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#1135 性差よりも個体差~「育児中の女性」という人はいません~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

連休、あなたは「目いっぱい遊ぶ派」?「余力を残す派」?

皆さん、お久しぶりです。
このチャンネルでの放送は、連休中はお休みをいただいておりましたので、久々の3日ぶりです。
ゴールデンウィークはゆっくりできましたでしょうか?
私は本当にゆっくりしました。
そういえば、連休中に夫と雑談をする中で、「40代になって連休の過ごし方も変わってきたよね」そんな話をしました。
何が変わってきたかというと、疲れ切るまで予定を詰め込まない。
例えば、朝に出掛けるけれども、夕飯は家で食べられるくらいのペースで自宅に帰るとか、以前だったら泊まりでキャンプを選択していたかもしれないけど、日帰りキャンプで、家で寝て翌日にゆっくりするとか、こんなチョイスで連休を過ごすようになってきたよねと、そんな話をしたときに、「確かにそうだな、大人になったというのか、年をとったというのか、なんだろうね?でも、今が心地がいいよね」そんな話をしました。
皆さんは、目一杯遊ぶ派ですか?それとも、余力とゆとりを残す派ですか?
これは、年齢によるものなのか、それともタイプなのか、この辺を探求したいなと思っていまして、よかったらコメントで「目一杯派」か「余力派」か、それとも「だんだん変わってきたか」その辺を教えていただけるとありがたいです。

スクラよりお知らせ

本題に入る前にお知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

育児中の女性への関わり方を知りたい

今日は、「最近、考えたこと」ということで放送をさせていただきたいと思います。
何をきっかけにどんなことを考えたかというと、私たちがよくいただくご相談の一つに、組織のダイバーシティ推進だとか女性活躍推進の中で、管理職のお悩みに応える機会を作りたいといったお題をいただくことがあります。
それは、どんなシーンでのお悩みなのか、そしてどういうケースで、どんな部下なのかというと、お悩みは部下との接し方だとか、部下の育成のための関わり方を切り取ったもので、どんな部下かというと、育児中の女性部下。どういうケースかというと、そういったステージにいる女性部下に対して、適切な目標設定、成果に対してのフィードバック、昇進やステップアップのための対話などを、難しいと感じる管理職が多いので、この管理職のお悩みに応えられるような機会を作りたいというご相談をいただくケースが非常に多いです。
こんな話を聴きながら、「それをわざわざ切り取る必要がありますか?何が難しいんですか?」と思う人もいるかもしれないですけれども、管理職から何が難しいという声があがっているかというと、「育児中です」とか「育児が大変です」と言われると、何も言えなくなる。こういったお悩みが、人事だとかダイバーシティ推進の担当者に寄せられるケースが多いという話からの私たちへのご相談なんですね。
なので、現場の管理職のニーズとしては、育児中の女性部下への関わり方を知りたい。こういうニーズに対して、人事だとかダイバーシティ推進の担当部門も応えてあげたい。それが、組織の中で多様な人材がどんな状況にあってもいいパフォーマンスを発揮していく上で欠かせないから。こういった流れになっているわけなんですね。

自分自身には経験がない、だから難しい

皆さん、このニーズをどう思いますか?
育児中の女性部下への関わり方を知りたい。
ここに難しさを感じる方には、きっと切実な思いがあるんですよね。
私が聞く範囲だとどんな難しさを感じているかというと、まず経験がない。だから難しい。こういうことですよね。
一つは、そういったステージにある部下を持つこと、もしくはそういった部下の育成に関わることが、これまでは経験が少なかった。だから情報がほしいというケースもあるでしょうし、自分自身は育児と仕事を両立しながら仕事をした経験がない。お子さんがいたとしても、割りとパートナーがやってくれていたなという中だと、自分自身が想像がつかない部分に対しては、難しさを感じる。そうですよね。
でも、ちゃんとやりたい。情報がほしい。手がかりがほしい。そういうニーズが現場にあるから、応えてあげたい。
たぶんこういうメカニズムでご相談をいただけるんだと思います。

今日、考えたいのは、皆さん、このニーズをどう思いますか?
育児中の女性への関わり方を知りたい。ちゃんとやりたいから情報がほしい。手がかりがほしい。コツがあるなら教えてほしい。
このニーズをどう思うかという観点を切り取って、今日は放送をさせていただきたいと思います。

