「集中力」の芽の育て方

新たな視点が手に入る本と出会うと、
すごく嬉しい。

ここ数年では、
伊藤丈恭さんの
「緊張をとる」
「集中力のひみつ」
は面白かった。

本を何冊か読んでいると、
同じ行為を、違った表現で
表していることがある。

それを発見するもの、
読書の醍醐味のひとつだと感じる。

最近読んだ、
「ついやってしまう」体験のつくりかた
にも、同じような発見があった。

この本のテーマは、
「体験・寄り添う・デザイン」

世界で一番愛されているゲームと言っても
過言ではない
「スーパーマリオ」を題材に、
なぜ、このゲームがここまで愛されたかを
紐解いていく。

その答えを導きだす問いとして、
「このゲームは、何をしたら勝ちでしょうか?」
とある。

クッパを倒すことではなく、
ピーチ姫を助けることでもない。

答えは、本書を読む楽しみに
とっておくとして、

この本を一言で表せば、
「寄り添いとは、使い方が分かること」。

良さを伝える前に、
使い方を伝えることが、
寄り添う本質に、近づくと言う。

先日堪能した森美術館にしても、
芸術家の素晴らしさはその通りだけれど、
その前に、森美術館の使い方。
つまり、基本情報がしっかり伝わることが、
相手に寄り添う一歩である。

地元の美術館をちょっとした時間に行こうとしても、
16:00で閉まっていると、
簡単に行くことが出来ない。

「使い方が分かる」とは、簡単な快楽である。
つまり、小さな報酬。

この小さな報酬を、細かく歩む道にセッティングする
ことが、ハマる要因である。

「集中力のひみつ」でも、
小さな興味が、集中力の源であり、

「継続とは「小さな問い」を立てること」でも、
知識が欠けている認識によって、小さな問いが生まれ、
継続に繋がると論じている。

この3つの共通する概念は何かと考えると、
「小さい疑問」と「分かる」になる。

他の例にすると、
「緊張」と「緩和」。

そう考えると、
「何をすればいいかを伝える」ことを
最優先にすることが、
自分や相手の脳に楽しみを沢山増やし、
苦痛を取り除く行為になる。

「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ 玉樹 真一郎 https://www.amazon.co.jp/dp/4478106169/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_nU-ADbN06V77J


集中力のひみつ 伊藤丈恭 https://www.amazon.co.jp/dp/4875865295/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_KU-ADbVF7K6DG


継続とは「小さな問い」を立てること DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文 石川 善樹 https://www.amazon.co.jp/dp/B079YJPH3W/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_fV-ADb84ABYD4


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