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圧倒的成果を生むキーエンスの数値化の魔力 "最強企業"で学んだ「仕事ができる人」になる自己成長メソッド ビジネス書レビュー

はじめに:「キーエンス 数値化の魔力」とは

「成長」という言葉は、ただの願望ではなく、達成すべき目標となっています。しかし、多くの人々は、その「成長」を具体的にどう達成すべきかに頭を悩ませています。
この本は、キーエンスの社員がどのようにして10倍の速さで成長しているか、その秘密を紐解いています。

第1章:行動の「見える化」

この章では、ビジネスパーソンが自身の行動を数値で捉えることの重要性に焦点を当てています。行動を数値化することにより、自己の成長プロセスを客観的に把握し、具体的な改善点を見つけ出すことができます。

第2章&第3章:ボトルネックの特定

次に、行動の「量」と「質」の両面から、ビジネスにおけるボトルネックを見つけ出し、それをどう克服していくかについて述べられています。このアプローチは、単なる成果主義ではなく、プロセスにも目を向けることで、持続可能な成長へと導きます。

第4章:実践

「数値化の魔力」を日々の業務にどう応用するか、具体的な事例と共に解説されています。ここでは、理論だけでなく、実際のビジネスシーンでの応用方法が豊富に紹介されています。

終章:チームでの実践

最後に、個人だけでなくチーム全体で「数値化の魔力」を実践する方法が説明されています。これにより、個々の成長だけでなく、組織全体としての成長を促進することができます。


感想

私がこの本に注目したのは、著者の持つ圧倒的な実績に基づく、具体的で現実的なアドバイスが詰まっているからです。この本は、KGIやKPIを掲げるだけでは不十分で、プロセスを細分化し、日々の行動をPDCAサイクルで管理することの重要性を説いています。特に注目すべきは、ビジネスにおける数値化の重要性が、どの職種にも適用可能であることです。営業の質を高め、目標達成に向けて具体的な行動を定量化する方法が詳細に記述されており、若手営業マンはもちろん、管理職にも有益な知識が詰まっています。

しかしながら、本のボリュームに対して価格が少々高いと感じる部分もあります。それでも、この本の提供する深い洞察と実践的なアプローチは、ビジネスマンにとって非常に価値のあるものです。キーエンスがなぜ日本の平均年収ランキングでトップクラスに位置するのか、その理由が明確になります。


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