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aikoとあたしとわたしとあっし

先日、カラオケで友達がカブトムシを歌っている動画を見返していたんです。

友達はあんまりというかほとんどaikoを聞かない子で、カブトムシしか知らないんですよね。

キラキラと横顔くらいは、タイトルを出したら分かるかもというレベルで、ほぼ知らない。花火知らないんですよ、花火を。
もうaikoを知らねえよそれはもうよ。
知らないに等しいわよ。

その彼女がカブトムシ歌ってるんですけどね、

「さそわれたわたしはカーブトムシー」と。

その後に、

「あたしやけどな」

という私のボヤキが入ったところで動画が終了していました。

改めて聞いても、「あたし」を「わたし」に変えただけで違和感がすごい。

なんだろう、aikoじゃない、aikoじゃないんだよ。

「わたし」になったからなんなんだって感じなんですけど、なんでしょう、もう刷り込まれてるんですかね、aikoの「あたし」が。

しかしながら、普段使いには「あたし」ってやっぱりちょっとイタいじゃないですか。

aikoの影響かはわかりませんが、私も普段の生活で「あたし」が定着してしまっていました。何かややこしいですね、文章が。

そして、ある程度の歳になりハッとしまして、「あたし」ってイタいぞと。

あの時の私ときたら、「あたし」が進化したのか、「あっし」って言ってるよって言われたことまであって、かなりヤバかったんですね。
aikoのいう「あたしの向こう」ってもしかして「あっし」ですかね?
そんなメッセージ含まれてました?

でも、aikoって自分のこと「あたし」って言わなくないですか?
ツイートも「わたし」だし。
トークも「あたし」とは言わない気がする。

今、確認のためにデビュー当初のaikoのトークをYouTubeでチェックしてきたんですが、衝撃すぎる…。
まさかの、「わたし」って言ってるんですけど…。
もしかしたら、ちょっとaikoも「あっし」って言っちゃってんじゃないかって期待した私バカみたいじゃん。ねぇ、aiko。

aikoはなぜ「あたし」と歌うのだろう。

aikoがもし「わたし」と歌っていたら?

なんだろう。

イタさが足りない。

あざとさが足りない。

「わたし」は、自分のことをカブトムシとは思わない気がする。多分昆虫にはなりたくないはずだ。

帰ってくるかも分からない人を、風になってでも待っているのは「あたし」だ。
「わたし」はとっとと見切りをつけて、マッチングアプリで次を探してしまいそうだ。

何だか違う気もするし、マッチングアプリを利用する「あたし」も沢山いる気もする。
ただ、何だかaikoの歌の主人公には「あたし」がしっくりくる。まれに「僕」などが登場し、おぉ!と思うが、「あたし」はもう当たり前過ぎて空気のような存在だ。

これからも、独特のステップを踏みながら、クルクルと舞いながら、「あたし」と歌うaikoを「あっし」は応援していきたい。

ちなみに、「あっし」はマッチングアプリを利用したことがありません。


どうやっても締まらなくなってきましたので、本日はこの辺で失礼します。

#エッセイ #日記 #コラム #aiko #あたし #カブトムシ #キラキラ #コンテンツ会議







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