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#878 ”未来のための時間”を取りたいけど難しいというお悩み

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も木曜日がやってまいりました。
毎週木曜日恒例、一緒にチャンネルを運営する「なつさんの質問コーナー」をお届けしたいと思います。
毎週、「なるほど、そこね」という、かゆいところに手が届きそうな質問を考えてくれているなつさんですけれども、今日の質問はこちらです。

日々の業務で目一杯でも「未来のための時間」を確保する方法

【今日は、仕事における時間の使い方についてです。
NOKIOOの最近のセミナーの中でも、目の前の業務の時間と、未来のための時間、両方を持つことが大事というキーワードが出たこともあり、日々の業務の中でも未来のための時間をどれぐらい持つことができているかを意識するようにしています。
一方で、前職では日々の業務量が多く、つい目の前の仕事を終わらせることに業務時間のすべてを使っていたのですが、その状態から未来のための時間を生み出すことに、高いハードルを感じていました。
業務が詰まっている中でも、未来のための時間を作る一歩についてヒントを放送にしてもらえるとうれしいです。】

という質問ですね。
なつさん、いつもありがとうございます。
今日は、大きなくくりでいくと「時間術」。
その中でもさらに、目の前の業務が忙しいんだけれども、未来のための時間を確保するためのヒントについて放送してほしいという、そんなオーダーをいただきました。
なつさん自身も、日々の業務の中で未来のための時間をどれぐらい持てるかを意識している。でも、前職の経験も踏まえて、日々の業務量が多く、目の前の仕事を終わらせることに目一杯になってしまうと、未来の時間を生み出すハードルって高い。そういう状況もある中で、未来の時間を作るための一歩を放送にしてほしい。
ありがとうございます。一緒に考えてみましょう。
私自身も、未来のための時間を確保するって、本当に大事だなと思うんですよね。
忙しければ忙しいほど、特に目の前の業務でいっぱいになればなるほど、未来のための時間を確保できないと、やっぱりその状況を抜け出せないんですよね。
私自身もそれがめちゃくちゃ大事だと思うので、一緒に考えたいと思います。

今、集中すべきことと、未来のために今、かける時間

未来のための時間って、皆さんだったら具体的に何をイメージしますか?
対比でいろいろ考えてみると、具体的に想像がしやすいと思いますので、ちょっといくつかをあげてみましょう。
例えば、営業的なチームで、今期の数字を上げることに目一杯集中しているけれども、実は来期のための種まきも必要だとか、あとは、起こった問題への対処で日々の時間がどんどん溶けていくけれども、本来は問題が起こらないような対策に手を打ちたいとか、もしくは、今のやり方ではなかなかうまくいかない。これだと早晩行き詰まる。だから新しいやり方を探求したいとか。
他にもありますよ。自分でやりきってナンボと言って、仕事をバンバンこなすことでいっぱいになっているけれども、本来は自分以外もできるように育成をしていきたいとか、もしくは、キャリアの面でもそうですよね。今の業務ができる私というのは、これまでに培ってきた経験と知識で今の業務を遂行している。でも、キャリアの景色を変えたいと思うと、新しいテーマに挑戦をしたり、学習をしたりして、できることや経験を増やしていかなければいけない。その時間がほしいとか。
未来のための時間って、具体化すると本当にいろんな観点があると思います。

こうやって具体化していくと、「できたらやってね」とかで「できたらやれたらいいよね」そういうレベルの時間ではなくて、結構必須の時間だなと考えられると思うんですよね。
未来のために「もし時間ができたらやってね」レベルではなくて、「今、やらなきゃ未来が開けない」こういう時間が、おそらくなつさんが言う未来のための時間なんじゃないかなと思います。
私もそう思っていますし、改めて忙しい毎日の中で、今、目の前のことに集中して、今、結果を出すための時間と、将来の成果をもっと大きくするための時間、この両方を日々の時間の中でバランスを取って作っていく
両利きが求められているんだなと感じます。

まずは物理的な時間をおさえていく

そんな未来の時間をどうやって作っていくのかというのが、今日のテーマですけれども、まず基本は物理的な時間をおさえていく
これに尽きると私は思います。
「時間ができたらあれをやろう」そんな時間は永遠に生まれませんので、「週に一時間はそのための時間をとろう」もしくは、「月間で半日は確保しよう」もしくは、「一日は未来のための日としよう」こんな感じで、物理的な時間をおさえていくんですよね。
具体的なテクニックとしては、これまでの放送でも皆さんもすっかり覚えているかもしれないですけれども、「ブロック時間管理」を使って、将来時間予約をしていく
基本はこれに尽きると思います。
今日の話は、ここじゃないんですね。
ブロック時間管理と、将来時間予約に関しては、関連放送をチャンネルの概要欄にリンクを貼っておきますので、そこをまず抑えたいという方は、よかったら過去放送を聴いてみてください。

