見出し画像

「心」と「体」のことで悩んでいる人のために

前回は、私が「漢方占い」を作ろうと思ったきっかけのお話を少ししてみました。

漢方をもっと気軽に知ってもらいたくて、この「漢方占い」というものを作ったというのも確かに1つの理由ではあるのですが、それはまあちょっと表向きな理由でして、

実は、裏の理由ってほどでもないんですけども、自分がそれまでに「心」と「体」でうまくいかずに、本当に悩んでどうしようもなかったことがあったというのも、もう1つのきっかけだったりします。



漢方ってどんなイメージですか?

漢方というと「難しそう」だったり「専門の人に聞かないと分からない」というイメージが大きいと思います。体に良いというのは分かっていて興味はあっても、なかなか自分で取り入れてみるというのは難しいなと思われている方がほとんどかもしれません。

実際、漢方の診断をちゃんとしてもらおうとすると、普通の病院ではなく、分かる漢方の専門の先生がいる漢方薬局クリニックを探して行かないといけなかったりして、ちょっとハードルが高いと感じている方も多いと思います。


私が漢方を始めた時もそうでした。

私自身、過去に過労で倒れて体が動かなくなって、病院へ行っても「休めば良くなりますよ」としか言われなくて、でも何とかしたくてインターネットで検索して「漢方がいいらしい」をいうのをやっと見つけたけど、自分でどうすればいいか分からない…

当時、漢方薬局があることも知らなかったので、「これはもう自分で漢方を勉強して治すしかない」と思い込んだ私は、仕事を辞めて漢方スクールに通うことにしたのでした。


そこで漢方スクールを調べることができたのなら、漢方薬局も調べられたんじゃないかと今になって思ったりもしますが、たぶん昔から私が人に相談できない人間だったというのもあるかもしれません。何でも自分でとりあえずやってみてからでないと、信じられない性格なのです。

そのせいで、ずいぶんと遠回りをしてしまった人生でしたけど、その分、人よりもいろいろなことを経験できたと思うので、今はそれで良かったのかもと思っています。



漢方をもっと気軽に取り入れてもらうには

どうすればいいのかを、ドラッグストアで働いている時にもずっと考えていました。

自分の体調が悪くなった時には、市販の漢方薬を片っ端から試しながら、自分で治したりしていました。漢方薬だけではありません。お店にある市販の一般薬は、ほとんど飲んで試したと思います。もう毎日セルフ人体実験です。

どれだけ体が不調だったんだよと思いますが、元々体が弱いのに無理をして頑張りすぎてしまうストイックな「宝石タイプ」でもある私なので、そのためにしょっちゅうどこかしら調子が良くなかったので、そのおかげで?お客さまに聞かれた時にも、かなりの説得力を持っておすすめすることができました。


そんなセルフメディケーション主義の私でしたので、なおさらこの漢方についても、〝なるべく自分で、まず漢方を知ってもっと取り入れてもらいたい〟という思いが強いのです。

何かあれば病院に行ったり、漢方薬局にすぐ行くというのもいいのですが、その前に自分で漢方の知識が少しでもあれば、ひどくなる前に、近所の薬局やドラッグストアであらかじめ対処することができます。

私が「カンポースタンド」というお店を作ったのも、〝気軽に漢方を試してもらえるスペースを作りたい〟という思いではじめました。コロナで泣く泣くお店を閉めてしまった今でも、その思いは変わりません。



そんなわけで、この「漢方占い」ができました。

「漢方」「占い」なんて怪しい…と言われる方もいると思います。

ですが、何でもやってみないと気が済まない私ですので、元々占いが好きで自分で勉強してやっていたというのもありましたけど、この「漢方占い」を作るにあたって、これまた片っ端から、占いや昔の陰陽五行に関する本をひたすら読み漁って研究したり、また占星術気学四柱推命、さらにはレイキヒーリング陰陽術にいたるまで、何でもとりあえずひと通り習ったりもしました。

そうして、自分なりに納得できたものだけを形にしたのが、この「漢方占い」です。


正直、スピリチュアルのようなものにも一時期ハマってしまったことだってあります。精神的に追い詰められたり、どん底な状況になってしまった時に、やはり人間は弱いので、何かにすがりたくなってしまう気持ちも本当によく分かります。

