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田中の独り言2月26日/2024  「無知は罪」確定申告

確定申告は難しいよ。。

先日依頼を受けて確定申告のお手伝いにいって来た。

今のような家に籠もる生活をする前は、バリバリに仕事をしていた。
担当は経理・総務・人事・労務・役員として会社経営に関わり、
1人起業で会社も作った。

だからお金に関わることやハローワークや
労基の手続き一切をやっていた。

自分のポリシーは「経験に勝る勉強なし」
ファイナンシャルプランナー2級とAFP資格を取り、
実務で生かした。

その勉強は自分のためにも
自分の身近な人達のためにも役に立った。

その時に思ったのは「無知は罪」と言うことだった。

この国の制度は何もかもが役人に都合よく出来ている。

税金や国保、年金はとにかく先に搾取されるシステムだ。

税金の還付を受ける権利は保障しているけど、
確定申告はとても複雑で難しい仕組みだ。

しかも毎年のように制度や内容が変わる。

当時自分はいまの年齢でも結構難解で複雑なのに、
高齢者などはきっと意味さえ理解できず、
また若い世代はこういう社会の仕組みや制度があることも知らず、
搾取されるばかりでなんて馬鹿馬鹿しい世の中だと思った。

だから、相談を受けたときはお手伝いをする。

自分は税理士でも司法書士でもないから
報酬をもらうことは出来ない。

でもお礼でお小遣いを頂くこともあれば
現物支給で物を頂いたりすることもある。

それは有り難く頂戴することにしている。


今までにお手伝いしたことは・・・

*年金暮らしの祖父からの相談。

随分前になくなった祖母の別荘のローンを
まだ支払っているので、
生活が苦しいとのことで、調査した。
驚くほど高金利のローンを組んでいて
元本はとっくに払い終わるほどなのに
まだ700万以上支払いが残っていたのだ。
自分は酷く後悔した。
もっと早く知っていれば安い金利に借り換えしたり
息子とリレーローンにしたり方法は色々あったのにと。
年齢的に借り換え出来ないので、
息子と娘を説得し、別荘を売却することにした。
別荘購入時の不動産会社にコンタクトをとり、
流行り始めていた田舎暮らし物件として登録してもらい、
数ヶ月後に買い手が見つかり、
ローンを完済し、数十万手元に残った。
毎月75,000も別荘のローンを払っていたので、
気持ちが楽になったと祖父は心底安堵した様子だった。
この金融機関から安い金利の借り換え提示などは一切なく、
祖父もまた金融の知識などなかったので
自分で調べたりはしなかった。
高金利ローンの方が金融機関としては儲かるのだろうが、
不親切だ。でも犯罪ではない。
「知らなかった」事が大きな損失と苦労を与えた。

*知人のご主人の借金の件で相談

良く話しを聞くとご本人ではなく亡くなったお父さんの
借金の返済が大変だということらしい。
そこでまず「返済は一切しなくていい」と言うことを伝えた。
親の借金は子供が返さなくていいと言うことを知らなかったのだ。
それから借り入れのある信販会社すべてに連絡し、
今までのすべての借り入れと返済の明細を送るよう伝えた。
その中の1社は2人で出向き、
明細を元に自分が引き直し計算した物を提示して
払いすぎた利息の還付請求をした。
同様に明細が来た信販会社に連絡し引き直し計算と
還付請求の件を伝えるように指示した。
すると数百万あった負債はゼロになり、
死亡日以降の返金分は戻され、
還付金も数十万円戻ってきたと喜んでいた。
そのお父さんに関しては他にも税金関係の滞納が何十万とあり、
これには自分は国税は相続されるしどこまでも追ってくるから、
一度連絡をして、支払い方法や金額の相談や延滞金をなくして
もらえないか交渉してみてとアドバイスした。
こちらも無理のない金額で折り合いが付いたようだ。

*親戚の姉さんの友人から相続の相談

お父さんはずっと前になくなり、
お母さんが実家に1人で住んでいた。
本人は結婚して子供がひとり、
離婚後は元夫が養育していた。
お母さんが病気で亡くなり、
相続の手続きが分からないとのことだった。
とにかく困っているのではないかと心配で、
彼女の実家に駆けつけた。
銀行やら証券会社やら不動産やら色々あって
自分じゃ分からないと言うことだった。
銀行から預金を下ろした方がいいかと聞かれ
お母さん名義は分かっちゃうからやめた方がいいとか、
入院や葬儀の費用は使って大丈夫とか、
しばらくアレコレ話しを聞き取った。
とりあえず用意してあった書類や通帳類、
証券取引明細など目を通し、分類し、手順を説明した。
実家の名義はお父さんであること、
お母さんから本人へのダブル相続になること。
相続する金額が億単位になるので、
知り合いの税理士を紹介するからそこに頼もうと話した。
その後税理士に引き継ぎ、
父母ともに節税の対策をしていなかったため
財産のほとんどが資産となり、
結構な相続税がかかってしまったと聞いた。
それでも親戚の姉さん経由で、
「とにかくすぐ来てくれて嬉しかった、安心したの」
と聞かされ多少役に立ったのかなと安堵した。

