柴原おかめ|四国・愛媛

二児のお母ちゃんフォトライター。あかねさすひうち灘とたたなづむ法皇山脈にはさまれた四国…

柴原おかめ|四国・愛媛

二児のお母ちゃんフォトライター。あかねさすひうち灘とたたなづむ法皇山脈にはさまれた四国中央市で、地域のこと、お祭り、伝統産業、人のくらし、風土を中心に書いてます。noteは気の向くままに徒然なるままに書いております。

最近の記事

花香る春、私たちのまちを震撼させた新長谷寺藝術祭「十一面」について書き留めたい|十一面絵巻-上-

こんにちは…四国中央市にとんでもない衝撃をもたらしたアート・デザインの祭典、新長谷寺藝術祭「十一面」からはや2週間。みなさんいかがお過ごしでしょうか? 思い起こせば、イマナニの体験レポート記事を 鬼のような勢いで書き上げたあの日。 心躍りながら書いたものの本音はまだまだ言いたいことがたくさん。こりゃ〜〜〜もうnoteにしたためないと 私の中で消化できない!という感情が爆発しnoteにも記録を残そうと決意しました。 予備知識なく一つ一つの作品に出会ったときの素直な感想と、

    • 夢を追いかける少女と家族を支えたホテルマイルドのおはなし|愛媛県四国中央市

      そっさくですが、みなさん。 四国中央市でたくさんの「ご縁」が集まってくる ホテルがある事をご存知だろうか? 四国中央市のシンボル紙工場の煙突を望める場所に「ホテルマイルド」はある。 川之江インターから車で5分。ビジネスや出張、学生の合宿をはじめ、お遍路の拠点としても使用される事が多い。 マイルドの魅力は「おかえりなさい」と、ふるさとに帰ってきたかのように、いつも暖かく迎えてくれる接客。そして、お客さん一人一人の人生に寄り添った丁寧なおもてなしをしているところだ。 だから

      • 思い立ったが吉日旅行記🍊愛媛南予の子連れ旅のすヽめ【前編】

        思い立ったが吉日なんて言葉があるが、あれの直感って案外、理にかなっていると思う。 私のようにめんどくさがりでなかなか腰が上がらないタイプの人間が、ある日突然、なんの迷いもなくすぐに行動に移せた時は、特にそうだ。今やった方がいいんじゃない?という神様からのお告げだと信じている。 そして、来る2022年の7月吉日。 まさにそんな予言がくだされた日だった。 ”どっか、行きてぇーーーーーーーーー!!!″ 思わず、お口が悪くなってしまうほどの大予言。 クッソ暑いけど、はちゃめち

        • 「たりないくらいがちょうどいい」小林一茶と長男から学んだこと。

          われときて あそべやおやの ないすずめ 雨がしとしと降りはじめ、薄暗がりが部屋一面に広がる初夏の昼下がりに、3歳の長男がポツリと呟いた。どうやら最近、幼稚園で習ってきた俳句のようだ。 (ん?誰の俳句だったかな?) 洗濯物を畳みながらぼんやりと考える。 ………ダメだ、ぜんっぜんっわからない。 数年前、社会科の教師をしていたはずなのに、ピンとこないポンコツな自分に落ち込みつつ、これは誰の俳句なのかと長男に聞いてみた。 「しらない」 そらそうよな。うーん、そうなれば、残

        花香る春、私たちのまちを震撼させた新長谷寺藝術祭「十一面」について書き留めたい|十一面絵巻-上-

          花しぐれ、桃源郷を見た〜新長谷寺藝術祭「十一面」に行ったら心を奪われた話〜

          「現代アートデザイン×お寺」 「新しいものと古くからあるもの」 ある種、性質の異なるこの2つが、混ざり合い重なり合って、作り上げられた不思議で面白い空間が広がる新長谷寺の藝術祭「十一面」へ行ってきました。 本当に、ほんっっとうに素敵な藝術祭だったので、目を通して頂き、足を運んでいただけると尚一層、いや、そんな堅苦しいことではなく、ただ単純に、この感動をシェアしたいいいい、誰かと共有したいいいが本音です。かっこつけて、すみません。 感動溢れて書きたいこと山ほどあるし、まだまだ