それも決して悪いとは言いません。何かに頼ったり、心の支えになるものがあるのは、本当に辛い時には必要なことだと思います。

けれど、やはりそれだけでは、いつまでも自分自身は何も変わらないということに、ある時気付きました。



「心」と「体」は切り離すことができないもの

と、漢方では教えてくれます。

「体」の不調は、「心」の不調によって起こりうるという、東洋医学でいう「心身一如」という考え方です。

確かに、ストレスやショックといった心の問題は、体にもさまざまな影響を与えます。

しかし、「心」と「体」はつながっているとはいえ、「心」をケアすれば「体」は良くなるのかというと、そんなことははっきり言って、あまりないんじゃないでしょうか。


メンタルうつといった悩みを抱えてしまっている時、たいていの人はまずその「心」を何とかしようと、カウンセリングを受けたり、あらゆるセラピーを受けてみたりします。

それで一時的に、そのしんどい気持ちは落ち着くかもしれませんが、少し経つとまた戻ってしまったりします。うつでしばらく休んで復帰しても、また結局休むことになってしまったり…(私もそうでした)

どうしてそうなってしまうのか。

それは、「心」は治ったように見えても、「体」はちゃんと治っていないからです。


それまでセルフメディケーションだけで何とかしてきた私も、仕事でうつっぽくなってしまった時、自分では大丈夫だと思っていたのが、ある日に駅のホームで電車を待っていると、ふと誰かに背中を押されるような感覚がして、さすがに怖くなって初めて近くのメンタルクリニックに駆け込みました。

しかし、クリニックでは、簡単な問診だけですぐ精神薬(抗うつ薬と睡眠薬)をもらうだけで、薬を飲みながらしばらく通いましたが、その薬はただ症状を抑えるだけのもので、何も変わっていない気がしていました。

そんな時に、もっと何とかしなければと思って、スピリチュアルなものにもすがってみたりもしましたが、それも全く実感がありませんでした。


結局、「心」や「体」の症状を別々になんとかして抑えてみただけでは、何も良くならないし、何も変わらないということが分かりました。「心」も「体」も1つのトータルである自分自身なのであって、どちらも同じ「人」としてケアをしていかないといけないのだということに気付くこともできました。

そして、「心」と「体」は切り離せないというのは、もしかするとそういう意味だったのかと、改めて知ることにもなりました。



「人」をトータルで整えてくれるのは、漢方

しかないと、私は思っています。

それからまた自分で、もう一度漢方スクールに通って学び直したりもして、「心」を中心にケアする漢方薬を試していきながら、ようやく体調も良くなっていきました。


いつだって漢方は、「心」と「体」を同じ1つのものである「人」として、トータルに整えていってくれます。

そして、もう1つ大事なことは、「心」も「体」もどちらもその人の「個性」であって、すべて完璧な状態が良いというわけではなく、その人に合った状態にしてあげることが自然の形であって、それが「自分らしさ」でもあるということです。


「漢方占い」とは、「心」と「体」の両面からその「人」自体の本質を見ていく方法であると思います。


「心」と「体」のことで悩んでいる人がいたら、私は私のこれまでの自分の経験と、漢方の知識と力を使って、「心」と「体」の両方をちゃんと「人」としてしっかりケアできるようなお手伝いをしていきたいと思っています。

そして、どんな人であっても、人と違う自分に悩んだり、周りと比べてできない自分に落ち込んだりしないで、誰もが自分の「個性」を大事にしていける生き方ができるにはどうすればいいのかを考えながら、自分で自分のことをちゃんとケアしていける〝これからの時代に合った漢方の形〟を、これからどんどん作り上げたいと考えています。



というわけで、もう1つの「漢方占い」を作るきっかけの話でした。読んでいただきありがとうございました。

もし共感していただけたら、コメントでもLINEでもXのリプでもいいので、ご感想いただけるとうれしいです。よろしくお願いします。


次回からは、いよいよ五行バランスの整え方《実践編》に突入します!!お楽しみに。それでは、ごきげんよう。












いつも見ていただきありがとうございます!「漢方茶」を広げていけるような活動をいろいろとやっていきたいと思います。