コーチングを【受ける側】は、どのようにすれば受け取る価値を最大化できるのか?
「コーチに支払った報酬の元を取りたい」と思うのは人間として当たり前の感情である。どうすればコーチングの元が取れるのか。価値を最大化するにはどうしたら良いのか。今日は書いていく。
僕もコーチとしてビジネス活動を長いことやっているけれど、それ以上にクライアントとして9年ほどコーチングを受けている。
なので今日はコーチとクライアントの2側面で『結果を出すためにクライアント側からできること』について書いていく。
本題に入る前に。コーチとして活動をしている人間がこのテーマを扱うことは少し抵抗があることだと思う。
なぜなら、クライアントに「こうなりなさい」と暗にメッセージを送ることになりかねないからだ。
だから大前提として「コーチングはどう受けても良いし、お金を払うクライアントが満足しているならそれでいい」という考え方がある上で今日の話は聞いてほしい。
実際に僕もクライアントさんに対して今日書く内容を「あなたはもっとこうするべきです」と言いたくて書いているわけではないことは理解してほしい。
ただ、実際に自分がクライアントとしてコーチと関わり続けている経験と、コーチとして関わらせてもらった圧倒的な結果を出すクライアントさんたちとの関係の中で、確信していることを伝えたいだけだ。
再三伝えておくが、コーチングは自由だ。クライアントのあなたが良いならそれで良い。おはなし屋なおとの基本スタンスはこれである。
結論から言うと、価値を最大化するコーチングの受け方は、クライアント自身が「最高のクライアントでありたい」という姿勢でセッションに臨むことだ。
コーチから何かをもらおうとするのではなく、自らが結果を出すことでコーチに対して何かを与えようとしている。
これは僕がコーチングを受ける時もそうだし、コーチとしてクライアントさんたちと関わる時にも強く実感している。
コーチングがサービスでありクライアントがお金を払うという構造上、コーチ側からクライアントに「最高のクライアントでいてください」ということはできない。
コーチは全力でサービスを提供するが、これもまたコーチングというサービスの性質上、コーチが一方的に価値を提供しようと努力したところで成果につながるわけではないという構造がある。
つまり『コーチが全力でクライアントに提供する』『クライアントが成果をもってコーチに貢献しようとする』という状況が揃ってはじめて、対話というサービスには化学反応が起きる。
2人の関係性の上でしか成立しない対話ができ、コーチングの価値は指数関数的に大きくなる。
サービス提供者のコーチが全力で価値を提供するのは大前提として、クライアント側の『与える姿勢』に大きく価値が変動するのがコーチングというサービスである。
「なぜクライアントはお金も払ってその上でコーチに与えなければいけないの?」と思う人もいるかもしれない。
本当にその通りだと思う。
家電量販店で冷蔵庫を買って「頑張って家まで自分で運んでね」なんて言われたら誰だって「いやいや設置まで面倒見てよ」とツッコむに決まっているだろう。
しかし冷蔵庫とコーチングの違うところは「お金を払ったらあとは対価を受け取るだけ」というものではない点だ。
むしろコーチングに支払った対価は「はじまり」である。
受験をするために学習塾に高いお金を払ったとしても、努力をしなければ合格することはないように。
「結果にコミットするのはクライアント」であるという構造がある以上、支払った対価を最大化するにはクライアント側が努力をするしかない。
クライアントが受け取る価値とは「コーチングを受けること」ではなく、「コーチングを受けた先にある未来」である。
その未来の価値を最大化させるのに必要な姿勢が「与える姿勢」だと言えば、少しは理解してもらえるだろうか?
