羽田からミネアポリスまで13時間のフライト後、
　私は、デルタ航空の国内線に乗り換えた。
　ミネアポリスからボストンまでのフライトでは、
　スナックと飲み物が一度出たものの、乾燥がひどく、
　私の喉は、カラカラだった。
　到着後は、ミネアポリスで入国手続きが終わっていたので、
　拍子抜けするくらい簡単に、
　ボストン・ローガン空港の到着ロビーに進んだ。
　ただし、私は乗り継ぎのミネアポリスで
　荷物を預けなおしていたので、無事にスーツケースが
　ピックアップできるのか、結構ドキドキしていた。
　そのせいで、喉もいっそう乾いていた。

　ありがたいことに、バッゲージクレーム（荷物引取り所）のそばに、
　自販機があるではないか！
　私は、日本とおんなじ感覚で、自販機で水のペットボトルを
　買おうとしたが・・・・一本、3ドル。水、3ドル。何度見ても、
　500㎖の水が3ドル・え？３ドル？
　つまり、450円かあ・・・・なるほどなね・・・
　私は手持ちの小銭が少しだけ足りなかったことと、
　到着早々、自販機でクレジットカードを使うことに
　なんとなく抵抗があり・・・（キャッシュで一ドル紙幣は
　もっていたのに）迷ったすえに、水を買わなかった・・・。
　到着早々に、ある程度予想はしていたものの物価高を痛感し、
　アタフタしてしまった私だが、こういう時こそ、ほんとは
　このギャップを楽しんでいくほうが旅の醍醐味だよな。
　確かに日本と比べると高いけれど、
　どうしても手がでないわけではないのだから・・
　しかも水、は大事。今おもうと、ちと反省。

　水は買えない、買わなかったものの、
　無事に私の荷物はミネアポリスから、届いていた。
　安心して旅の相棒をピックアップし、ホテルに向かう。
　ボストン・ローガン空港からウォーターエリアにあるホテルまで、
　タクシーで20分前後だろうか？
　陽気なタクシーの運転手のオジサマと
　おしゃべりをしているうちにスムーズに到着した。
　ホテルの部屋には、それはそれは小さな小さな、日本でもみたことのないたぶん180㎖より小さなサイズのミネラルウォーターがおいてあり、
私はあっという間に飲み干してしまった。

　翌朝、起きてすぐ、私はやはり喉の渇きを強く感じた。
　水が欲しい。
　寝ぼけ眼をこすりながら、グーグルマップさんに聞いても、
ホテル近くには一軒もコンビニの表示がない。
そこで、歩いて15分くらいのスーパーに向かった。
その日は日曜の朝だったこともあって、
ホテル周辺のオフィス街は静かだったが
歩くうちにすこしずつにぎやかになって、
生鮮食品のスーパーを発見。
スーパーは、どこの街でもどこの国でも
楽しいですよね。
私は、ウォーホール気分で、
スープ缶のディスプレイを写真に撮ったり
一見、無駄とおもえるほどのキラキラ感な空間も
思わず、パチリ。

何を売っているのかと近づいてみると、
オートミールやトッピング用ナッツや
ドライフルーツを自分で選べる仕組みになっていて、
それだけでもワクワクする！
日本では考えられないくらい多くの種類が
整然と並んでいて、量り売りなのだろう。

なんでも、
ぽちっとネットで買い物ができてしまうからこそ、
わざわざ、この場に来たくなる、
選ぶ楽しさを味わえるディスプレイであり、
売り方だとおもった・・・・。

さてさて、関心ばかりしている場合ではない。
私はお水を　買いに来たのだ・・・。
常温の棚にも、大きな水のタンクは
いろいろ売ってあって目移りしたが、
こちとら、円安にあえぐ観光客
少しでもお得なものを・・と探していたら
その中でも、ひときお得な大きな水のボトル（たぶん3リットルくらい？）
を発見。
さすが、スーパーは庶民の味方だね！
迷わず、わたしはそのボトルを３，9ドルで買った。
筋トレになりそうな
大きなボトルをもって、ホテルにもどった。

部屋について早速、常温でもよい
と、ごくごくとボトルからカップに注ぎ
そのお水を飲んでみた。
ぷはー美味しい♪とはならなかった。
なんだか、味が変な気がする。

実は、ボストンへ出発のおよそ2か月前に
検査こそしなかったが、
私はコロナのような症状を患っていた。
そのせいか・・味覚障害のようになっていたのだ。
だから、最初は、
自分の味覚がオカシイのだろうと、思っていた。

だが、ホテルの部屋のコーヒーメーカーに、
買ってきた水の大ボトルから水を注ぎ、
淹れたてのコーヒーを飲んでも、なんか、美味しくない・・

よく見ると、この、フレーバーADDって表現が気になるね・・・。
なるよね・・・といいながらも
結局、その日のうちに
ボトルの半分くらいは、飲んでしまった・・・
しかし・・・しばらくして・
いまさらだけど、とおもいつつ
ボトルに書いてあった
私の知らない単語　Distilled Water
やっぱり、なんだか気になると、
ようやくググってみたら・・・・
なんと！！

Distilled Waterって、飲料水ではない！
え？じゃ、何に？
加湿器や、アイロンのスチーム
にいれる水なんだって！
 って、そんな水も売ってるの？
というか、クリスタルガイザーとか
置いてある普通の飲料用水コーナーに
一緒においておかないでよーーーーー！！

不幸中の幸いなのか？
ただただ、わたしが
丈夫なのか、鈍感なのか？
なんとなく、おなかの気持ちわるいけれど
結局
下痢にもならないし、まだ活きてる！
活かされている！
だから、まあ、良かったか、良かったよね‥アハハ。

それにしても、英単語の勉強必要だー！
いやいや、その前に、リスク管理ね。
たとえ英単語を知らなくても
海外では、口にするものは、
せめて、先に調べてから、
口に入れたほうがいい。

とはいえ、笑！笑！
わらった！
わらうしかなーーーい。

到着早々、私の旅のネタができてしまったぜ・・・！
これぞ、ボストンウォーターボトル事件！！
ボトルに残っていた水は
さすがに、サヨナラしましたよー。

この珍事件以降、滞在中、
当然ですが
私は、水を買うときには
さすがに、
ＳＰＲＩＮＧ　ＷＡＴＥＲ
ＭＩＮＥＲＡＬ　ＷＡＴＥＲの
表記を確認してから
買うようになりましたとさ・
こんなバカなこと
そうはないと思いますが・・・
水は大事❤だからこそ
皆さま、お気をつけあそばせ！