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共働き育児とママ友》パパよりママが大変なこと~「消えたママ友」

長女のブーが生まれた20世紀の終わり頃「公園デビュー」という言葉に、新米ママパパは戦々恐々してた

当時、おおかみパパとママぶたは、フルタイムの共働き。交代で休みを取りながら、なんとかブーを育ててた。やがてブーが歩くようになると、おおかみと2人で家の前の公園へ出かけることに

あの頃、平日の昼間にパパと子供が公園にいることは、淀川で鯨を見るくらい珍しかった

公園には2組のママさんグループが。
緊張した…けれども公園へ入り、お砂場に近寄るやいなや、そこにいた子供たちがワラワラ群がってきた。おい、こら、その手ジャリジャリでしょ

子ども達からすると、珍しかったのだ。
ママはママ友と話し込んでしまって、遊んでくれない。そんなところへちょうど良い遊び相手がやって来たのだ

おおかみ的にも願ったりかなったり。喜んでおこちゃま達と遊ばせていただいた。砂だらけのおててには、ちょっと引いたケド


おおかみは「消えたママ友」に書かれているようなママ友関係の苦労をすることは無かった。そもそも男性なので相手にされなかったのだと思うが、これ幸いだった

「消えたママ友」には、ママ友の間の微妙な関係が描かれている。大変だ。
きっと、総理に仕える事務官なみの、忖度スキルが必要になるに違いない。
さらに、コナンなみの推理で、いたずらの犯人を見破らなければならない。
モーレツに大変だ。おおかみだったら、間違いなくブチ切れてた。世のママさん達エライ!

そしてふと思った。うちのママぶたはどうだったんだろう?

ママぶたは、長女ブーのときは産後休暇のみ、次女フーと長男ウーのときは1年の育児休暇を取得。それ以外は働きながらの子育てだった。
長男ウーのとき、おおかみが1年育休を取ったので、そのとき育児は少し楽だったと思うけど、ママ友と過ごす時間はなかったと思う。


仕事を持ちながら、ママ友の輪に入っていくことは大変だっただろう。フルタイムで働くママさんへの風当たりも、今より強かっただろう

以前、「育児は男も女も同じ。ただ、男にはおっぱいが無い」と書いたけど、「ただ、女にはママ友づきあいがある」というのが抜けてた。共働きの育児で、男がどんなに協力しても、女だけ大変なことも当然あるのだ

この問題は子供が小学校に入っても続く。わかりやすいのがPTAだ。
この謎の組織は、なぜか専業主婦のスケジュールと論理で運営されている。学校自体が専業主婦のスケジュールで営業してるから、しかたないところもあるのだけど。これは書き出すと長くなるので、今回は割愛

幸いなことにママぶたは、こよなく孤独を愛する豚だった。もちろん、ママ友関係に感じるところはあったと思うけど、おおかみにストレスをぶつけるようなことは無かった。ママぶたに日本海溝より深く感謝

しかも、したたかなママぶたは、ピンポイントでしっかりとママコネクションを作ってた。中学校で子ぶたがトラブルに見舞われたときは、そのママコネクションを使って子ぶたをサポートしてくれた。あのサポートは、おおかみには出来なかった。きっと子ぶたも感謝してる

ギスギスしたママ友グループやPTAに積極的に関わることが是とは思わない。けれども、親同士の横のつながりを構築しておくことは、子供を守るために必要不可欠だ。学校や園の不祥事を見るたびに、強くそう思う

和気あいあいとしていて、子供にも良い影響を与えるママ友関係が構築できれば、それは素敵だと思う。ママぶたのように、ピンポイントでママコネクションを作っておくのもひとつの手だし、これからはおやじの会みたいなパパコネクションも活発になるんだと思う


「消えたママ友」では、消えた有紀ちゃんを、心配した他のママ友が訪ねていく。子供のことでギスギスしたことがあった上で、消えたママ友との再会ではお互いの理解を深める。
現実のママ友はどうなのかな?こんな感じで「雨降って地固まる」なら、ママ友グループってのも悪くないかも

ちなみに、おおかみにパパ友はいなかった。「できない」ではなくて「いない」。当時はほんとうに公園や幼稚園でお父さんを見ることはなかったから。

今だったらパパ友できたかなぁ。でも、おおかみはきっと群れない気がする。
群れないけども、いざというときに情報交換できるパパ友は必要だ。孤独を愛する狼だけど、ちょっと勇気を出してLINE交換するかな

「消えたママ友」、良い意味でサクッと読めて、ママぶたへの感謝を新たにしました。




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