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Murrey Math Lines

Murrey Math Lines

Trading Viewでは大抵のものが見つかる。Murrey Math Linesを描画するインジケーターを見つけたので紹介する。

T. Henning Murreyが1995年に発表したトレードシステムである。相場の値動きはすべて幾何学(geometry)で解き明かすことができるという立ち場に立つ。その根底には、W. D. Gannがある。なかでもGannのオクターブ理論が基になっている。

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MIDAS Curves その2

MIDAS Curves その2

「MIDAS Curves」という記事においては、Paul Levineが考案したMIDASについて簡単に解説した。さらに、MIDASを応用したインジケータを紹介した。

紹介したインジケーターは、重要な高値安値から完全自動で抵抗線/支持線を引く便利なものだが、計算式はPaul Levineに基づくものではなく、さらにはVWAPでもない。期間を17、 72、 305、1292に設定した移動平均線だ

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Bugsy Method 4

Bugsy Method 4

以前の記事はこちらから。
Bugsy Method 1
Bugsy Method 2
Bugsy Method 3

Bugsy Scalping その2
スキャルピング用のインジケーターや設定については前に紹介した。今回は従来のインジケーターと数値設定をそのまま使う手法だ。1分足、2分足、3分足、5分足、10分足で用いる。練行サイズを数pipsで設定したRenko Bugsyにも有効だ。

1.

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MIDAS Curves

MIDAS Curves

MIDAS は、Paul Levine が1995年に公開したとトレーディングシステムである。「Market Interpretation/Data Analysis System」の頭文字から「MIDAS」と命名された。むろんこれは古代ギリシャのMidas王にかけている。

オウィディウスが「変身譚」に書き残した故事によると、プリュギアの王ミダスは、ディオニューソス神に願いを1つ叶えて遣わすと言

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Bugsy Method 3

Bugsy Method 3

以前の記事はこちらから。
Bugsy Method 1
Bugsy Method 2

Renko BugsyBugsy Method は平均足を使う。平均足に替えて練行足を使うのがRenko Bugsy。練行足はサイズを決めなければならない。ローソク足/平均足の場合でも、15分足にするのか5分足にするのかはたまた日足週足かを決める必要がある。それと同じことだ。

Trading Viewはデフォ

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注目ラインと待ち合わせ場所について

注目ラインと待ち合わせ場所について

私のnote記事は不親切極まると常々各方面から苦情が寄せられるのだが
まず大前提として自分自身のために書いている。トレードを教えるとか
手法を伝授するといった気持ちはきわめて希薄だ。それでもそんな記事から
気付きやヒントやアイデアを得て、ご自身のトレードに活かしている読者が
少なからずいることは、とてもありがたく思う。

来る1週間における注目すべき重要なラインという記事にいたっては
個人的な週間

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Bugsy Method 2

Bugsy Method 2

その1はこちら。

TDI HookPrice Line(緑のライン)が Volatility Band(青のバンド)を上に抜けたのちに折り返して Volatility Band 内に戻った場合は、デイトレレベルの時間軸における逆張りのシグナルと捉える。

その形状から「Shark Fin」(サメの背ヒレ、フカヒレ)とも呼ばれる。逆張りである以上はいくつかの確証がほしい。ダイバージェンスやフィボナ

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Bugsy Method

Bugsy Method

はじめに今回紹介する手法は私のオリジナルではない。海外で十年以上人気を保ち続ける手法である。私なりの工夫をいくつか加味した。名付けて Bugsy Method「バグジーメソッド」

なぜ「バグジー」か?手法の根幹をなすTraders Dynamic Index(TDI)を開発したのがDean Malone。

Maloneといえば我々世代には「Bugsy Malone」だ。Alan Parker監

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日経225先物 朝イチトレード

日経225先物 朝イチトレード

寄り付き後の9時から10時を IR(Initial Range)ということは前にすでに書いた。9時から10時までのあいだにつけた高値は調整の下げを伴うという癖が日経225先物にみられる。この癖は統計的なデータによって裏付けられいる。これを利用して逆張りでショートする。ちなみに、統計的データによると、ロングよりショートの勝率が高い。ゆえにショート限定とする。

使用するチャートは日経225ミニの5分

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迷い0 再現性100% 客観的に水平線を引く方法

迷い0 再現性100% 客観的に水平線を引く方法

「迷い0 再現性100% 客観的にトレンドラインを引く方法」という記事を書いた。

今回の記事はサポート(支持)やレジスンス(抵抗)となる水平線を「迷い0」「再現性100%」で引く客観的な方法についてである。

種を明かせば拍子抜けするほど簡単だ。フラクタルに引く。以上。

サポレジ転換、リバースタッチ、ラインへの2度目3度目のタッチなどをエントリー根拠のひとつとして注意深く観察するといいだろう。

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日経225先物ナイトセッション レンジブレイクアウト手法

日経225先物ナイトセッション レンジブレイクアウト手法

ORB (Opening Range Breakout) と DR/IDR (Defining Range/Implied Defining Range) に関する記事を過日投稿した。

今回の記事はいわばその番外編である。日経225先物ナイトセッションにおける値動きの特徴(癖)を利用する。具体的には、倫敦時間の値動きを参考にして紐育時間にトレードする。日経225先物に特化した手法で他の銘柄への応

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迷い0 再現性100% 客観的にトレンドラインを引く方法

迷い0 再現性100% 客観的にトレンドラインを引く方法

チャート分析において主観的な要素にはなんら優位性はない。
思い込みで勝てるほどトレードや投資は甘くはない。
テクニカル分析で主観的弊害が最も顕著なのはライントレードだろう。
サポートライン、レジスタンスライン、トレンドラインを
どこからどこへ引くのか。どの高値とどの高値を結ぶのか。
「正解はありません」と逃げ口上の用意を怠らない。
「迷ったら引かない方がいい」と無責任に突き放す。
「世界中のトレー

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Leviathan Pivot

Leviathan Pivot

私は古のトレーダーではあるが、さすがにローソク足を方眼紙に手書きした経験は持たない。けれども、ATR、ピボット、各種フィボナッチなどをExcelを使って算出した経験ならある。適正ロット数を割り出すこともつい2年ほど前まではExcelが頼りだった。なかでも最もExcelを活用したのが、マーケットプロファイルとギャンである。

マーケットプロファイルについては、Trading View搭載の出来高プロ

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Volume Profile 出来高プロファイル 実践的トレード手法7

Volume Profile 出来高プロファイル 実践的トレード手法7

私はスコラ学の信奉者ではなく、むしろそれを全否定するルネサンス・ヒューマニズムの落とし子なのだが、14世紀のスコラ学者オッカムの「剃刀」は言い得て妙だと思っている。「オッカムの剃刀」(novacula Occami)とは不必要な仮説や理論をすべて削ぎ落とすことで真理がよりはっきりと見えてくるという考え方を言う。Non sunt multiplicanda entia sine necessitat

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