見出し画像

#848 夫婦の間に湧き上がるモヤへの向き合い方

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も木曜日がやってまいりました。
今日は、Voicyマネージャーなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
なつさん、いつもありがとう。
今日の質問はこちらです。

残業も飲み会も簡単に選択できるパートナーにモヤモヤする気持ち

【今日の質問は、両立の日常でモヤる瞬間からの質問です。
前職、会社に勤務し仕事をしていた時代、私が残業や飲み会に行くときは、一カ月前から予定を決め、夫に子どものお迎えをお願いしていました。
出張の際は、さらに長期で事前調整を行います。
一方で夫は、特に残業・飲み会・出張の共有はありますが、基本は日程が確定後。
平日は残業で遅くなり、結果、食事がいらなくなることもあります。
夫は、妊娠期から出産後も働くことを宣言していた私のことを理解し、子育てや家事も一緒にしてくれる人で、環境としてはとても恵まれています。
私も毎日、「残業していい?」と聞いてほしいわけではないのですが、平日は夫が帰りが遅いことも多く、結果、ワンオペになる日が続くと、モヤッとしてしまう自分がいます。
NOKIOOに入社して、フルリモートワークになったことでモヤモヤの機会は激減しましたが、パートナー、そして私自身も、自然と当たり前になってしまっている夫婦間の役割や、そこで湧き出るモヤモヤとの向き合い方についてヒントをいただけるとうれしいです。】

ということで、今日のなつさんからの質問は、『夫婦の間で湧き上がるモヤへの向き合い方』ということでお題をいただきました。
皆さん、聴いていただいていかがでしょうか。
私の感想としては、本当に同じでした。
先週の質問も、なつさんの状況に「うわ!同じ」という感覚があったんですけど、今週も過去の私の心情かなと思うぐらい、同じすぎて怖いという感覚です。
皆さんは、いかがでしょうか。

お互いが感じる重みが違う

このケースをどこから考えるかですが、私はお互いが感じる重みの違い、重みへの着目をしていきたいなと思います。
同じ事象に対して、相手と自分が感じる重みが違う
それが、いろんなモヤモヤや、不平等感へつながってしまうんだね、という過去放送『#819 家事分担の誤解!”量の平等”にこだわっても、うまくいかないワケ』でも、同じく重みに着目したのですが、今日の話も私は重みに着目して考えてみたいなと思います。

重みに着目するとはどういうことかというと、なつさんが書いている通り、例えば、飲み会にしても、お互いに行こうと思えば行けるんですよね。
反対しないし、パートナーにしてみると、「あなたが行きたいときは、当然、行ってほしいし、反対しないよ、現に行ってるじゃん」というところだと思うのですが、重みが違うんですよ。
片方は、一言事前に伝えておけば、だいたいオッケー
でも片方は、その日に家をあけるために準備をしたり調整をしたり、結構な段取りを組む
もちろんそれが、いるのかいらないのかという話もあるかもしれないですけど、この重みの違いを感じて、たぶんなつさんもモヤモヤしていたということだと思うんですよね。
残業にしてもそうですよね。
お互いに必要に応じて残業はできるけれども、片方は自由選択
ともすれば、仕事を進めていて、「今日はもうちょっとやって終わらせたいな」と思えば、そのまま残業するという選択肢を難なく選んで、終わったところで気持ち良く帰れるとか、終えられる。
でも片方は、「もうちょっとやりたいな」と思っても、例えば、「お迎えに行かなきゃいけないしな」とか、あとでやろうと思っても、子どもにブーブー言われちゃうとか、いろんなことが気になりすぎて、集中できないとか、過剰に気が急いてしまう。そういう中でしている残業だったりとか。

この重みの違いを、自分は感じているけれども、相手は感じていない
もしくは、重さのとらえ方が違う
ここにたぶんモヤモヤするんですよね。
たぶんなつさんもそうだと思うですが、物理的な条件を同じにしたいわけじゃないと思うんですよね。
同じにできるとも思っていない
性差があって、家族との関係性があったり、担っている役割があると、すべてが物理的に同じになるとは思っていない。

