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自己紹介〈大学生後編〉

肩書きを書き連ねない、自己紹介という名の年代別タイムリープ型エッセイです(その他の年代はこちらよりどうぞ)。

マイブームは、大学内のコンビニで買える焼きたてほわほわのメロンパンを食べることです。
棚に陳列されていない時こそ焼き立ての可能性があります。

就職活動という闘いがやってきています。
何と闘っているんだろう。たぶん、自分自身とです。
職業体験やインターンは、少しでも興味を持ったら応募して、体感してみることに重きを置いて情報収集していました。

といっても、良いことばかりではありません。
体験させてもらった仕事の中には、知らぬ間に寝てしまうものもあって、1時間おきに鳴るアラームで席を立ち、トイレで仮眠を取るほど酷いこともありました。

はたまた別の仕事では、初めてに見えないほど手際がいいと褒められたこともありました。
それくらい、分野も違えば扱うものも違う職業を体感してきました。
建築という存在の、裾野の広さを感じています。
そういう体験を通して、自分という人間をどうにか言語化しようと試みています。

就活面接の前は、会場付近のスーパーを探し、徘徊してから向かいます。
これは、普段の自分を取り戻して緊張を適度にほぐすための工夫です。
静かすぎず干渉されすぎない、あのどこにでもある雰囲気が落ち着くんです。

学生最後の夏、おじいちゃんが亡くなりました。
お正月にみんなですき焼きを囲ったあの瞬間が、楽しくおしゃべりできた最後のひとときでした。

ちょうど私が、長野の白馬岳を下山している時だったようです。雨が降っていて、着ている服もびしょ濡れでした。
山の中腹には天然温泉があって、雨で濡れて冷え切った身体を温めた時、ふと、天国みたいだと呟いている自分がいました。

標高2,000m以上のところにいたから、おじいちゃんが天国に向かう道中ですれ違ったのかもしれないと思いました。
すれ違ったのはきっと、あの瞬間だと思わずにはいられません。

私や妹が小さい頃に渡した手紙を大事にとってくれていたり、日記の最後にいつも「ツイテル」って書いてたおじいちゃん。
当たり前やけど、おじいちゃんがおらんかったら私もおらんかった。
ありがとうって心の中で言いながら、お葬式でみおくりました。

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