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【単巻5冊読書感想㊾】『ぼくたちは国境の森でであった』『パンデミック下の書店と教室』『るん(笑)』『中世ヨーロッパの都市世界』『ヨーロッパの傭兵』

 図書館の貸出期限と戦いすぎて、ご無沙汰しております。

 単巻も2記事以上溜まっていますので、サクサクいきましょー。

 って、書いていたのに先に50を投稿していました。

 ……。

 まぁそんなこともありますよねー!

 というわけで、今回の5冊はこちら。


【1冊目】イスラエル・パレスチナ問題を描いた児童書『ぼくたちは国境の森でであった』

※このタイトルはKU対象ではありません

 児童書って気軽に読めるからいいよね。

 久しぶりの児童書です。

 登山の最中に仲間から逸れ、道に迷ってしまったイスラエルの少年ウーリー。
 突然の雨に洞窟に避難し、焚き火を灯していた彼の元に、パレスチナ・アラブの少年サリームがやってきて……。

 というイスラエル・パレスチナ問題を題材とした小説になっています。

 山でのサバイバルが牧羊的な冒険ものに共通する部分があって、実際に児童でも読みやすいと思います。

 サリームが森にいた理由、その真相が衝撃です。

 少年が、自ら内紛の兵士になっていく事情があまりにもリアリティを持って迫ってきて。

 イスラエル・パレスチナ問題を知らなくても、感じるところの多い小説となっています。

詳しい感想はこちらから。
(簡単にイスラエル・パレスチナ問題も調べているので、読む前の事前知識としてもどうぞ)



【2冊目】「小難しい」と「賢い」は違うんだよ……とうんざり『パンデミック下の書店と教室 考える場所のために』

※このタイトルはKU対象ではありません

 悪い予感はしていた。

 ジュンク店長の方はまだ読めるリベラルで、社会学者教授の方が読むのが苦痛どころか文意迷子な反安倍系だった。

 本当に「為政者に丸投げして楽をせず、苦痛でも学ぶ善良な市民」であれば、新型コロナウイルス流行初期に店舗型イベントはしないんですよ……。

 というところからツッコミが始まって。

 「小難しい」と「賢い」は違う。

 読者への視点を忘れ、理解を放棄した文章は、自己満足に過ぎない。

 と、思います。



【3冊目】こんな日本は嫌すぎる!!『るん(笑)』

※このタイトルはKU対象ではありません

 ありとあらゆる似非科学と陰謀論に、日本が飲み込まれたら……。

 当然、健康問題が出るよね。

  という、ifSF。

 ちょっと読解力が求めれますが、「やべー……」となります。 

詳しい感想はこちらから。



【4冊目】出版古すぎると参考文献どこまで参考にしていいかわからない問題に気づく『中世ヨーロッパの都市世界』

※このタイトルはKU対象ではありません

 リブレットで勉強した気になろうキャンペーンその2。

 「都市でどうやって人々が生きてるか」というのを読みたかったんですが……。

 あんまり、そこまで具体的な部分はなかった。

 1996年という昔の出版なので、今の都市学はもうちょっと色々と知見が深まっているかも。

 出版が昔すぎると、参考文献から読書が広がらないなーと気づいたり。



【5冊目】かなり具体的で面白かった『ヨーロッパの傭兵』

※このタイトルはKU対象ではありません

 リブレットで勉強した気になろうキャンペーンその3。

 傭兵とか、海賊とか。
 男のロマン要素があったら、ちょっと強引な論展開や推論があるよなーと。

 まぁ、読めるレベルです。

 傭兵の終焉から近代的な常備軍となるまで。

 こちらは、個人ひとりまで想像が広がるような知見もあって面白かった。

 歴戦の古兵は重宝されて捕虜になってもすぐに買い戻されるけど、その他の捕虜は捕まった側の部隊に組み込まれるとか。
 多国籍になるので、どうやって運用するか苦労があったとか。

 常備軍の時代になって宿舎ができ、大工作業などをギルドを通さず、兵士が市民へ提供していたとか、そこから結婚まで繋がったとか。

 いろんな有名傭兵の具体的な名前も挙げられていたので、調べてみると面白そう、と思っております。




 では。

 また、次の五冊でお会いしましょう。

 みなさまの豊かな読書を祈りつつ。

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