十人十色の色恋
皆さんは異性にアピールする時、等身大の貴方でいますか?
それとも多少カッコつけたり可愛い子ぶってしまうでしょうか?
今日は恋愛における相性について、語っていきます。
ある夏のことだったと思う。私を含む複数人の男女で泊りがけで遊びに行った。
その道中、よくある恋愛トークで
誰がカッコイイ?誰が可愛い?芸能人で言えば誰がタイプ?などのありふれた会話を交わしていたように思う。
そんな中の自然な流れで、
一人の女の子をターゲットに、
男子達がみんな自分の持ち得る限りの巧言を尽くし、プロポーズし、口説いて結婚してもらうという
シチュエーションゲームのようなものをやることになった。
確か私は順番は最後だったんじゃないだろうか?
一人は海外で挙式を挙げ、ハワイで生活し、海外で素晴らしい生活しようと経済力や豊かな結婚生活がきっとできると語り、
もう一人は、毎日毎日愛を囁く事を、そして愛のある情熱的な結婚生活を約束し、
他の男子も、似たような美辞麗句を並び立て、
自分という男が、如何に素晴らしいか?自分と結婚すれば、どれほど素晴らしい生活ができるか?自分と過ごす時間はどれ程夢のような時間か?
政治家が支持者に語りかけるマニフェストのごとく、
熱烈に自身との結婚の素晴らしさを嘘も真も交えてアピールしていた。
そんな中、私の番がやってきた。
その時私が本当にそう思ったかは定かではないが、
私はみんなの様には自分の凄さをアピールするのが恥ずかしく、また不確かな約束をすることができなかったのだと思う。
そんな私は、仮に私との生活がありふれたものだと仮定して、あなたが私を逃して他の人と結婚する場合、もしかしたら20年先かもしれない。
その時に、貴方は多分お見合いを選択して、DVをする禿頭の農家の長男の嫁として、姑にも虐められながら苦しい生涯を終えることになるだろう。
このように、私以外と結婚したときの怖い怖い未来を示唆し、
占い師のごとく、暗に私を逃すと地獄に落ちるぞと恐怖で口説きにかかった。
結論から言おう。この口説き方はこの場では大大大不評であった。
怖い、お前こそがDVをしそう、その見合い婚の方がまだマシ。
そう言われ、何一ついいところなく、
当然そのシチュエーションゲームの結婚相手に選ばれることもなく、違う話題へと移り変わって行き、
私もその後は、普通にそのプチ旅行を皆と楽しんで帰り、日々の学校生活に戻った。
しばらくして、私はその時付き合っていた彼女に、この時のことを自虐ネタの笑い話として話した。
すると、意外なことに彼女は目をキラキラさせながら、
私の口説き文句が一番良い。他の人達は実現性のない嘘を言っていて全く信頼できない。
少なくとも嘘を言わずに等身大の自分を売り込んでいる、私の口説き文句が一番ぐっとくるのだとそう力説された。
慰めるためでなく、おそらく本心として。
つまり、恋愛には相性があるのだ。
束縛し合いたい人、お互い自由を大切に会った時だけ情熱的に愛し合いたい人。
嘘でも安心させて欲しい人、
自然体を望み、おならの音を奏で合いながら親睦を深めたい人。
とにかく合う人と付き合い、そして合う人と結婚するべきである。
そうでなければ、しないべきである。
このありふれた意見を、
今一度私の体験談を添えた上で考えていただければ幸いだ。
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