話

          受験中に、設問の間違いに気づき指摘した受験生は感謝されるけれど、なんのご褒美もない刹那

          設問点検の最も優れた点検員は受験生、などとふざけた入試屋がいるくらい、設問の間違えに気づくのは至難の業です。たしかに、何百人が実際の問題を解いて最大の能力を使って解答を導き出すのだから、これはヘンだと気がつく人が何人も出ます。 設問の間違いには大きく分けて3つプラスアルファあるのですが、解答時間中に受験生からの指摘でミスに気がつけばすぐに設問の訂正を全受験生に周知して、これで一件落着。 だから指摘した受験生は感謝されるけれど、でもなんもご褒美もないのです。一体自分はなんの

          受験中に、設問の間違いに気づき指摘した受験生は感謝されるけれど、なんのご褒美もない刹那