「育児中の女性」というまとめ方

ここからはまた小田木所感ですけれども、私はここでの課題は、どう関わるかというノウハウの話ではなくて、主語を「育児中の女性」というまとめ方をしている点にあるんじゃないかなと思うんですよね。
主語を「育児中の女性」においている点。
どういうことかというと、ちょっと分かりやすいイメージをみんなで頭の中で思い浮かべてみたいなと思うんですけど、皆さん、学生時代のどんな学年でもいいです、高1でも、高3でもいいし、中3でもいいんですけれども、学生時代のクラスメイトの顔を思い浮かべていただいていいですか?急に何を言い出すの?と思うかもしれないですけど、頭に思い浮かべてください。
めちゃくちゃいろんな人がいませんでした?誰一人として、同じ人っていないですよね。性格も違うし、考えることも違うし、得意なことも違うし、好きなことも違うし、家庭環境もちがうし、どんな部活を選択してるかも違うし、今後どうしたいかもまったく違う。とにかく一人として同じ人がいない。いろんな人の集合体が学生時代のクラスメイトでしたよね。
それを例えば、「Z世代は」とか、「最近の若者は」とまとめられようものなら、「いやいや、全然一人一人が違いますので」という感覚を持ちませんか?
例えば、今現在においても、「50代の管理職」とまとめられたり、「40代の女性」とまとめられたり、もっと言うと例えば、「静岡県出身者」とまとめられたり、「ミレニアル世代」とか言われても、「同じなわけがあるかい!」とたぶん思いますよね。
これと同じなんじゃないかなと思うんですよね。育児中の女性も。
この切り口が、世の中にすごく多いなと思うんですけど、実際に私自身も育児中の女性の一人ですけれども、じゃあ同じように育児中の違う女性がいたら、考えることだとか、どうしたいかだとか、どう働きたいかだとか、何が得意か、どんな事情があるか、どんなパートナーか、そしてどんな子どもか、どんな子育てをしたいのか、そういった中で仕事に対してどういう希望を持っているのか、これが「育児中の女性」という一括りで同じなわけがないじゃないですか。
これが、さっき言った「ここでの課題は、主語が育児中の女性に置かれている」ことだと思うんですね。
同じなわけないものを、一人一人を見ずに、育児中の女性はこういう傾向があるから、きっとこういうふうに関わるのがいいみたいなマニュアルなんか書こうもんなら、それこそ本当に適切な目標設定も、成果へのフィードバックも、結果としての本人の成長も、本当に破綻しちゃうと思います。

育児中の女性という女性はいません

なので、関わり方のポイントはこれしかないですよね。
マジで一人一人が違いますので、育児中の女性というまとめ方をせずに、小田木さんだったら、小田木さん。小田木さんは仕事に対してどういう希望を持っているのか?一方で、両立というステージの中でどんな制約があるのか、その制約も含めて、どんな仕事をしたいのか?制約がなかったら、どんな経験を積みたいのか?これは、小田木さんには小田木さんのパターンしかないと思いますので、一人一人、聞くしかない
育児中の女性という女性はいません
これに尽きるなと思います。

これは、一方で自分自身もそうですよね。
「最近の新入社員」みたいな感じでまとめても、最近の新入社員なんていう人はいないし、「上司が上司が」と言っても、上司なんていう人はいないから、やっぱり小田木さんであり、山田さんであり、鈴木さんでありですよね。
まさに「君の名は」だと思います。
一人一人を名前で呼んで、その人をちゃんと見る
その人のことは、誰かに聞いた変な傾向と対策をもとに決めつけるのではなくて、やっぱりその人に聞かないと分からない
性差よりも個体差
これに尽きると思いますので、お悩みの最初に戻って、育児中の女性の関わり方を知りたいと思えば、「育児中の女性」というまとめ方をやめて、目の前のその人を名前で呼んで、その人にとって望ましい関わり方を、その人と一緒に作るしかない。そうだよな。
そして、こんな話をしながら私自身も、目の前にいる人をそこにいる一人としてちゃんと見て、その人のことはその人自身に聞いて、先入観をなく関係性を作っていきたいなと、改めて思ったという話でした。

ということで、「最近、考えたこと」をもとにした放送をお聴きいただきありがとうございます。
皆さま、こんなテーマで思うことがあれば、よかったらコメントなんかにつぶやいてみてください。

それでは、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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