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「ミス・シャーロック」の事をあれこれ考えていたらとても楽しくなってついつい長文になってしまいました。

「シャーロック・ホームズ」が大好きです。

昔、アメブロで「SHERLOCK」の記事を書いたな〜という記憶があったけどいつ頃だったのか調べたら2013年だって!もう5年も前でした。おそろしい。

少し前、テレ東「ヘッドハンター」をオススメする記事で

オススメドラマは、地上波のみだと…
① コンフィデンスマンJP、②ヘッドハンター、③ おっさんずラブ、④家政夫のミタゾノ、⑤未解決の女 でしょうか。

と書きました。

地上波だけはなく動画配信なども含めると
今期のオススメドラマは、
① コンフィデンスマンJP、②ヘッドハンター、③ミス・シャーロック、④おっさんずラブ、⑤家政夫のミタゾノ って感じでしょうか!

今回は「ミス・シャーロック」について。

  Hulu × HBO Asia共同製作!世界一有名な探偵ミステリーが連続ドラマ化、世界19カ国同日放送決定史上最も美しいシャーロック・ホームズ誕生!全世界の映画・ドラマ史上、最も多く映像化されているキャラクター、シャーロック・ホームズとジョン・ワトソン(ギネスブック認定)。シャーロック不変の圧巻の謎解きはそのままに、この世界一有名な2人を大胆不敵な新解釈で捉えた、未だかつて誰も見たことの無い、全く新しい究極の本格ミステリードラマ!(公式HPイントロダクションより)

カンバーバッチ版に大きな影響を受けているように見受けられますが、それはそれで良いです。音楽も似てますよね! 
バイオリンじゃなくてチェロだとか、薬物中毒じゃなくてチョコレート中毒だとか、いろんなアレンジがあるのも良いです。美術セットもこだわってて素敵だし、シャーロックの衣装もスタイリッシュ。滝藤さんも大好きだし、オリジナルキャラクター・柴田役の中村倫也くんもたまらない可愛さ抱きしめたい。そしてシャーロックの竹内結子氏がとてつもなく美しい。ありがとう。二宮くん見てる?


ホームズの世界を日本に置き換えた作品なので
(シャーロックを除き)キャラクターも当然日本名に。

  ●シャーロック・ホームズ → シャーロック(竹内結子)
●ジョン・H・ワトソン → 橘和都(貫地谷しほり)
●レストレード警部 → 礼紋元太郎(滝藤賢一)
●マイクロフト → 双葉健人(小澤征悦)
●ハドスン夫人 → 波多野君枝(伊藤蘭)

和都は、「和都(わと)さん」でワトソンだし、
レストレード、ハドソン、などなんとなくオリジナルを彷彿とさせるネーミング。

「双葉健人」の名前にはマイクロフト的要素はないけれど、シャーロック(竹内結子)の「兄」ということで紹介されるし、政府の中枢(今回は内閣情報調査室)に所属するエリートというのも同じ。ちなみにいつも時間が無さそうなのは、カンバーバッチ版と同じです(笑)

ホームズで考えると、絶対に外せない登場人物が2人。

・ホームズの宿敵 モリアーティ(男性)
・ホームズを翻弄する アイリーン・アドラー(女性)

全8話の中で、この2人をどう出してくるのか?
これまで幾度となく映像化されてきた中で、いろんなアレンジがありましたが、さて、どうする?「ミス・シャーロック」!

というのが、おそらく多くのホームズ好きが思ったことでしょう。
そんな中、3話の時点で相関図に新たな人物が追加されました。

   守谷 徹(大谷亮平)

感じたことはたぶん、ホームズ好き・・・特にカンバーバッチ版好きならきっと同じ。

※以下、個人的見解ですのでご容赦ください。


礼紋や波多野さんのように素直に考えると、守谷=モリアーティだけど本当に?大谷亮平さんで大丈夫なのか。

思いますよね、ええ、そうでしょう。
真面目で誠実で、もしくはちょっと女性慣れしてる感じの、スーツがすこぶる似合う、30代後半ひげなダンディ。


モリアーティ出来る?????

いや、これは大谷さんがわるいんじゃない。
ただただ、アンドリュー・スコットがわるい。
(だいぶ褒めています)

アンドリューが、あんな奇人変人なモリアーティー像を作り出してしまったから。
オリジナルの“狡猾な老人”を日本版にするのであればいいかもしれない。青年版。うん、いいと思う。けれど、一度あんな味付けをされてしまったモリアーティーを、さぁどう調理しますか。オリジナル風ですか?アンドリュー版ですか?それとも新しいタイプを作りますか?と言われたら、それは超難題に違いない。

モリアーティ役は難解すぎる。
素直に守谷徹=モリアーティなのか?それともミスリードなのか?
和都さんに近付くのは、シャーロックの大切な人を人質に取るため?
モリアーティの空気感を一切消して、最終回の最後の最後でどーん!と1カット守谷さんの不適な笑みを入れてブツッと黒味、シーズン2に続く??そういう作戦?そうなの???※とても楽しい


仮にミスリードとした場合、では、その大役を、誰に担わせるべきなのか、誰であれば調理可能なのかと考えると、やっぱり1人しかいない。

うん、斉藤由貴(カウンセラーの入川真理子)。

カウンセラーが黒幕というのはよくあるパターンだし、1話の水野亜紀子(水川あさみ)、3話の椎名由麻(木南晴夏)が共通して“マリス・ステラ”に繋がるのも容易に想像が付く。カウンセリングに通ってそう。それに、トラウマをカウンセリングする医師の立場から、「恐怖を消す薬」の伏線にも合致する気がする。

ただ、1つ気になるのは。
和都さんの図書館司書仲間で出てきた、春田…じゃなくてヘミングウェイになりたいヒモ男の春田……じゃなくて、ヒモ男役の田中圭。ほんとに?ほんとにあれだけ???と思ってしまうチョイ役っぷりに拍子抜け。
いや、似合ってたけど!とても似合ってたけど!
田中圭が、変装して、入川真理子になっているというパターンはどうだろう。もしくは逆。いや、でもシャーロックにすぐに見破られて退散したし、意味もないか。田中圭の果たした役割としては、守谷徹を引き立てたことくらい・・・ということは!?※とても楽しい

うん、モリアーティは守谷徹、守谷徹が操るのが入川真理子。
っていう筋もありだな。※とても楽しい


私、この「ミス・シャーロック」を見て改めて思いました。
日本のミステリードラマよりも海外ドラマの方が面白く感じるのは、
“単に海外ドラマに出演している役者さんをよく知らないから”では?笑

「ミス・シャーロック」の場合、といっても2時間ドラマあるあるでもありますが、何がアレって、キャストを見て犯人が予想できること。そしてその予想は6割~7割の確率で当たってしまうこと。その点で驚きがない。倒叙スタイル(刑事コロンボスタイル、もしくは古畑任三郎スタイル)で進んでいるならまだしも、キャスティングのせいで「犯人はだれ!?」という一番わくわくするハズの楽しみが奪われる。それがすごく残念。「ミス・シャーロック」も然り…仕方ないけど。少し捻っているものありましたけどね。

その点、海外ドラマって、私の知識不足もありますがメインキャスト以外は存じ上げなかったりするわけで。だからこそ「お前やったんかーーーーーい!」が活きるのです。誰が犯人か見当も付かないものを、探偵役が謎解きをしてくれる安心感、爽快感が味わえるのです。


「ミス・シャーロック」は残り3話。
どんな手法で驚かせてくれるのか、楽しみです!!!(急に終わります)


(私が最近の2時間ドラマで興奮したのは、「黒井戸殺し」です)


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