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アントワーヌ・ローラン『赤いモレスキンの女』

 どこかの記事で「すでにフランス小説作家の本を読んだことがある……何を読んだか全く覚えてない」と書いたのですが……。

 ピエール・ルメートルですね。

 『その女アレックス』が日本でも話題になった、どちらかというとハードボイルドな推理小説の作家さんです。

 さて、今回読んだ本はその真逆。

 フランス、パリのおしゃれな恋愛小説となっています。


 主人公は、書店主、バツイチ、娘あり、ミドル。

 ある日、ゴミ箱の上の紫のバックを見つけ、その中のサイン本に惹かれ、持ち主を探す……というはじまり。

 日本が舞台なら「偏狂的なストーカー」にしかならないんですが、紳士なパリジャンのおかげで心躍る恋愛ものに。

 娘さんも、クセがあるけどいい仕事するんだよね〜。

 もちろん、最後はハッピーエンド。

 休日に、コーヒーを淹れて読みたい、おしゃれなラブストーリーです。

 本作が気に入った方は、同著者のデビュー作『青いパステル画の男』、前作『ミッテランの帽子』もぜひ手にとってみてください。



つながる、読書案内。作中に出てくる小説・作家

 書店主が主人公、二人を繋ぐアイテムにも小説が出てくる本作。

 作中に出てくる小説や、作家さんの小説が読みたくなるのは必然!

 というわけで、作中に出てきた小説をまとめてみました。

フランスの古典作品


フランス現代小説の巨匠パトリック・モディアノ

 ノーベル文学賞も受賞した、フランスでは親しまれると共に尊敬されている現代作家さんだそうです。

 本作では、彼の小説が二人を結びつけるキーアイテムに。

 その上、作家本人まで登場させてしまう。

 そして、一度は別れを決意した主人公が引用するのも、彼の小説。

 それくらいフランスで愛されている作家さん。
 俄然気になってきませんか。

 というわけで、代表作を。


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