自分の感じている重みを知ってくれているだけで変わってくる

じゃあ、どこに希望の光があるかというと、同じにできないことへのモヤではなくて、自分の感じている重みを知ってくれているかどうか同じように目を向けてくれているのか、そして、感じようとしてくれているのかどうか、の違いのモヤだと思いますので、ここを軽くしていくヒントは、私は重みだとか望みを相手と共有していくということだなと思います。
今回はなつさんがこうやって、自分が感じていること、考えていることを言語化してくれたわけなんですけど、ここですよね。
自分の見ている景色、感じていることを相手と共有する

重みや望みを相手と共有するとはどんなイメージかというと、例えば、なつさんのケースであれば、「残業しないでとはまったく思っていない。むしろお互いに必要なときに、仕事に集中できる。それが認め合える関係でいたいと思っている。一方で、今、私はこういう重みを感じている。あなたには自由選択、でも私には、調整が必要な最後の切り札。これを同じにしたいとか、同じにできるとは思っていないけれども、私がこういう重みを感じていることを知っていてくれるだけで、気持ちがずいぶん変わるんだ。」
こんな感じのイメージですかね。
重みや望みを共有する。

つい責めてしまうとモヤは晴れません

ここで、似て非なるというところなんですが、気持ちを伝える、見ている景色を伝えるはずが、責めちゃう
あるんですよね。
対話ではなくて、問題解決だとか、話し合いをしようとしてしまう
重みを共有する前に、じゃあ具体的にどうするかという物理な話で、協議だとか話し合いをしてしまうと、なかなか望ましい結果にはならないと思いますし、「じゃあ、こうしよう」と手段のほうが決まっても、結局、重みを共有するには至らず、片方のモヤは晴れることがない。

こういうこともあると思いますし、本当は重みを共有したいだけなのに、つい言葉としては、責めちゃう
これもあるあるですよね。
「なんで残業が多いの?」とか、「いいよね、自由に残業ができて、飲み会に行けて」もしくは、「今日はちょっと遅いんだ」と言われた瞬間に、「はー」みたいな感じで、「分かってよ、私の気持ちを」というのを、違う表現で伝えようとしてしまう
こういう表現や言葉を出してしまう気持ちは、めちゃくちゃ分かるんです。
なぜなら私も、同じアプローチをいていたことがありましたので。
そのアプローチをがんばって、私の心の重みは軽くなったのかというと、軽くなりませんでしたので、ちょっと手段を変えてみるかという選択が取れるのであれば、こっちの方法のほうが圧倒的に生産的だと思いますので、おすすめしたいと思います。
生産的なだけではなくて、結果、モヤを晴らしたい、軽くしたいと思っていたほうには、目的に一番かなっているので。
そういった考え方をしています。

重みに着目して相手と共有していこう

もちろん、一回で劇的にうまくいく、変わるということはないと思うんですけど、重みに着目をして、自分の心のモヤのメカニズムを、まず自分が知ってあげたりだとか、もしくは、重みに着目したコミュニケーション、相手との共有ができるようになるというのは、こつこつ続けていくと、すごく景色を変えてくれるなと、私は思っていますので、そんな話をさせていただきました。

なつさん、ありがとうございます。
まずここで共有できただけでも、私の気持ちは軽くなるなと思ったんですけど、いかがでしょうか。

関係性の中で重みに着目する。
夫婦だけではなくて、仕事も同じだと思いますので、『#819 家事分担の誤解!”量の平等”にこだわっても、うまくいかないワケ』こちらの放送にも耳を傾けていただきたいなと思います。
チャプターにリンクを貼っておきますので、よかったら聴いてみてください。

では、次のチャプターで先週の一番放送とコメントありがとうございますのコーナーをお届けしたいと思います。

先週の一番放送は、「すぐやる人は保留が上手い」

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*スクラ|