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「ごはんが、、、う、うまい」長野生活初日のお茶碗に一体なにが起きたのか

「長野にきて生活でかわったことは?」

と、聞かれて真っ先にこたえるのは

「ごはんが美味しい」である。

引越し初日。
忙しながらもご飯をたいて慎ましながら晩ご飯の支度をしていた。

お米の支度は、パートナー。
几帳面なので、きっちり。はかる工程も一緒。AIのような我が夫。

お米は東京で、義理のお母さんからもらった福島のお米。
東京で食べていた時もとても美味しい。

炊飯ジャーも東京生活と同じ。
赤坂のビックカメラでおすすめされた象印の炊飯ジャー。

「米、ジャー、人」
東京と条件はほとんど一緒だった。

ところが、ごはんが炊き上がりパカっと蓋を開けると

「え、なにこれ!?」

米があきらかに立っている
何も言わずに、食卓へもっていきパートナーも一口。

「お、、、、おいしい!」

条件はほとんどかわらないのにむちゃくちゃ美味しい。
いや、いままでのなんだった!?ってくらい
甘くて、一粒がいきいきしていて、口の中に頬張ると香りがふわっとする。

唯一かわったことといったら。。。。。

「水!!!!!」

そうなのだ。たしかに、水道から出る水はとても冷たくて美味しい。
正直水しか考えられない。

いったいこの水はどこから来るのだろう?

水道からでている水。。。
なんかお米がここまで違うと思うと、水道水がおいしい気がする。

調べてみると、私が住んでいる松本の水は「奈良井ダム」からきていることがわかった。

あまりに感動するので長野県企業局松塩水道用水管理事務所に問い合わせをしてみた。いったいなぜこんなにおいしいのだろう。

すると、なんとご丁寧にこんなメールがかえってきた。

お寄せいただきました奈良井ダムの水質に関するご質問等についてお答えします
塩尻市宗賀の「本山浄水場」において浄水処理を行い、1日63,000トンを松本市へ供給しております。
  当浄水場の浄水方法についてですが、全国の多くの浄水場で採用されている「凝集沈殿+急速ろ過」という方法により浄水を行っていますので、東京都の浄水場の浄水方法と特別異なる浄水方法は行っていないものと思います。
  一方、当浄水場の浄水の水質につきましては、厚生省(現厚生労働省)おいしい水研究会による「おいしい水の要件」に照らしてみると、当浄水場の水は、おいしいための要素である項目にすべて合致しております。
  また、水の特徴を表すものとして「軟水、硬水」という区分がありますが、お米をおいしく炊くのには、軟水(「硬度」という値が1リットル当たり60ミリグラム以下)の方が適していると言われております。
  この硬度の値は、当浄水場では1リットル当たり30~40ミリグラムと比較的低く軟水に該当し、東京都の大規模な浄水場で作られる水の硬度の半分程度の値となっています。
  いずれにいたしましても、松本市でご飯を炊いたら以前よりおいしく感じられるとのこと、もし、本山浄水場の水によりおいしくお米が炊けるとしたら私共も大変嬉しく存じます。

私は泣いたよ。
なんて丁寧な文章。こんなに胸がときめくことってあるんだろうか。

所長直々にすばらしい、返信がきたもんだ。

答えはおそらく「軟水」だったということだ

忙しい中お手を煩わせて申し訳ないけれど、いち消費者の疑問にきちっと答えていただける水道局の方たち。
水を守るという大変なお仕事、わたしたちが生きていられるのは本当にこういう方達がいらっしゃるからだと改めておもった瞬間でした。

毎日これだけおいしい水をありがとう、長野県企業局松塩水道用水管理事務所さま。

いつか絶対、奈良井ダムに行こう!そしてこの目で水をみよう!!

ということで、長野初日から今にいたるまで、最高の食卓を私たちは過ごしている。

続く。。。。


2022年10月に私たちは松本に引っ越しました


Sayoko
東京生まれ。フリーランスで映像の制作や企業のオウンドメディアの立ち上げをしています。日本サステナブルシーフード協会に所属。2022年10月にパートナーと松本に引っ越しました。






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