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食育、そして悪さの良さ。


料理や食事について

ちょっと思うことを。


考えてみたら

当たり前のことですけど

料理の質ってどんどん

上がっていくでしょ?


お店も市販品もどんどんおいしく。

健康のために栄養バランスなど

すべてが分析され、数値化されて。


からだに良くないものを極力取り除き

計画的に「摂取」する感覚が強くなる。


むかしはその時点でよしとされたこと。

場合によっては、テキトーにやっていた。

いまは立証されて、こうしなきゃならないと

強く推奨されるようになってきた。


周囲から粗悪品が消えていく。

ん~、なんかさみしい感じも。


あまりきれいにしすぎていると

神経質になり逆に、病気っぽくて。


だから、程よくバランスをとって

悪や怠惰を混ぜ込んでおくような。

ワタクシはその両端を知っておくことが

重要だなと感じるんです。


世間一般の食料の摂取の仕方が

1人分だとかカロリーだとか

健康管理された食品を

適量ですぐに摂取できる状態

購入できる環境が整っていく。


コンビニもスーパーもラクに

買って食べられる状態のほうが

すぐ買いたくなるからだろうけど。

買う側に無制限に合わせすぎてる。


カラダに良いものはやっぱり高い。

料理自体もしなくなっていき、

できた状態のもを購入して食する。


そして、どんどん改良されていき

品質が向上し続けていく。

手間や時間を買っている感覚も。


便利だと思う反面、ちょっとさみしい。

食べる喜びは置いてけぼり。


高級志向、健康志向。適量摂取。

いいのか?それで。

カラダに悪そうだがウマイ、がそそる。

腹を満たし、こころを満たす粗悪品。


この需要もあえて残しておいても

いいのかなぁとも思うんですよ。

なにも、そんなに神経質に

なりすぎなくてもさ、という。


むかしは食品についても、

駄菓子屋が近所にあった世代は

おぼえているでしょうけど

合成着色料まるだしのお菓子天国。

味の付け方もそうでしたね。


いま思うとからだに毒なものを

多量に摂取していた世代。


でも経験していた世代から言うと

当時はある程度、仕方がない環境。

それもまた人生、みたいな達観?(笑)


ワタクシのような40代くらいなら

10円、20円単位のお菓子が主流。

消費税なんかなかったし。

あったら、なんかシラケてしまう(笑)


今の子はなんかかわいそうに

って思う。

ちょっと怠惰な体験ができない。

別の意味の怠惰が転がっているけど。


整っていくのは

仕方ないとわかってるんだけど

整いすぎても抜け感が無くなる。


落ちてるコーラとかの空き瓶拾って

お店にもっていって小銭と交換したり(笑)

そんな時代でしたよ。


でもなんか

ちゃんとしてなくて、あったかかったな。

ちゃんとしてないから、あったかい。


血が通っている、意思が感じ取れる

堕落さを感じ取れる「悪さの良さ」


100円あったらおなかいっぱいなれた。

派手な色したチューペットみたいなやつ。

ゼリー状のとか、ジュースっぽいのとか。

あれも、鮮やかな色の毒でしょう(笑)


たぶん、ワタクシ40代よりも上の世代

50代や60代のほうがもっと

どぎつい粗悪品を摂取してたはずです(笑)


その当時はなんも考えずに

売れればいいと考えてつくるし、

安くてうまけりゃいいと

食べてただろうし。


ウチの母はその当時はね、

もぉのすごぉく怒ってました。

絶対に食うな、許さねーぞと(笑)


ただ、小さいときの友達とのことも

あるのでね、なるべく食べるなと。


ウチの母はそういうところが

結構、厳しかったというか。


いまの食事が20年後、30年後の

からだを守るんだと口酸っぱく

毎日言ってましたからね。


でもちょっと毒のあるジャンクも

経験してよかったなといまは思う。

両方、経験しといてよかった。


むかし我が家は胚芽米。

他の子が白いお米の弁当を

もっていくなか、ワタクシは

少し黄色がかった胚芽米を食す。


小さいころはやっぱりね

恥ずかしくて、恥ずかしくて。

なんでウチは白いごはんじゃないの?

って駄々こねてた(笑)


弁当を周囲に見えないように

隠して食べた記憶。

おかずもハンバーグや

たまご焼きじゃなく

年寄りが好みそうなおかず。


でも、かわいそうみたいな

感じでもなくて。

当時はただただ、自分が

恥ずかしかった記憶。

でもいまはネタになるんだから(笑)


いまは周囲もわかってくれますよね。

玄米、雑穀米など健康志向の影響で

お米がどんな色かはそれほど

気にならなくなりましたから。

時代が追いついたってやつ。


当時は偏見がまだまだ厳しい時代。

よく耐えたなぁと。

耐えるとかの次元でなくて

我が家のルールでしたからね(笑)


健康志向が強くなっているいまは

計画的に適量を摂取するような、

食のヨロコビみたいなものが薄い。

こなしている感じでね。


オトナも子どももゆっくり食べたり

味わったり、マズイものを食べたり。

そんな体験も大事だから。


ホントに味わってんのかなぁ。

いろんな食育があると思うけどなぁ。


からだに悪いものも人を育てる。

そのへんをいまの家庭はもう

理解できないのかもなぁ。


周囲やオトナは恥ずかしい思いを

させたくないと手をまわす。

あるいはそんなことさせてる自分が

恥ずかしい思いをするからさせたくない。

両方、感じるんだろうと思うんです。


でも両方を知っておくという食育は

自分の体験からも重要だなと思います。


全部良くしようと、完璧にしようと

しないほうがいいんですよ。

体験した結果からわかる、

大事な教訓ですよ!(笑)






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