          花しぐれ、桃源郷を見た〜新長谷寺藝術祭「十一面」に行ったら心を奪われた話〜

          1歳4ヶ月の君が今、見ているもの。

          ずっと赤ちゃんだと思っていた(現在進行形で思ってしまう)次男も、1歳4ヶ月となった。2人目は1人目と違って光の速さで成長をしていっている気がする。 気がつけばハイハイし、気がつけば歩き、気がつけばなんか喋りだした今日この頃。 そんな彼の最近のブームは「みちぇ!みちぇ!(見て!見て!)」である。ほんの些細なことも彼にとっては一大事。手に取った空のペットボトルを高らかに掲げ、目をキラキラと輝かせながら放つ覚えたての「みちぇ!みてぇ!」は、勇ましさのなかに神々しさをも感じる。まさ

          1歳4ヶ月の君が今、見ているもの。

          あなたの思い出の山頂飯はなんですか?子どもと一緒に、はじめてトレッキングしてみた〜塩塚高原編〜

          季節の変わり目は体調を崩しやすいと言われますが、 皆さま、いかがお過ごしでしょうか? 私どもは、長男の風邪から次男が風邪をひき、治ったと思ったら、父母、爺婆と風邪菌の洗礼を受けて一家丸ごと1ヶ月近く風邪っぴいてました😂とほほ… 寒いからどこも行きたくないという気持ちもありますが、外に満足に出られない日が続くと、山に行きたい…いや、帰りたいという謎の山帰り現象が現れます。猿かな?? あゝどっか山…非日常的な…あんま人おらん… 子連れでも行きやすい…なんか楽園みたいな… 空

          あなたの思い出の山頂飯はなんですか?子どもと一緒に、はじめてトレッキングしてみた〜塩塚高原編〜

          四国のまんなかで小さな幸せを見つける。まなべ商店さんのおはなし。

          日常の小さな幸せ。みなさんは、どんなことがありますか?大きな幸せってわかりやすいけど、小さな幸せって意識しないと中々見つからなかったりしますよね。ライフスタイルや年齢でも変化する幸せの姿、今の私の小さな幸せを書き出してみるとこんな感じでした。 どれも日常の中で、すこしテンションの上がる瞬間です。しかし、3年前、はじめての育児で余裕がなかった私は、小さな幸せを感じることを忘れていました。見つめなおすきっかけをくれたのが、少し不思議な名前のお店「四国のおいしいもの屋 まなべ商店

          四国のまんなかで小さな幸せを見つける。まなべ商店さんのおはなし。

          おらが秋、暁雨館の「山と人」展へ行ったら

          人は失ってから、その存在の有り難みを知る 「大切なものは、失ってから気付く」「覆水盆に返らず」など、人生で一度は、見たり聞いたりしているであろう、ここら辺のフレーズ。多くの先人たちが後世の人々に「気ぃつけていきやぁ!!」とゆりあん並みに身体を張って、自分たちの失敗を伝えてきてくれたからこそ、たくさんの国で諺や物語などでも残っているのだと思います。 そんな人類の置き土産の意味を、私が初めて痛感したのは、就職したての頃、ピカピカ青二才の時でした。 高校を卒業したと同時に地元を

          おらが秋、暁雨館の「山と人」展へ行ったら

          わたしのかくれ里をさがして〜3歳の息子をおんぶして平家の隠れ遺跡を巡った話〜後編

          前編(隠れ里で朝活)コチラ  中編(重文真鍋家)コチラ 後編では、百聞は一見にしかずということで、切山の名所や平家遺跡を実際に歩いて体験してきました。 今回もめちゃくちゃ楽しみながら紹介していこうと思いますので、最後までお付き合い頂けますと幸いです。 前回の続き。にこにこ市にて、切山の名所や遺跡を平家落人のご子孫の一人、参鍋さんに後日、案内して頂ける事になりました。 ちなみに、自分たちでもまわれますか?と聞いたら 「まわれないよ!!多分、帰ってこれなくなるで!」 と

