鉛筆

こともなく伝える術が多すぎて霞んで見える黒鉛の文字

簡単に気化するものには力など貸さぬとさきに撥ね付けられる


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ペンケースに一本だけ残ってた鉛筆。
ユニのHB。
いつのだろう?
子らの受験の時の?

今の小学生の主流は随分前からBの方へ移ってるらしい。

鉛筆がシャーペンになり、ボールペンになり、万年筆を飛ばして、デジタルになった。

罫線を気にして鉛筆を走らせるなんてこともほぼない。

久しぶりに握った鉛筆で書く文字は薄くて、芯の硬さに驚いた。

メモ程度でしか筆記具を持たなくなって、紙の上を滑らせて書くことに慣れすぎたせい。
読み返すもの、振り返りたいものを書いてきてない。
一時記憶の代わり、代替えとしての文字ばかりで、一文字一文字を大事にしてないことに気づいた。

何も書けなくなる…ぞ



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