もし仮に僕が「コーチングを受けたことがなく、コーチとして自分に都合の良いクライアントを集めたいがためにこんなことを言っている」なら、今日の話は筋が通らないかもしれない。
だが僕もクライアントであるのだ。コーチをしている期間よりも長くコーチングを受けている。
僕は僕のコーチに対して「あなたのコーチングの価値を一番体現しているクライアントでありたい」と思っているし、実際にそう思うことで得られた価値がたくさんあった。
与えようとしたことで、結果としてクライアントの僕は得をしているのだ。
僕は常に「未来から振り返って今日のセッションを意味があったと思えるためには、これから自分はどう行動していくべきだろうか」と考えてセッションを受けている。
そのおかげで今の自分がいるので、これはクライアント側としても伝えたいことなのだ。
払ったお金を元を取るにはあなたがコミットするしかないよ、と。
そうでなければ僕は「おじさんと話しているだけの時間にキャバクラよりも高いお金を払っているアホな30歳」になってしまう。
でも僕はそう思っていない。
ということは僕はコーチングの価値を受け取ることができているのだ。
逆説的な話ではあるが、クライアントとしてコーチングの価値を最大化できている人の『心の作法』はこんな感じなのではないかな、と思っている。
そして僕がコーチとしてクライアントさんに関わらせてもらっている時も、圧倒的な成果を出す人はこの『与える姿勢がある人』に多い。
「あなたのおかげでこうなれました」と最初から言う気マンマンでセッションを受けにくる。
その姿勢を見てコーチである僕が学ばせてもらうことがとても多い。
「ああ、今このクライアントさんに育ててもらっているんだな」
そう感じさせてくれる人は結果として大きな成果を手にするし、目に見えた売上などの数字だけではなく、人間としての器がひとまわりもふたまわりも大きくなったような印象を受ける。
そんな人たちとの関わりはとても気持ちいいので、コーチである自分も身が引き締まる思いでセッションにのぞむ。
結果として質の高いセッションになり、その積み重ねで人生に大きな変化をもたらしていく。
「元が取れた」という状態になって卒業していく。人によっては卒業よりだいぶ後に元を取るかもしれない。3年後振り返った時に意味があったといえる対話ならそれでOKだ。
だから僕がコーチとしてできることは、クライアントさんから「あなたのクライアントになってあなたと一緒に成功したい」と言われる人間になることだと思っている。
そしてその関係性をデザインすることがコーチのいちばんの仕事であるし、そのためには人としての器を磨かなくてはいけない。
自分の人生に真剣に向き合っていない人間が他人の人生に口を出す資格はないから。
あとは意識しているのは『良きコーチである前に良きクライアントでいる』こと。
コーチの価値を決めるのはクライアントだ。
決してコーチの腕などではない。コーチが価値を提供しようとするのは大前提の話だ。
僕はクライアントとしてコーチを『最高のコーチ』にし続ける。
そしてクライアントに『最高のコーチにしてあげたい』と思われるための努力を続ける。
そうやって贈与の輪がぐるぐる回っていくことがコーチングの面白さである。
受けても最高。提供しても最高。コーチングは面白いね。
最後に。親愛なる僕のクライアントさんたちへ。僕がコーチでいられるのはあなたたちがいるからです。
最高のクライアントでいてくれてありがとう。
そして僕の元を卒業していった元クライアントさんたちへ。あなたたちの背中を見て、憧れて、勇気づけられて、先に進めた人がたくさんいます。ありがとう。
僕はあなたたちに育てられました。何か困ったことがあればいつでも連絡くださいね。
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おわりに
今日はコーチとしては少し書きにくい『コーチングを受ける側の姿勢』について書いた。
ここに関して言語化しているコンテンツはあまり見たことがないので、何か思うことがあればコメントや公式LINEで教えてほしい。
いつもスキをしてくれたり、コメント欄やSNSで感想を書いてくれる人がいる。本当に励みになっているのでこの場を借りてお礼をいいたい。ありがとう。
知ってるとは思うけど、スキを押した時に出てくる写真を新しく差し替えておいだので、楽しんでもらえれば幸い。それでは。
追記
今日の記事はクライアントさんとの対談で「なおとさんにメリットを渡せる人になりたかった」と語ってくれたことから着想を得て書きました。贈与系の話が好きな人はかなり刺さるかも。是非聞いてみてください!
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