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上達したかは知らんけど助けを求められるようにはなった

生まれて初めて、長女から「水泳を教えて」と頼まれたので、冬休み最終日は市民プールで初泳ぎしてきた。温水プールには季節関係ないけれど、新年早々に泳ごうと思う人は少ないのか、オープン直後は貸切だった。

これまでは「パパに教わったら負け」と言わんばかりの反骨精神を出してきたので、私も無理に押し売りせず待つことをキメた。市民プールに連れて行っても子供は遊ばせ、「必要あれば言ってくれ」とだけ伝えて、私は私で自分の練習をしてきた。

今回は自分から「教えて」と言うてきた。心境の変化はおそらく、通っているスクールでの上達が芳しくないことだろう。集中して説明が聞ける子ではないので、大人数の流れ作業では理解も追いついていないようだった。

「必要あれば言ってくれ」に対して、何年か越しにその時が来たら来たで一筋縄ではいかないもの。

「無理に動かさなくても肺に息を入れると浮く」と説明し、大きく息を吸って、私も浮いてみせる。同じようにやらせると...長女は沈んだ。沈むタイプの人もいるのか?物凄い筋肉質なのか?肺活量が少なく肺の浮力が不十分なのか?

進んだら安定する自転車と同じで、水泳も進むことで浮き、浮いて姿勢を保つことで進めるところはある。とにかく進めば解決なので「パパを信じろ!」と正しいフォームをつくり、延々と補助しながら進む感覚を身に付け、徐々に補助を減らす。

そうやって午前中は特訓して、夕方のスクールに送り出した。二部連とはストイックだけど、やっているのは片手クロール。

理解は追いついただろうけれど、目に見えて水泳が上達した訳ではない。でも私はそれで構わない。選手コースに入って欲しいとは思わない。私にとっての水泳は生涯スポーツなので、短期スパンの到達点はあまり気にしていない。楽しく続けばいい。

それよりも、素直に助けが求められるようになったことに成長を感じた。


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