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簡単には節電できない私たち。


節電の夏を迎えるというが

私たちは慣れ親しんだ日常を

変えたくない傾向が強い。


なんでも充電はフルにしたがるし

水を出しっぱ、コンセントも

つなぎっぱにしがちだ。


おのれのさばき方や

整え方やリズムがある。


普段の生活の延長上の意識は

どんな自然災害によっても

流されない。


スムーズにこなしつつ

ラクに便利な水準を

下げようとはしない。


この水準が厄介になる。

いつもあるもの、できるもの。


自分から制限することは

現代人にとっては至難の業。


問題なのはいざというとき。

災害などで大きな変化が起こり

通常通りに何もかも

うまくいかないとき。


この状況のときにヘンな話だが

自分で盛り返せるかどうか。


気持ちもそうだし、手立てを考えて

自分でなんとかしようと試みる。


普段からそんなことを意識しない

生活をしてると、いざというときに

急なストレスに混乱する。


心理的な不安が強くなり

精神的にイライラしてしまう。


そうなると人間関係まで

イビツになりがちで

互いに感情をうまく

コントロールできなくなる。


怒る相手に怒ると、

相手はその倍の怒りで返す。

感情的になりすぎても、

事務的すぎてもダメ。


ガマンも必要になるし、

プライドも傷つくし。


情けないことも受け入れたり。

妥協し合いながら、お互いに

助け合う気持ちも大事だろう。


オトナの災害訓練みたいなもの

あるのかどうか知りませんが

必要なんだと思いませんか?


実際にグレードダウンした状況を

体験して考えておくことの重要性。


避難訓練は形式的にも大好きな日本。

これプラスで、逃げたあとのこと。


逃げて、生き残れたとしても

そこからどう協力して

混乱を最小限にして

生きながらえるか。


そのシチュエーションでの

体験や話し合い、想像など

あまりしてませんよね。


たとえこういうことを

何も準備せずとも

話し合うことだけでも

変わってくる。


お互いがすごく不便な

状況になったとき

気持ちや態度、接し方など

どう変化してしまうか。


あるいは、いつもどおりが

崩れたときの自分を

客観的にも、主観的にも知る。

すごく大事な経験に

なるだろうと思う。


行政に任せると何かと

凝りだして丁寧に

準備しようとしますけど

彼らは初期対応の最低限で

行き届くほどのものではない。


実際に私たちの身に

起こりうること。


それは準備した最低限よりも

酷い状況ときの個々の判断や

気持ち、助け合い、支え合い。

そこの心理的シミュレーション。


形式化した訓練ばかりやっても

助かったその後、数日や数ヶ月

あるいは数年先にどんな状況になるか


想像してみること、話し合うこと

事前にしておくことで多少でも

心理的な負担の緩和に

つながるのではないか。


民間でいいから実際に

1日でも昼夜通して

体験しつつ協力し合う

ツアーみたいなものを

企画してみるのも良いのでは?


小綺麗な持ちこみキャンプ

などではなく、想像を上回る

少し過酷な環境も体験して

そこから自分たちでさらに考える。


大事なことかなと思います。

災害大国、日本においては。





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