          わたしのかくれ里をさがして〜3歳の息子をおんぶして平家の隠れ遺跡を巡った話〜後編

          わたしのかくれ里をさがして〜もう一度訪れたくなる重要文化財真鍋家でまったりくつろぐ〜中編

          前編(朝活)はコチラ 前回、切山にこにこ市で心ゆくまで朝活を楽しみすぎた我々。その後、参鍋さんたちにご紹介していただき、平家落人の御子孫で真鍋家の現当主である真鍋潤さんにインタビューをさせて頂くことができました。 中編では、潤さんのインタビューと共に国指定重要文化財である真鍋家の様子もお伝えしていこうと思います。今回も最後までお付き合い頂けましたら嬉しいです。 真鍋家は、平家落人の1人平清房さん(清盛八男)の御子孫の方々が暮らしていた江戸時代中期頃に建築された平屋、寄棟

          わたしのかくれ里をさがして〜もう一度訪れたくなる重要文化財真鍋家でまったりくつろぐ〜中編

          わたしのかくれ里をさがして〜いざ切山、平家のかくれ里de朝活しました〜前編

          白州正子さんの著書『かくれ里』は、近畿の古い寺社や小さな里山など、後世に残したい風景を正子さん自身が探して訪れ、美しい感性で書き記した随筆です。 私が独身時代にハマった本のひとつで、読んではその場所に行って正子気分(あえて呼び捨てですいません🙏)に思いを馳せ、浸るという、少々マニアックな楽しみ方をしていました。 そして、なぜ、今、白州正子さんなのかというと? 珍しく大掃除をしていて(掃除結構嫌いなもんで)白州正子さんの本を見つけたからでした。 そういえば、四国中央市にか

          わたしのかくれ里をさがして〜いざ切山、平家のかくれ里de朝活しました〜前編

          伊予水引のSDGsバッジ〜今伝えたい「結び」に込められた物語とは〜

          水引には、そこに封じ込めた想いや物語があります。 えひめの伝統工芸士、水引デザイナーの有髙智佳代さんがそうおっしゃられたとき、私の右脳にガツンと揺さぶられたような衝動が走りました。同時に、このバッジが世の中に生まれてきた物語を伝えたいと心が熱くなりました。 四国中央市の伝統工芸でもある伊予水引を使用したSDGsバッジは、市の職員さんと有高扇山堂さんが話し合いを重ねて想いを込めて制作された物です。今回は「水引には物語がある」をテーマに、バッジに込められた物語を紹介していきた

          伊予水引のSDGsバッジ〜今伝えたい「結び」に込められた物語とは〜

          (愛媛県)四国中央市の海を端から端までドライブしてみた〜エモいを求めて夏の瀬戸内ひうち灘〜後編

          前編では、川之江〜寒川を紹介させていただきました。後編では、豊岡〜土居を紹介していきたいと思います。さて、朝からたっぷり遊んでドライブしたので、ちびっこは、お昼寝タイム。お昼ご飯のついでに一旦、家に帰宅しておやすみしてから再出発しました。 遊び疲れて二日酔いのおじさんのように寝だした0歳児 では、気を取り直して出発です。 何度でも訪れたくなる黄金色の波が美しい、豊岡海岸 寒川海水浴場の真横にある海岸です。波と空の動きが絶妙に美しく、ひうち灘の良さが滲み出ている場所です

          (愛媛県)四国中央市の海を端から端までドライブしてみた〜エモいを求めて夏の瀬戸内ひうち灘〜後編

          (愛媛県)四国中央市の海を端から端までドライブしてみた〜エモいを求めて夏の瀬戸内ひうち灘〜前編

          「第一弾は、やっぱり海にしたいと思う。」 我が人生、燧灘(ひうちなだ)にあり。 この町の魅力は? なにを紹介しようかとたくさん考えていましたが、ここはまず、シンプルに。自分が1番好きなところについて書こうと思いました。 「というわけで、明日は、四国中央市の海を 端から端までドライブ旅したいと思います」 生粋の琵琶湖育ち川派である旦那さんは、どこかピンとこない顔していましたが、決定権は我に有り。お休みを利用して1日、四国中央市の海、ひうち灘を端から端までドラ

          (愛媛県)四国中央市の海を端から端までドライブしてみた〜エモいを求めて夏の瀬戸内ひうち灘〜前編