*小さな飲食店経営の親類からの相談

税理士使うのやめたから手伝って欲しいとのことで、
個人事業主の確定申告のお手伝いをしている。
大変だったのはコロナの持続化給付金や
助成金、銀行借り入れなどの手続きだ。
申請するサイトが毎回微妙に違っていて
同じ内容を毎回登録しなくてはならなかったり、
画像のアップロードが出来なかったり、
今までスマホで出来たのに
今回はパソコンでないと出来ませんとか、
本当にやっかいだった。
公庫には念のため一緒に出向いた。
そして給付金をばらまいた後、
確定申告で所得として申告しろと言われ
所得税で吸い上げる仕組みだ。
コレじゃ給付金もらって倒産して逃げるやからが出るよ
と思ったら本当に多かった。
真面目にやってる事業主が可哀想だと思った。

*今回親戚から相談されたのは住宅ローン控除の確定申告

途中までやってみたけどわからなくなって、
3月に申告相談会があるから予約して
そこで作成してと言われたらしく、
確定申告くらい自分が手伝うよと家にいった。
必要書類もそろっていて入力のミスで先に進めなくなっていた。
毎回思うが、
国税庁の確定申告作成コーナーは本当に使いづらい
なんでそういうところにお金かけないのかな?
いらない冊子ばかり作ってないでもっとWEBサイト充実して
使い勝手良くして欲しいと思う。
クリックしても先に進まなくて何だろなーって
あちこち見直してやっと黒丸ぽちっと選択していないことを見つけた。
10分くらいかかったぞ、まったくもう。
見ずらいったらありゃしない。
2023年住宅ローン控除は一般住宅で10年間
ローン残高×0.7%控除で最高額21万円までとなっている。
今回住宅ローンは、本人1/2、娘さん1/2で組んだそうなので、
じゃあ娘さんも確定申告だよねといって、
そちらの分も入力作成した。
その後、令和4年にふるさと納税の申告し忘れたんだけど、
どうなのかな?と聞かれたので
5年間は更生請求出来ると思うよ。
ワンストップ寄付金控除ならそのまま住民税から引いてもらえるけど、
更生請求は所得税の申告だからあんまり金額いかないよ、
と断りを入れ、書類を作ると4000円くらい戻るらしい。
じゃこれ一緒にだせばOKだよ。


総じて思うことは、自分は小中高と学校に行った。
大学こそ行かなかったが、中高は私立だったし進学校だった。

23歳で結婚し子供を産んだ自分は
世の中のことを何も分かっていなかったと思う。

シングルになって仕事して社会にでて色々な経験で
いかに自分が無知だったか思い知らされた。

これじゃ知ってる人が儲けて、
知らない人が損をする仕組みじゃないか。

こんな事学校では教えてくれなかった。

色々な支援制度があること、
補助や助成が使えること、
どこにいって誰に相談すべきなのかとか、
どうすれば自分の助けになるのかとか。

貯金がないから家が買えないんだ
と思っていたけどそうじゃなかった。

ローンが通るかどうかが問題で
どうしたらローンが通るかは勤務会社の信用だったり
親族年数や毎月の給料の金額がどれくらいかとか、
その他のローンの有無、配偶者がいる場合、
配偶者の給与も合算して検討できるとか。

そしてその融資条件さえも国の経済や方針、
長期金利動向などによってタイミングがあるのだ。

実際自分も土地価格下落して金利も最低に近いところで、
たまたまローンが通りマンションを購入したことがある。

あの時は最高に気分が良かった。
今はもう手放してないのだが・・。

世の中知らないことが多いのだ

そしていつの間にか制度変更していたり、
支給調整や減額あるいは廃止され、
もらえるはずの年金が消えてなくなる事態が
起きるのが今の日本だ。

大金が消えてなくなっているのに、
ペーパーレス化や電子化、
セキュリティ強化などにかけるお金はないというのだろうか?

無知のままでいたくないと思う自分は、
自分に出来る範囲でしかないけど
身近な人を助けて生きたいと思っている。


今日も読んでくださった方ありがとうございます。

田中もなかは読者様のサポートをパワーに執筆活動をしています!よろしくお願いします!