物理的な時間をおさえたとしても難しい場合

今回、テーマにしたいのは、物理的な時間をおさえたとしても難しい場合があると思うんですね。
それはなぜか?こっちに考えをさらに進めてみたいと思います。
物理的な時間をおさえたとしても難しい。なぜか?
二つありますので、まずこの要因を客観的におさえましょう。

やることが具体的でない

一つ目は、やることが具体的でない
実は、「未来のための時間を取らなければいけない」例えば、業務改善に時間を作らなきゃいけない、もしくは、育成にもっと時間を取らなきゃな、これがかなりバックリしていて、仮に時間が取れたとしてもできない。もしくは、曖昧なので、なかなか時間を取る気が起こらない
これがあると思うんですよね。
ふんわりしたものに対して、私たちは貴重な時間を投じることにモチベーションが上がらないんですよ。
何をどれぐらいやるのか決まっていないことのために、今、忙しい時間を取ろうとは、なかなか腰が上がらないですし、ざっくりしているとか、大きすぎてどこから手をつけていいのか分からないので、やっぱり腰が上がらない。
これが、結構足を引っ張るんですよね。

じゃあ、どうしたらいいかというと、ストレートですけれども、何をどれぐらいやるか具体的に決める
これがセットになっていないと、どれだけ基本でブロック時間管理を使って将来の時間を予約しても、ことは進まないと思います。
具体設定はどのぐらいかというと、例えば、「一時間があったら、何をするか?」「2時間があれば、どこまで進められたらいいか?」「全部で何時間をかけて、どこまでやるか」これが具体化されないと、どれだけ物理的な時間をかけたとしても、「うーん」と考えながら終わってしまって、結局手ごたえが持てなくて、自分としてはその時間を確保しなくなってしまう。
あるあるだと思いませんか。
なので、何をどれぐらいやるのか具体的に決める。
これは、未来の時間を確保していくのに不可欠だと思います。

一人では難しい

もう一つは、一人では難しい
これも結構難しい要因だと思いませんか。
自分だけが「やらねばならぬ」と思っている。
自分だけが「やらねばならぬ」と思っていると、どうしても先送りしてしまったり、なかなかモチベーションが上がらなかったり、もしくは、自分のコンディションに左右されて、結局なあなあになってしまう。
ありますよね。

これは、どうしたらいいかというと、周囲を巻き込む
この一択だと思います。
「私にとって必要なこと」ではなくて、「チームにとって必要なこと」という、周りとの共通認識を作っていくということですよね。みんなで目を向ける
例えば、「今の状況は、起こった問題への対処になっちゃっているから、チームとして起こらないような対策をとることに、ちょっと時間をかけていったほうがいいよね。」「そうだよね、このままだと本当に疲れちゃうよね。」こんな感じで、みんなのテーマにしていくチームのテーマにしていく
これがまず一歩だと思いますし、「じゃあ、誰がその時間を確保する?その人がその時間を確保できるように、みんなで協力して、その時間を空けていこうよ。」こんな感じで、その時間を確保するために協力し合っていく
それがさっき一個目で言ったように、何がどれくらいあるのか決まっていない状態であれば、まずはみんなで一緒に具体化するところまで決める
こんな感じのイメージだと思います。
一人だと難しいという問題に対しては、周囲を巻き込むに切り替えていく。
私も、これはめちゃくちゃやっています。

未来のことに時間をかけられていることが、チームのモチベーションを大きく左右する

そうすると、個人の気合いと根性と忙しさに左右されることなく、忙しくても、ちゃんと未来のことも両利きで進めていけるようになるなという手ごたえが持てていまして、未来のことに時間をかけられていることが、チームのモチベーションも大きく左右するんですよね。
今が永遠には続かない。
今、ここに時間をかけていられるからこそ、未来はもっと良くなる。景色が変わっていく。
こういった期待が翻って、自分自身が未来のことに時間をかけていくモチベーションにもなると思いますので、このサイクルがうまく回るようになるといいんじゃないかなと思います。

なつさん、いかがでしょうか。
今は、私はなつさんと同じチームで、協力し合って未来のための時間も取れているなという手ごたえがありますので、引き続き、今、集中すべきことと、未来のために、今、かける時間と、両利きでいきましょう。

お聴きいただきありがとうございます。
それでは、次のチャプターで「先週の一番放送とコメントありがとうございます」のコーナーをお届けします。

先週の一番放送&コメントありがとうございます!のコーナー

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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